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ハイハットのクローズの話 [ドラム編 vol.1]

【音、周波数 Vibration】 

フジロック、サマソニ出演 
海外、oasis等と共演 
NY、タンパでのレコーディング 
メジャーデビュー 
海外ツアー 
ライブPA 
プロデュース 

これらの経験から ワイワイ書いて行きたいと思います! 

マエノソノマサキ / 8otto

【ハイハットのクローズの話】

[音、周波数 Vibration ドラム編 vol.1]

こないだサウンドプロデュースを依頼してもらった、
マッカーサーアコンチの3曲

ファイナルFIX
(ほぼほぼ)

をやりました。めちゃくちゃドラムの音がかっこいい!

ベースも、ギターも、シンセも、オルガンも、ボーカルも全部かっこいいんですけどね。

また是非みんなに聴いてほしいです。


それで話をしていて、

その話みんなに聴かせたい、
色んないい話きけた、
と言ってくれてたので、

へー、そうなんか、と。

おお、それだったら書いてみようかなと思い、書きます。

挑戦です !



今回はドラムの話。

ハイハット

ハイハットはクローズの音がめちゃくちゃ重要なんですね。
(クローズとは・・・ハイハット〔2枚のシンバルを合わせたもの〕をスタンドに設置して、
ペダルを踏んで閉めた状態の音の事)

人は、ハイハットのクローズの音を聴いて、踊ります。
もちろんキック(バスドラム)やスネアも重要ですが、

リズムのはねた感じや、
心がウキウキするような高揚感等、

ハイハットでかなり表現されやすいです。


ちなみに僕の好きな、ハイハットの感じの例えです。(サンプラー、打ち込みも入ってますが、ドラムも雰囲気ありありですね!)

https://music.apple.com/jp/album/its-all-right/1289511139?i=1289511152

It's All Right / 8otto

↑自分のバンドです。

ハイハットクローズとオープンがあるのでこれもご参考までに聴いてください。カッコいい!(自画自賛)


人はハイハットで踊る

ジャンルは問わずこれはかなり共通して言える事です。

あなたが好きな、踊れる音楽、のれる音楽を思い浮かべてみて下さい。

きっとそこには跳ねたハイハットくんがいるはずです。

もしくはそれ的な役割をしてくれている、

打ち込みの効果音や、
シンセ的なパーカッション等、、

それで、基本のカッコいいトラックがあって、曲の変わり目変わり目等のブレイクで、
オープン&クローズのフィル(おかず)を入れたりしますね。

で、ドカーンと行きたい時、盛り上がりたい時にフルオープン、
となる訳です。


オープンハイハットデカすぎ問題


ほとんどといっていいほどのドラマーが、

オープンをでかくたたきます。

オープンとは・・・ハイハットを踏んでいるのを緩めて、
2枚のシンバルを擦らせながらジャーンと鳴らしっぱなしにする状態です

気持ちがいいから、ドカーンと行ってしまうんですね。

結果どういう事が起きるのかというと、

エンジニア

エンジニア
ライブでいうPA、音響さんの事。
レコーディングだとエンジニア。
エンジニアがミキサーやエフェクトボード、ラックなどを駆使して、バランスのいい音に仕上げてくれます。

はハイハットのオープンがうるさいからそのうるさいレベルに合わせてフェーダー

(ボリュームのようなもの、音量レベル)
を下げます。

そうなると、クローズのところが結果的にちっちゃく聴こえてしまいます。

レコーディングであれば、

今回のように、クローズのところだけ上げる事ができるのですが、
(レコーディングでも、ドラマーのキットバランス次第ですが、ちゃんと上げれない事も多々あります)

ライブとなると、そうは言ってられません。

ハイハットのクローズだけ上げといて下さい!
ハイハット、オープンになったら下げて下さい!

と言っていると、

めちゃくちゃ細かくフェーダーを操作しないといけなくなり、

そんなんできるかー‼︎
声のちっさいアイドルのボーカルのパンチイン、フェーダーワークより大変やんけ!

となります。笑


小さめのライブハウスはジャージャーうるさい音になってしまいガチですが、それはPAエンジニアの腕ではどうしようもない場合も結構あるのです。

(もちろんそれに加えてPAエンジニアの腕も影響しますが)

極論を言うと、いくらPAの音が悪かろうと、
バンドがエネルギーを出していれば、相手には伝わります。
そこは一番の核の部分ですが

(そこはみなさんもわかってくれていると思います)


ハイハットとスネアの音は被りやすい


しかも、ハイハットとスネアの音は結構被りやすいです。位置も近いので。

なので、エンジニアがスネアを出して、ハイハットを下げたいと思った時に、
ハイハットを下げたくても、
スネアのマイクにハイハットの音が入ってきているから、
いくらがんばっても下げれないんです。


エンジニアはいつも大体、キックとスネアをバシッと出したいなー。。と思っています。

キックとスネアが決まると、ほぼほぼそのフロアの音はいい音になります
(これはまた今後も詳しく書いて行きますね)


そして、ドラマーにはドラムをもっと出してと言われ、
ベーシストにはベースを出してと言われ、
ギターリストにはギターが聞こえにくいと言われ、
ボーカリストには、
聴こえないから歌を上げてー!
とか、
恥ずかしいから下げてー!
とか言われ、、
音がどんどんぐちゃぐちゃになって行きます。

それでも、キックとスネアをバシッと出したいのです。
それでがんばって出した結果、どうなるかというと、

他の、ほしくない音が上がってきます。
特にドラムでいうとシンバルやオープンハイハットの音です。

しかも極端にどれかを上げたり下げたりしていくと、
位相

位相
音の定位、場所のようなもので、位相がズレると音がぼやけたり、打ち消しあって無くなったりします

もズレてきて、
なんかしっくりこなくなってきます。

全体像がぼやけてくる、抜けない感じです。


、、そんな色んな試練がある中で、
踊れるハイハットの音をつくって、
効果的に、カッコいい
音の塊のような、
クリアな、
ハイハットクローズの音を出すなんてことはかなりの難易度強なわけです。

もちろん凄腕のエンジニアの方々は
幾多の経験から伴う、
それを補う様々なノウハウ、テクニックがあります。

しかしやはり、
まずはプライヤーありきという所。

プレイヤー(演者)が、自分の中でそれが完結していれば、

エンジニアはその素晴らしい素材を活かして
より攻めたミックス、
音作りができるようになります。

よりクリエイティブになれます。

しかし多くのドラマーはドラム大好き、自分大好きなので、(僕もです。笑)

氣持ちいい優先でたたいてしまい

(それは素晴らしい事でもあります、が)

最初はいかに自分のシンバルやオープンハイハットがうるさいか気付きにくいです。

そして、ハイハットのクローズが小さい事にも。

これは、初心者だけではなく、
ほとんどのドラマーにこの現象がおきています。

僕はバンドを20年以上、
その中でライブハウスPAの経験も10年以上あります。

毎日毎日色んなバンドを見て聴いて、
ミックスしたりプロデュースしたり、
対バンしてきました。

おそらく何千何万という
音を聴いてきました。

その中でも、本当に聴く人の立場に立って音、氣持ちいい音出してるよなー、って思えるドラマーはなかなか少ないです。

クローズのハイハットとスネア、キックのキットバランスが最強だな!
と思えるドラマーもなかなか本当に少ないです。


これを解消するためにみんなにおすすめしている事を描きます。

これを読んだドラマーのあなたは、
是非実践して行ってみてください。

ドラマー以外のミュージシャンのあなたは、
こういう話をドラマーとどんどんしていって、
サウンドを作っていくと、

とてもクリエイティブで、楽しい、踊れる、陶酔できる素晴らしい

音楽が創れると思います。

リスナーのあなたも、ハイハットのクローズ音に耳を傾けて、また違った音の楽しみ方をしてくれると嬉しいです。


その方法とは、、、


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