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【約ネバ】ごほうびを考える(備忘録)

約ネバの「ごほうび」を考えていて、ふと疑問に思ったことがあったので、備忘録的にnoteを更新します。


以前noteで書いていることも合わせて、複合的に書いていきます。最新ジャンプの内容が入る可能性がありますので、ご注意ください。




結論から言うと、「始末」と「抹殺」について。

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※「週刊少年ジャンプ2019年34号P255より引用」©︎白井カイウ・出水ぽすか・集英社


上記は143話の扉絵で、タイトルは「抹殺」となっています。今回気になったのは、この「抹殺」という単語は「143話内では使われていない」、ということ。


これまで、この「抹殺」という言葉はジン・ハヤトの「邪血」に対する言葉だと思っていたんです。ただ、本編内では「抹殺」ではなく「始末」という言葉が使われています。


約束のネバーランドにおいては、本編内で登場するワードがそのままタイトルになる、というのはよくあるケースです。143話であれば本編内に「始末」という単語が出てきているので、邪血を「殺す・処理する・葬る」という意味合いで使うのであれば、そのまま使えばよいわけです。


なのにもかかわらず「抹殺」というタイトルが使われていることに、違和感を覚えたわけです。そこでまず、2つの単語の意味をネットで調べてみました。


①始末

「物事のしめくくりを付けること。片付けること。処理。」
※大辞林 第三版より

②抹殺

「意見・事実などを無視すること。また、存在を否定し消し去ること。」
※大辞林 第三版より


多少の違いはありますが、意味合いとしては、ほぼほぼ同じなのかなと。



なぜ、白井先生はタイトルを「抹殺」にしたのでしょうか?



個人的には、扉絵に描かれている「エマ」に対しても、「抹殺」の意味を、「ごほうびの内容も示唆する形でかけたかった」のではないか?という結論にいたりました(以下、その仮定のもと書いています)。


「抹殺」は「社会的に抹殺される」という使い方もあるように、「存在自体が否定され、世間的に消される」という意味合いがあります。上記、大辞林でも、「存在を否定し消し去ること」と解説されています。


つまり、「エマへのごほうび内容」に対しても意味を合わせる、となると「始末」よりも「抹殺」の方が適している、ということなのかなと。「始末」は上記の通り、「片付ける・処理する」というような意味なので、「エマ」に適用するには意味合いが少し違うのかなと。


あくまで、「ごほうびの内容も示唆する」という仮定のもと、書いているのですが、もう1点気になることが。


それは、この143話扉絵に描かれているエマは「夜側のエマ」である、という点。しかも、アオリは「知りたい、君から見える世界」とかなり意味深。「夜側のエマ」については、ごほうび内容を聞いたシーンでも描写確認ができます↓。

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※「約束のネバーランド16巻P186より引用」©︎白井カイウ・出水ぽすか・集英社



「知りたい、君から見える世界」



アオリは担当編集の方が書いていることが多いと思うので、そこまで意味はないと思うのですが、考えてみます。


単純に考えると、「夜側のエマが喋っている」ということになりますので、「昼側のエマが見ている世界を見たい」ということになりますね。つまり、ごほうびの内容と合わせて考えると、「昼側のエマ(これまで描かれてきたエマ)」が抹殺され(存在として消され)「夜側のエマ」が今後のエマになる(強制的にさせられる・出てくる)ということですね。


「昼と夜」については下記、「約ネバ通信VOL.66」で言及してますので、本記事読了後にでも覗いてみてください。


なので、ごほうびの内容は「エマの人格や存在」に関連すること、と考えることができるのかなと。「エマの鬼説」も様々考察されておりますが、「エマ=鬼」ということではなく、「エマの夜側の(鬼の様な)側面が引き出されるのではないか?」と個人的には、考えております。



よく、「エマ鬼説」で引用される下記扉絵も「夜側のエマ」が描かれていると言えるでしょう。月も143話扉絵同様、描かれていますしね(そもそも影を描きたければ太陽じゃない?と今思いました笑)。影については「夜側のエマ」の異様さを表しており、開いているドア(外の世界)に「夜側のエマ」が段々と近づいている、と考えることもできますね(深読み)。

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※「約束のネバーランド2巻P90より引用」©︎白井カイウ・出水ぽすか・集英社


「夜側のエマ」が具体的に何なのか?については正直分かりません。それが「鬼」ということかもしれないし、単に、「エマの明るくない一面」、「表に出ていない潜在的な性格」、だったりするかもしれません。


約束のネバーランドにおいては「鬼と人間」・「世界を二分」・「昼と夜」など、「対立構造」がしばしば描かれますので、本記事で書いていることも可能性としては考えられるのかなと、思います。


あくまで備忘録ですので、とりあえず、こんなところで一旦やめておきます。また何かあれば更新します。


もしよければ、下記記事も合わせて読んでみてください。コードSolidのことについて書いてたりします(妄想内容が本記事と似てます)。



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拙い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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