約束のネバーランド第166話【約ネバ通信VOL.66】
約ネバ通信VOL.66です!
※ここからは最新のジャンプの「約束のネバーランド」の話をしますので、ネタバレが嫌な方は見ないことをオススメいたします。内容は個人的な妄想や感想です。予めご了承ください。
いつも通り、ざっくりまとめから↓
【第166話:ゴーバックホーム】
●エマ達がGFへ侵入
⇒停電させるも予備電源が稼働
●人質がいるB2第2備品庫へ
⇒やはり小隊(3手)に分かれての行動
●出口を塞ぐピーター(敷地外2000の兵)
⇒容易く侵入をさせていた
⇒が、エマ達も想定内
●「GF農園を占拠する!!」byエマ
⇒もう、逃げない。
次号へ…!
1週お預けをくらっての約ネバ、待ってました。
扉絵には「最終決戦」の文字。
いよいよ「戦い」と呼べるシーンもこれでほぼほぼ最後になるでしょう。しっかりと見届けたいと思います。
前回言及していた通り、やはり「各小隊(3手)」に分かれての行動となりました。そこまで明確な役割分担は発表されませんでしたが「人質の奪還と安全確保」にそれぞれの小隊が尽力していく、ということですね。
今回を見る限り、やはり「火」は使わなそうです。
「鬼の世界や鬼達」をも守りたいエマが鬼の世界を不必要に燃やしたりするか?という観点から見れば、そうしないことは明白でしたね(笑)
前々から言ってますが、ぶっちゃけもう書くこと・考えることはそれほどありません。これもmaesaquの感覚的な意見でしかありませんが、今読者が疑問に思っている伏線や深読みしている内容・考察については、「答えは出ない(公式的にも出さないのでは?)」と思っています。出たとしても一部。連載終了後のファンブック(?)とかでの公開になるのかなと。
なぜなら、そうする方が面白い(妄想が膨らむ・様々な意見考察が出る・話題になる・賛否両論ある)からですね。「手品のタネを明かさない」のと似ているかもしれません。手品のタネって「なんだそんなことだったのか…」って、知ってしまうとガッカリするパターンが意外と多いです(笑)。
白井先生が細かく考えている部分も多くあるだろうし、読者が深読みしすぎている部分もあるだろうし、逆に当たっている部分もあるだろうし。全部ひっくるめて明かさない方が読者を変に裏切らないし、話題になるし、更に深読みされるし、面白くなる。と思っています。
個人的にいつも思うんだけど、「追いかけている時」が一番楽しいんですよね。「ああじゃないか、こうじゃないか」って考えている時。
ただ、長期にわたって考えすぎて、幻想を追いかけ過ぎると、いざ答えを出された時に「あれ?俺らが求めてたのってこれだったんだっけ?」。「俺らは何を追いかけていたんだろう…」ってよく分かんなくなっちゃう。
だから、変に設定を明かすよりは「明かさない」方がいいと思っているし、そうなるんじゃないかなと思っています。
約ネバの中で大きく考察テーマとしてあがっている「エマの鬼説」ですが、個人的には「正直もうどうでもいい…(笑)」という感じ。局面は最終章の最終決戦と言われてますから、今更「エマ、君は実は鬼なんだよ…鬼の血を引いているんだよ…?」とか明かされた所で「あー、、、そう、、、だから?」てな感じにしかならない気がします。こういうのって不意に来るから面白いわけで、「ドッキリに気付いてしまったターゲット状態」っていうのは全く面白味がないんですよね(笑)
そういう意味ではレイが内通者だと判明したシーンは本当にドキドキしたし、「え、ちょマジ!?」って声が自然と出ちゃったよね。
※約束のネバーランド2巻P107より引用©︎白井カイウ・出水ぽすか
子供達の中に内通者がいる、というセリフが放たれたのが10話で、回収された上記シーンが12話。この回収の早さですよ。読者に考えるスキを与えない。「え?みんな怪しく見えてきた…誰なんだろう…」と思って考察しようかなと思った段階で明かされてしまう。このテンポの早さが白井先生のウリでもあるわけです。
仮にエマが本当にそうだったとして、そこで語られる「エマの秘密」や「鬼の誕生秘話」、「人間世界と鬼世界」等の話がめちゃくちゃ面白いとか、この後、話がまだ続くのであれば多少の面白味もあるかもしれませんが、あとは「ソンジュ&ムジカ」と「ごほうびの内容」を回収するくらい。可能性としては低いのかなと。
「エマの鬼説」は長期にわたって考察されすぎたのかなと思っています。味がほとんどなくなったガムみたいな感じ。もう噛んでも甘い味は感じられない。まあ、「エマ鬼説」についてはいくらでも書けてしまうので、この辺で終わりにしておきます。
あとmaesaquが気になっているのはもう2つだけ。
①レウウィスの生死
②ごほうびの内容
です。
特に「ごほうび」はヒントも少ないので難しいんだけど、考えがいがありますよね。ここはきちんと答え合わせができる部分なので、自分自身の考察力・想像力が試される所(YouTubeでも動画としてあげようと思っているんだけどnoteで先に公開することにします)。
ただ、まだ「これだ!」という結論は出ていません(笑)
【ヒント①】エマの「え」というセリフ
※約束のネバーランド16巻P186より引用©︎白井カイウ・出水ぽすか
このセリフの「え」がどういう感情の「え」なのかがポイントですね。
↓こういう感じの「ん、どういうこと?よくわかんない」っていう反応なのか、
※約束のネバーランド1巻P162より引用©︎白井カイウ・出水ぽすか
↓このような「出し抜かれた感」がある「え」なのか。
※約束のネバーランド1巻P145より引用©︎白井カイウ・出水ぽすか
つまり、ごほうびの内容をエマが
①理解できたパターン
②理解できてないパターン
に大別できるのかなと思います。あくまで大別なので、①の理解できたパターンで「え、そんなんでいいの?」と困惑している、というのも考えられたりします(細かく分岐するねってこと)。
ちなみに、ユリウスの反応セリフもエマと同じ「え」でした。
※約束のネバーランド16巻P177より引用©︎白井カイウ・出水ぽすか
ユリウスは「もんばん」と言われ「ピンときていない」様子でしたね。これと同じと考えるか否か、という議論もありますが、感覚的には「同じ」だと思っています。
なので、エマも最初は理解できていなかったけど、説明されて分かる、というような形なのかなと。現段階では考えています。
【ヒント②】反転する「昼と夜」
※約束のネバーランド16巻P186より引用©︎白井カイウ・出水ぽすか
先ほどの「え」のシーンを見ても、上記シーンを見ても分かりますが、なぜか「昼と夜」が逆転しています。しかもわざわざ複数コマ使って反転の様子を描いています。ここはかなり大きなポイントになるのかなと。
ここを考えるにあたってはまず「昼と夜」が何なのか?何を表しているのか?について考えないといけません。単純に考えると、「昼は明るく、夜は暗い」。また、「昼の顔と夜の顔が違う」といった使われ方もしますよね。つまり「対立構造」なわけですね。
そのまま「エマ」というワードを足してみると、
「エマの昼の顔」・「エマの夜の顔」
「エマの明るい面」・「エマの暗い面」
最初は、エマだけがここに来れたし、もしかして「エマって二重人格?」とか思ったりしましたが、すぐに「ユリウス」も「イヴェルク」も来てるからそれはないか、となりました(笑)
ここで考えたいのは、鬼の頂点がどうやって「ユリウスの最も嫌なこと」を悟り、「ごほうび」としてさずけることができたのか、という点ですね。
個人的な考えとしては、、
「昼と夜」では「深層心理を含め、考えていること全てが顕在化(鬼の頂点に内面を見透かされてしまう)」のではないか?
ということですね(もしかすると竜の目・遺跡はこういうことで、政治的に利用していたりしたのかもしれませんね、ここはまた別で考えます)。
それであればユリウスに与えた「もんばん」という「ごほうび」にも納得がいきます。「あいてのたいせつなもの」が何か分かっていないとできない芸当です。つまり、当人の内面(明るい部分も暗い部分も)隠せない。ということなのかなと。ユリウスの場合「もう疲れた・逃げ出したい」という夜の(暗い)感情ですね。
と、なった時にエマのそういう感情が何なのか?という疑問が出てきます。
個人的にエマは「表も裏もない」と思っています。自分のことは二の次でまず周りの事を考えるエマ。そんなエマに夜の顔(暗い一面)はあるのでしょうか?
※約束のネバーランド1巻P125より引用©︎白井カイウ・出水ぽすか
ユリウスは自分のことばかりでした。
何が言いたいかと言うと、
鬼の頂点がもらうに値するごほうびがない
かもしれない(?)
ということですね。
ただ、「きみの」まで言いかけているので、「エマの何か」であることには間違いないので、「ごほうび無し」というわけにもいかないでしょう。また、「たいせつなもの」だからと言って、命を奪ってしまうと「食用児全員で人間の世界へ行く」という約束が守られなくなるので違う。
じゃあ何なのか。
冒頭にも言いましたが、「これだ!」という結論は出ていません。
ここまで引っ張って答えが出ていないのも申し訳ないのですが、本当に分かりません。可能性としては考えられるのは下記の3つかなと思っています。
①時間
②記憶
③人格
①はとれるごほうびがないエマに対して「時間」を奪うことで引き続き「あそぶ」ということ(寿命とも言えるかもしれませんね)。元々エマに対しては「あそぼ」と言っていたので「あそび相手になってもらう」という形ですね。永遠だとエマ提示の約束が守られないので、ある一定の時間になるのかなと。
②は脳を食べちゃうとエマは当然死んでしまって、これも約束破棄になってしまうので、「記憶」を奪って食べる(できるのかしらんけど)、つまり「脳を食べると同義」、ということですね。誰も死なないけど、エマの記憶だけなくなるパターンです。
③はないと思うのですが、エマには実は人格が2つあって1つの人格を「昼と夜」に。もう一方を人間世界へ。つまり分けるということですね。エマのたまに出る怖い顔や驚異的な回復力はもう1つの人格がなせる技だったりするかもしれませんね。
ただ、
やっぱ3つともしっくりこないですね(笑)
それっぽいのはそれっぽいんですが、この「ごほうび」については「それっぽい解答ほど違う」気がしますね…。
果たして何が正解なのか。
約束のネバーランドをどう終わらせるのか、そして約束のネバーランドという作品が最終的に面白いとハッキリ言えるのか否かは、この「ごほうび」にかかっていると言っても過言ではありませんので、白井先生がどのような「ごほうび」を用意しているのか。読者の期待・予想をどう裏切ってくるのか。非常に見物でございます。
今回は少し長くなりましたが、この辺で終わりにしたいと思います。
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拙い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございました。