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何故レコードバーをやりたいのか
「音楽とか何聴くんですか?」
そう聞かれて「(あー、アレは世代的に知らないかな?アレだったらCMで使われてたし知ってるかも?)」なんて考えたことのあるあなたの居場所を作りたい。
物凄く乱暴に言ってしまうとそういう事です。
↑この質問の答え、所謂洋楽好きクラスタあるあるですよね。
ほんの10年前ならまだレッチリとオアシスって言っておけばとりあえずなんとかなっていたのに、最近はテイラーかビリー・アイリッシュぐらいでしょうか。バンドは殆ど伝わらないと思います。
そんな、『自分の好き』が相手に伝わらない人達、フジロックやサマソニに行けば沢山いる。Twitterにも沢山いる。でも何故か身の回りにはいないんですよね。
そんな人達が集う場所を作りたい。自分の居場所はここだって思える場所を作りたい。
それはコロナ禍で更に思いを強くしました。
フェスやライブが無くなり、ストリーミングや配信動画を見て過ごす日々。ほんの少しでも音楽を肌で感じ、直接話をする訳でなくても共に同じ空間を共有することで他人と心を通わせる。
無理に友達にならなくてもよくて、ただただ自分の好きが誰かの好きと同じだと感じられる場所。
隠れ家のような、秘密基地のような。
好きな物を持ち寄って、自分の好きがググっと拡張されたり、誰かの好きと化学変化起こしたりってストリーミングや動画配信だけだとどうしても限界がある気がするんですよね。
勿論以前の記事に書いた、音楽需要の底上げって部分も目標としてはあります。ただレコードバーをやりたいと思った動機としてはこんな理由です。
何故レコードにこだわるのか。
あの大きなジャケットから盤を取り出し、埃を払いターンテーブルに乗せる。ゆっくりと針を落としてチリチリと鳴るあの瞬間の無音にこそ音楽の醍醐味が詰まってるんですよね。
音の良し悪しで言えば余程のシステムでなければCDで充分良い音が出ます。レコードはデリケートなので雰囲気は出ますが高音質を出すのは環境を整えないと難しい。
でも、その雰囲気こそが音楽に視線を向ける大きな要素になると感じているので、アナログレコードにこだわっていきたいなと。
ともかく一度やってみる。
ともかく一度体験して欲しい。
まだまだ自分のお店の出店は先になりそうですが、現在名古屋市守山区で毎週金曜日に間借りでBAR営業させてもらってます。少しでも目標に近づけるように。。
夜中の勢いで書いた、まとまりの無い文章にお付き合いありがとうございました。