夜の海とかスラム街とか ①
海外旅行では非日常が味わえる。ただ道を歩くだけでも、いつもと違う標識、建物、音楽、匂い、人種。少しの不安とそれを遥かに上回るドキドキ感。だから私は街歩きが好き。カフェで休んだりスーパーに寄ったり普段なら立ち寄らない分野のショップを覗いたり。観光地もいいけど、「住んでるように旅をする」のも大好き。
でも観光地や散策路を探すのと同時に確認するのは、危険な行動や地域について。国によって禁止されてることがあるし、大都会のそばにスラム街があったりもする。
アメリカ西海岸と言えば?
海でしょう。ビーチでしょう。サンタモニカ、ベニスビーチ、ロングビーチ、レドンドビーチ。降り注ぐ日差しと高い波。軒を連ねるショップと心地よい音楽。犬を連れて散歩するサングラスにタンクトップ&短パンのオシャレなアメリカ人。そして所々で漂うマリファナの香り。(カリフォルニアでは合法になっています。※私はやりません。念のため。)
そんな開放的な雰囲気の中、日本人なら手にしたくなるのがビール!ビール片手に散歩したら気分いいだろうなぁ。そうだ、そこのコンビニで買って来よう!
絶対やめてください。
お店以外の公共の場での飲酒は基本的に違法です。特にアジア系の観光客は(顔が)目立つから見つかりやすいです。どおりでみんな、ペットボトルやマイボトルを持ってるはずだ、、、。実は私、前に知らずにビーチ沿いのお店で缶ビールを買ったことがあります。そのときの話を少し。
場所はベニスビーチ。ビーチ沿いのお店で友達と缶ビールを1本ずつ買うと、何とも言えない表情のおじさん店主。ジャストサイズの紙袋に入れて手渡されます。「?」とは思ったけど特に気にせず散策開始。でもそこで異変に気付きます。誰も紙袋持ってない。すれ違う人が私の手元を指さして眉をひそめてる。
よくわからぬまま、後でアメリカ人の友達に聞いたら「無事で良かったね。HAHAHAー!」という反応。聞けば、「そんな飲み方はここでは違法だよ。でも観光客は知らずに買ったりしちゃうわけ。で、店の店主が警察とつながってたりもする。運が悪いと店主が警察に連絡入れて、外で捕まることもあるみたいよ」とのこと。多分マージンとかもらってんだろうねー!じゃないと、注意もせずわざわざビール売らないっしょ!となんとも明るく話してくれました。これが要注意点①。
(↓↓ちなみにこんな感じ。)
夜のビーチはロマンチック?
「は?殺されるよ?」これも向こうの方にご忠告をいただきました。もちろん行ってないけど、日本ではグループで花火したりカップルで海を眺めたりすることがある、と私が話したら返ってきた答えがこれ。
夜の海なんてヤバい奴しかいない。ホームレス、麻薬中毒者、強盗。トイレなんて絶対入っちゃだめ。朝散歩に行くと、トイレが血だらけだったこともあるよ、と言われました。
暗くなったら住宅街でも歩く人がほとんどいないアメリカ。(繁華街は別の話ですが。)そんな中、真っ暗で足場が悪くて人通りのある通りまで声が届きにくいビーチは格好の『狩り場』だってこと。襲ってくる人もナイフや銃を持ってて体格も日本人よりいいから、まず敵わない。というか、中毒者だったら話も通じないからお金出す出さないの前にただ殺されるという怖いお話。
これが要注意点②でした。
次の回でスラム街についても少しだけ。旅に行くとちょっと強気になったりするけど、そういうの、私は冒険とは呼ばないと思う。しかもなんかダサい。「ちょっと危険なことを~」なんて考える知り合いがいたら教えてあげてください。「ちょっとじゃ済まないかもね。最後の言葉を聞かせといて」と。
ご精読ありがとうございました。続。