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【勝負をかける時に】追い風が吹いている

わたくし「前向き屋さん」にとって、秋は勝負の季節でした。
食欲の秋や読書の秋、そして芸術の秋と言われるこの季節に、私が学生生活の多くの時間を捧げていたイベントがあります。

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私は、文化祭や学園祭の活動に力を入れていました。幼い頃から「人を楽しませること」が大好きだった私にとっては、うってつけのイベントでした。


私の心を支えてくれた楽曲

私は毎年、文化祭に取り組んでいる時に、お気に入りの一曲と出会ってきました。「生み」の苦しみにもがいている環境で、それらの曲のメロディーラインや歌詞が私の心を奮い立たせてくれたのです。出会ったら無意識に何百回もループしていくので、自然とそのシーズンの応援歌になっていました。

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一番印象に残っている応援歌は、大学3年生で学園祭実行委員会の責任者をしていた時のものです。今までにない規模の組織をリーダーとして取りまとめながら、兼任している部署の仕事や後輩の育成も行う必要がありました。

学園祭当日が刻一刻と迫り、ストレスを抱えながら準備を進めている最中。後輩がオフィス(=部室をそれっぽく呼んでました)で流していた曲の歌詞に、耳が反応します。

噫(あぁ) また不意に接近している淡い死の匂いで
この瞬間がなお一層
鮮明に映えている

私は緊張しやすいタイプですが、いつからか緊張しているその瞬間が好きになりました。こういう心拍数が上がる状況こそ「私って生きているんだな」と感じられるので、そこに面白さを覚えたのかも知れません。
この歌詞は、そんな「生の感覚」がリアルに描かれており、一気に惹きつけられました。

加えて、最後のサビではこんな歌詞も登場します。

追い風が吹いている
もっと煽って唯(たった)今は

本番直前の極限な状態で、より厳しい選択や環境を選び、前向きに立ち向かおうとする姿勢。そんな力強さをお裾分けしてもらって、学園祭当日を乗り切ったことが記憶に残っています。

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やり切るからこそ、見える景色がある

99%の苦しい時間の先に、1%の達成感が待っている。
これを学生時代に何度も経験してきました。そして今の仕事も、その延長線にあります。

2014年のNHKサッカーテーマソングとして作られた、椎名林檎さんの「NIPPON」。リリース当時、曲の表現方法について話題になったようですが、それでもこの曲が私を支えてくれた事実は変わりません。

これからの人生で新しい応援歌に出会っていっても、時折この曲に戻って「最後の1秒まで、もう一歩踏み出す勇気」を分けてもらうことになりそうです。
以上、私の勝負曲のご紹介でした。

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明日も1日頑張ろう。
誰かを前向きにするために。

2023年7月22日(土)
前向き屋さん

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