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学生時代のアルバイトの選び方

学生時代。お金が欲しいからアルバイトをしたい。そう思ってアルバイトをしようと決めたけれど、いざ選ぶとなるとどうしたらいいの?とアルバイト情報誌を見ながら考えました。

時給が良いのがいいとか、駅から近いのがいいとか、条件がある。そして職種にも悩んだ。何が自分に向いてて何が向いていないのか。よくわからなかった。

学生時代のアルバイトは社会人になるうえで、とても貴重な経験になります。せっかくの学生時代。どんなアルバイトをしたらいいか迷っている方、お子さんにアルバイトを勧めるのを悩んでいる方の参考になればと思い、私の学生時代のアルバイトの選び方をご紹介します。

① 将来やってみたいことを経験できるアルバイト
② 将来やりたくないこと、苦手なことを経験できるアルバイト
③ 生活に役に立つスキルが身につくアルバイト

① 将来やってみたいことを経験できるアルバイト

私はトレーナーになるために体育系の専門学校に通っていました。夜間の学校だったので昼間はアルバイトをして学校へ行くスタイルでした。同級生の中には社会人の方も多く仕事帰りに通学している方もいました。

トレーナーを目指していた私は、自分の興味のある分野のアルバイトをまず選びました。フィットネスクラブのジムインストラクター、スイミングスクールのインストラクターです。そこで会員さん向けに指導を経験させていただきながら、学校へ行きアルバイト先での指導上の疑問などを学校で解決して、また次の日バイト先で知識を活かすという日々。

将来の自分に役立ちそうなアルバイトを選ぶ。というのは本当にいい経験になります。自分に足りないところを補うことができるし、その仕事に思い描いていた理想とは違う部分も知ることができました。


② 将来やりたくないこと、苦手なことを経験できるアルバイト

将来やってみたいことを経験できるバイトをするのと同じくらい役に立ったのが、将来やりたくないと思っていることを経験できるバイトです。将来やりたくないと思っていても、社会人になって会社員であれば人事異動等で嫌だと思っていた仕事を経験しなくてはならないこともあったりします。そのときのために、ある程度の経験値をつけておくことで、嫌なことのストレスも少しは軽減させることができます。

私は、営業職をやりたくないと思っていました。特に決まった取引先を回るルート営業や、アポなしで飛び込むいわゆる飛び込み営業。回らなくてはならない件数や営業ノルマなど嫌なイメージばかりでした。将来もし、営業をしなくてはならなくなったら・・・と思うと社会がとても嫌なものに思えました。

そこで私がチャレンジしたアルバイトは、雑貨販売の営業と英会話スクールの勧誘営業、そして営業の打ち合わせアポイントを取るテレアポのアルバイトでした。

これはかなりのチャレンジでした。そして意外なことが起きました。雑貨販売の営業は、アポなしで商店街やオフィスビル、工場などに飛び込んでいき雑貨の販売営業を行うものでした。まだ社会を知らない私は、怖いもの知らずでしたから警察署の中にも入っていき、その日の雑貨を目の合った人にとにかく宣伝して販売しました。これはかなり怪しいアルバイトだった。これが結構売れた。絶対やりたくないと思っていた仕事だったけれど、なぜ売れなかったのか?原因は何か?自分の説明のどこが悪かったのか?商品が悪いのか?それともタイミングが悪かったのか?なぜ今売れたのか?など自問自答と反省と改善を繰り返していくうちに、売れるコツがわかってきました。

それは、暗い顔をしていると絶対に売れないということ、売れなくても明るくその場所を出ていくこと。そして引きずらないこと。むしろ売れなかったこともネタにしてしまうくらいの明るさがあると売れる。ということです。仕事中のオフィスに入ってきて雑貨を売るなんて、はっきり言って迷惑なので、ほとんどが受付で門前払いです。でも受付のスタッフにはセールスできる。ひどいところでは水をかけられたりもしました。でも水をかけられたこともネタにして次の場所で笑顔で営業をしました。兄ちゃん面白いね。ってことで買ってくれる人もいました。世の中そんなに悪い人はいない。営業は楽しいのかも。そんな風に思うようになりました。

英会話の営業は上品すぎたので、私のやり方は向いていませんでした。これは向いてないんだな・・・。と思った。テレアポはひたすらかけまくるだけ。相手に怒鳴られようが無視されて電話を切られようがかけまくる。これって意味あるの?って思って辞めました。

他には機械的な作業が向いていないと思っていたので空港の手荷物預かりのアルバイトをしました。預けられたに荷物をコンテナに積む作業、パズルゲームのようで楽しかった。戻ってきた荷物を返却のベルトに流していく作業も楽しかった。行き先が間違っている荷物を発見して、その便が出発していないかを確認するドキドキ感もパイロットやキャビンアテンダントさんと同じ場所でランチを食べることができるのも楽しかった。

将来やりたくないな。苦手だなと思うことでもやってみると向いていたり、またほんとに向いてなかったりすることがわかります。社会人になる前の学生のうちにそれがわかるって結構なリードだと思います。


③ 生活に役に立つスキルが身につくアルバイト

将来のことを考えて、これまでのようなバイトを経験するというのは本当に良かったです。

あとは、生活の役に立つスキルが身につくアルバイトもお勧めです。私は、ガソリンスタンドのアルバイトが生活の役に立ちました。車のオイル交換やタイヤのパンク修理などの経験は今でも役に立っています。

他には、私の周りには居酒屋さんや定食屋さんのキッチンのアルバイト経験のおかげで料理上手な人が結構います。喫茶店のアルバイト経験のおかげで美味しいコーヒーを淹れることができるようになった人もいます。接客業で身につけたコミュニケーションスキルで、家族の気持ちを察するのが上手なお母さんになった人もいます。


アルバイトはほとんど役に立つ

ここで紹介しなかったアルバイトが役に立たないということではありません。これは学生時代の私がアルバイトを選ぶ時に考えていたことと、アルバイトをしたことで役に立ったことを整理して紹介をしたにすぎません。

どんなアルバイトも社会経験です。社会には必ず人がいますから、人間関係のトレーニングになります。どんなアルバイトも将来の役に立つのです。アルバイトの経験を通して、一生懸命に自分を磨いていく。その経験はきっと将来自分を助けてくれるでしょう。

これを読んでいただいた方のお子さん、学生さんが実りある楽しいアルバイト経験ができることを願います。


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