「RiCE3月号」を読んで
今号の特集はチョコレート。
障害を持つ人や生きづらさを抱えた人も雇用しチョコレートを製造販売する事業を日本の各地で展開されている久遠チョコレート。
ただでさえ事業を軌道に乗せるのにアップアップしてる僕らからしたら、その道のりの険しさや途方もなさは理解しがたいくらい凄くて実際にお店に行かせてもらった事もあって、その久遠チョコレートのこれまでの歩みが映画化され、その中で語られている「温めれば何度でもやり直せる」という代表の夏目さんの言葉は今号のテーマの発端にもなっていて、その言葉には優しさも時に厳しさも溶け込んでいるようだった。
RICE冒頭の記事はチョコレートの持つ光の部分だけでなく、影の部分もしっかりと受け止め、現地に足繁く通って関係性を築いている【Minimal】山下貴嗣さん。
風景も背景も矛盾や葛藤までも織り交ぜて、ひとつのチョコレートに昇華させ彩り豊かな味わいを届けていく。
両者の決して平坦ではない道を歩んでいく姿に力をもらって、自分自身の事業をもっと彩り豊かに展開していきなさいと背中を押されたように思った。
そしてチョコレート特集を構成する色んな記事や人や写真や文章が溶け合って視覚的にも感覚的にも音楽のように楽しめて、これはRICEならではだなと思った。
なにわともあれ、今号もはちゃめちゃ楽しかった。
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