社内営業とオンライン秘書の共通点
わたしは現在、本業は実家の家業で事務をメインに働きながら、副業でオンライン秘書をしています。
以前は保険の代理店で営業職として働いていましたが、そのときに「社内営業」をとても大事にしていました。
今、オンライン秘書をやっていて感じるのは、社内営業で大事にしていたことと共通する部分がたくさんあること。今日はその共通点を取り上げてみようと思います。
社内営業=媚びることではない
社内営業と聞くと、ネガティブなイメージを持つ方も多いかもしれません。
人に媚びるのは嫌。
根回しとかめんどくさい。
結果を出していれば不要。
などなど・・・
わたしも前職まではずっと営業職で働いていて、色んなタイプの営業マン&営業ウーマンをみてきましたが、社内営業なんて無駄じゃない?という考えの方も多く出会いました。
しかし、わたしは、デキる人ほど、社内営業を大事にしていると思っています。
理由は、ひとりだけで成り立つ仕事は無いから。
特に営業をしていると、自分ひとりで売上をあげているんだ!と思い込んでいる方もいますが、それはお門違い。契約したときの事務作業を担っている方、契約以降のサポートをしてくれる方、経理や総務の方、そして会社の全体を見通してかじ取りをしてくれる経営者。
それだけでなく、今の会社があるのは、何もないところから種を植え、目を出し、大きくなるまで育てた、創業者やその周りの方がいるからこそ。
どんなに小さな会社であっても、自分だけで成り立っている仕事というのはあり得ない。
そしてそういう態度は、お客さまにも必ず伝わります。一時的に成績をあげたとしても、変わらなければお客さまは離れていきます。
だからこそ、関わるみんなが気持ちよく仕事できるほうがいいと、わかっている人が、社内からも社外からも好かれ、継続的に売上を上げ続けることができるのです。
普段から自分のことを大切してくれる人が困っていたら、助けたくなるように、いざ自分にピンチが訪れたときに「助けてもらえるか?」も、生き抜くために欠かせないポイント。
それがわかってから、わたしは特に社内営業を大切にしながら仕事をしていました。
オンライン秘書との共通点
オンライン秘書は、フリーランスでやっている方がほとんどです。
フリーランス=組織には属さずにひとりで働く。一匹オオカミのようなイメージが強い方も多いのではないでしょうか。わたしも以前はそうでした。
ですが、オンライン秘書を実際にやってみたり、オンライン秘書をされている方の発信をみていると、一匹オオカミでは成り立たないことばかりだと感じます。
クライアントさんとはもちろんコミュニケーションを取りますが、言われたことだけをやっていては仕事になりません。クライアントさんのことをよく観察して、察する力も必要です。ゼロベースのところから、こちらが提案をして、仕事になることもあります。
ときには、チームを組んで、自分の苦手なことをフォローしてもらったり、行程を細分化して役割分担をしたりする必要もあります。
フリーランスであっても、業務を遂行するうえで、周りとのコミュニケーションや協力が不可欠なのが、オンライン秘書なのです。
わたしは社内営業が比較的得意で、そのおかげで契約の案件を振ってもらったり、社内スタッフからお客さまを紹介いただいたりもしていました。会社員時代の経験や強みと、時間と場所に縛られない働き方。どちらも取れるのが、オンライン秘書だと感じています。
社内営業で気をつけていたこと
これからもっとオンライン秘書で活躍していくために、社内営業で気をつけていたことをまとめてみます。
▼ 感謝の気持ちは言葉にする
社内営業の大前提として「感謝」がありますが、思っているだけではダメ。わたしは、あえて言葉にすることを意識しています。
簡単なことや、ルーティンになっていることは特に忘れがちになりますが、一言「いつもありがとうございます」と添えると、言葉にあたたかみが出ます。
テキストコミュニケーションとなると、より伝わりづらいので、余計に大事になってくると感じています。
▼ 報告と連絡はこまめに徹底的に行う
これもビジネスマナーとして基本的なことではありますが、近しい人ほど忘れがち。また、上司には意識しているので忘れないとしても、プロジェクトメンバーの同期や部下に対して忘れてしまうこともよくあったので、いつも以上に気を付けていました。
社内営業は、上司や立場が上の方に行うものと思われがちですが、実は同期・年下・部下のような自分より立場が下とされている方にも大切。
目的は「みんなが楽しく気持ちよく仕事ができること」を忘れないように注意が必要です。
▼ 組織やプロジェクトの全体像を把握する
社内営業のためには、全体像がわかっている必要があります。
社内営業が大事といっても、社内営業をすることが目的になってしまうと、媚びることと紙一重にもなってしまいます。
このプロジェクトのキーマンは誰なのか?誰とコミュニケーションを取っておくと円滑にコトが進むのか?などを考えてみると、優先してやるべきことは?手伝えることは?などの疑問が明確になってきます。
▼ 社内リソースを活用する
普段から勉強をしていたり、インプットを行っている人だと特に、もっとこうしたほうがいい!という想いが強くなりがちですが、まずは社内にあるリソースを最大限に活用する方法を考えてみることが大事です。
例えば、自分でやったほうが早い!と思うようなことでも、チームメンバーにお願いしてみる。社外の知り合いにもっと専門的な人がいるけど、部署内の方に頼んでみる。
この人は成績はあげるけど、社内の人を下に見ているよね。と思われてしまうと、そこからコミュニケーションエラーが発生します。まずは所属している社内のリソース(ツール・ヒト・コト)を活用してみると、近場の社内に協力者が増えていきます。
もちろん、会社のために新しいやり方の提案は必要です。しかしその導入にこそ、順序が肝心です。上司やチームメンバーに何も言わず勝手にやってしまうと、いくらそれ自体は良いことであっても、マイナスになってしまう。会社のためを思っているからこそ、きちんと順序を踏んで提案することに、社内営業が生きてくるのです。
▼ 相手の良いところをみつける
複数の方と仕事をしていると、どうしてもミスが多い方や、思うように動いてくれない方など、色んなタイプの方がいます。それによって、イライラしてしまうこともあるでしょう。(わたしも、もちろんあります。)
ですが、どんなタイプの方であっても、良いところが必ずあります。どんな小さなことでも構いません。実は自分には無いことができるかもしれません。
そのためには、相手のことをよく観察する必要があります。観察していると、こういうことは苦手なんだなとか、こういうことは楽しそうになってくれるんだなとかが、よくわかってきます。
なので、普段からその方の良いところをみつけること=よく観察することが、社内営業の最大の秘訣だと思っています。
人生の大半を占める仕事は楽しいほうがいい!
今回は、会社員時代に意識していた社内営業のコツを、オンライン秘書につなげて考えてみました。
「自分の強みを活かす働き方」をするための手段は、昔と比べて増えてきています。色々とアンテナを張って、情報をインプットしていくことで、見つかっていくのだと思います。
共感していただける方は、ぜひオンライン秘書、おすすめです!
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