私はただ、焦っていた。そんな自分を救った言葉。
はじめに、この自粛期間中も、日常を取り戻すために、いまある日常を保つために、日々奮闘してくださっているすべての方々に感謝申し上げます。
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私はいま。
仕事がストップして圧倒的に自由な時間が増え、少し必要なものを買いにいったり、散歩をしたりする以外はずっと家にいる日々。
「この時間を使って、ゆっくり自分の今後について考えてみよう。」
「今までやりたいと思っていたことをやってみよう。」
「やらなければいけないことを時間をとってやろう。」
「ここでの過ごし方が今後大きく影響するだろうから、この自粛期間をなんとかして有意義なものにしなければ・・・!」
そんな思いに囚われていた。
しかし、だんだんと、やるべきこと(と自分が設定しているもの)がちゃんとこなせないことがストレスになっていき、SNSをみては、成功してしっかりと活躍している、ようにみえる人たちと自分を比べて落ち込んだ。
何者でもない自分に、私はただ、焦っていた。
そのネガティブが昨日ピークを迎え、友人に
「毎日なにかしなきゃと思って発信しているけど、私よりダンス上手い人はたくさんいて、その人たちからしたら私のこういう発信とか動画って“まだ始めたばかりでたいして上手くもないのに”とか思われているんじゃないかなって気にしちゃうんだよね・・・」
という発言をしていた。
わりといつも思ってはいるのだが、誰かに口にしたのは初めてだった。
そんなにネガティブな人だったの!?と友人に爆笑されたが(笑い飛ばしてくれて本当にありがたい)、自分でもこの世の終わりみたいなテンションでそれを話していたことに気づいて笑えた。
そんな絶賛ネガティブスパイラル期のわたしに対して、友人はいくつか素敵なことばを教えてくれた。
“服部みれいさんの日めくりカレンダーに最近書いてあって、すごく響いたから”、とシェアしてみせてくれた5つの言葉。
そのうちの一つが、
“しあわせを許可する” だった。
「自分がしあわせになることを、自分がまず許可しよう」
と添えてあった。
そうか。
自分は頑張り続けなきゃいけない、こんなんじゃダメだ、この程度ではまだしあわせになんてなれない、もっと頑張っている人はたくさんいるのだから、と厳しい言葉ばかりかけていた。
けれど、この言葉がおしえてくれた。
まだ何者でもない今の自分だって、しあわせになる権利がある。
しあわせだと満足したっていいのだ。
いまの状況下、自分がしあわせだと思いたいことすら自粛しなければいけないような雰囲気にのまれていたのかもしれない。
さらに今朝、父がこんな記事を紹介してくれた。
一橋大学教授の楠木建さんの日経新聞のコラム記事だ。
こちらのコラムは有料版だが、コラム第三弾の記事の縮小版が今日の朝刊にも載っているので、興味のある方はぜひ新聞を読んでみてほしい。
▼5/1日経新聞朝刊の記事
楠木さんが提唱している“絶対悲観主義”というのは、なかなか強いワードでたじろいてしまうが、知るととても自分に優しいものだと気づいた。
一部を引用すると、
物事が自分の思い通りにうまくいくという期待をなるべく持たないようにする。何事においても「ま、うまくいかないだろうな・・・(でもちょっとやってみるか)」と構えておく。こういうマインドセットを絶対悲観主義と呼んでいる。
(中略)
事前に成功を前提とするからリスクを感じるのであり、絶対的悲観主義に立てばリスクから解放される。主観的にはリスクがないからフルスイングできす。で、だいたい空振りする。それでもバットを振らないことには始まらない。
そして、「邪魔になるのはプライドだ。」と続く。
まさに自分がいまぶつかっている壁だった。
プライドは大切だが、それはある程度実績を出してからもてばいい。
「自分がまだ何者でもない」ということは、気軽にフルスイングをしてどんどん空振りしていける“特権”でもあるのだ。
悲観的というのはなにも“自分なんてなにもできないんだ…”と悲しみに暮れることではない。
過度な期待をしないこと。足るを知る、だ。
そして、そんな自分がしあわせでいることも許してあげよう。
本当に物事は考え方次第だなとつくづく思う。
助言をくれた友人と父、そして楠木さんに大きな感謝を。
maekon
▽余談
毎記事で1枚は写真を添えていこうと思います。
これはメルボルンに行った時の写真。
昨日久しぶりに生花を買ってお部屋に活けたら、一気に気分がよくなりました。なんだか思い立って、部屋に飾っていたドライフラワーは一旦すべてさよならすることにしました。
気に入っていたけれど、長いこと置いていたからよくみたら可哀想な状態になっていました。今まで部屋をいい雰囲気にしてくれてありがとう。
いまは生きるもののパワーを存分にいただこうと思います。
わたしの気持ちがそういう時期なんだね。
いただいたサポートは自分の心をより豊かにするためのインプットに使わせていただこうかと思います。花を買ったり、本を読んだり、美術館に行ったり、したいです。