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模写が出来ない原因は手の動かし方にあった??迷い線とアタリを使いこなそう!


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↑読者様 I さんの模写作品


こんにちわ、マエコです。


今日は模写が上手く出来ない原因について新たな発見があったので記事にします。

僕は今まで模写が出来ない原因は「モチーフをちゃんと観ずに勝手な思い込みや手癖で描いているからだ」と思い込んでいました。(決めつけていた)

ですが、どうやら模写する時の「手の動かし方(ペン捌き)」にもその大きな原因があったようなのです。

というのも、最近「模写が上手く出来ません」という相談を2人の読者様から受けました。
で、その2人にはある共通点があったのです。

これを知って僕は正直驚きました、
「そ、そんな描き方では出来なくても無理ないぞ...」と


という訳で今日はその2人が共通して犯していた間違いについて話します。

では、

…………………………………………………………


一発で正しい線を引こうとしていた?!迷い線を全く使ってない!?

2人に共通した「間違った描き方」というのはずばり、

迷い線を一切使わずに、一発で正しい線を引こうとしていた

ということです……

所謂一筆書きのような描き方です

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これは試しに僕がドラゴンボールの悟空を一筆書きしたもの↑(実際は10筆くらい)

で、2人が模写した絵は、こうゆう感じですね↓

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↑10代女性 S さん作

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↑20代男性 I さん作(*元絵は紛失してしまいました)


はじめ、これはいらない線を全部消した後の清書かと思っていたんですが、そうではなかったんです

また、2人の内1人の方(20代男性)は、最初の描き始めの線をどこに引いたらいいか分からず線を引くのが怖い、というような事を言ってました


線を引くのが怖い???



もしかして一発で上手く描かなきゃいけないと思っているのかなぁ……
…いやぁ....、まさか…
長年、絵の勉強をしてきたと言っていたし…

と思いつつ、念のため問いただしたら

そうだというのです、

「一発で正しい線を引こうとしていました」、と……

!??!


……まあ、「独学あるある」というヤツなのかも知れないですね、
もっと早くに気づいていれば今頃もっと上達していたでしょうに…

とにかくその様なやり方ではモチーフの形を上手に描き写すことは難しいでしょう



というか無理だと思います^_^


プロでも難しい(無理)でしょう…
なんせ一回で描かなきゃいけないんですから、
一回しかチャンスがないなんて考えられません、

一般的なやり方としては、
いきなり清書するんじゃなく、まずはラフな線で大まかにザックリと描いてみるのが普通だと思います。


一般的な絵の描き方とは?いきなり清書するんじゃなくてまずは大まかに描く

まずはラフで短い線を沢山引いてモチーフの形を描くというより「かたどる」感じです

こんな感じ↓

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サササッ、シャシャシャッ、スッスッスッと短い線を繋げて(重ねて)モチーフの形を成していきます

で、この短いラフな線を一般に「迷い線」って言います

モチーフをよく観て「この辺りかな?こんな形かな?」と思う所に迷い線を描いていきます。

清書ではないので、筆圧弱めで薄く描いていった方がいいと思います。

でも別に失敗を恐れることはありません、とりあえず手当たり次第に描いたらいいです、
見えるままに、感じるままに
後でいらない線は消すので大丈夫です。

で、描いてる最中に「これはちょっと違うな、この線は明らかに元絵とズレてるな」と感じる線があれば、それはその都度消したらいいです、


大体の全体像が出来てくる、これがアタリ

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で、描き進めていくとモチーフの大体のシルエット(全体像)が徐々に出来上がってきます。

この大体のシルエットのことを一般に「アタリ」って言います。
(上の写真↑はどちらかというと下書きですかね、アタリよりももう一歩進んだ状態)

一般的にはアタリというと以下のようなテイストのものです↓

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元絵↓

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アタリには、キャンパスのどこら辺に描くか、あらかじめ位置を決めておくといった役割もあります、絵の構図を考えるってことですね。

こうやってまずは「薄い迷い線」で「アタリ」を描いて、今度はその「アタリ」を基準に細部を描き進めていくのが一般的なやり方かと思います。


迷い線とアタリを使いこなそう

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こうやって迷い線を使ってちょっとづつモチーフのシルエット(アタリ)を形成していけば、「元絵と似ても似つかない絵になってしまった?!」なんてことにはそうそうならないはずです、

迷い線を使って正しい線の位置を探っていくようにちょっとづつ描き進めていきましょう

(注:モチーフをよく観ることも大切です、注意深く観察しながら描き進めて下さい)


迷い線を使うことで難なく描けるようになった実例

実際、はじめに紹介した模写が出来なかった2人は「迷い線を使うことで模写が凄くやりやすくなった」と言っていました。

内1人(20代男性)は、1ヶ月もたたないうちに模写だったら楽勝で出来るようになりました。

彼の模写作品ビフォー&アフター

ビフォー

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アフター

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完ぺきです、素晴らしい、短期間でよくぞここまで…


で、彼にちょっとインタビューしてみました

・模写がなぜ出来なかったのか?
・なぜ出来るようになったか?
・描く時の意識はどう変わったか?
・今回僕とメッセージのやりとりをして1番役に立ったことは?


それに対する彼の返答を要約すると↓

・迷い線を消さずに残したまま描き進めることで、それを基準に「正しい線をそれより低い所に描くべきか高い所に描くべきか、また右か左か」を考えることができるようになったので、元絵とのズレを容易に見つけることが出来、非常にやりやすくなった、


・また、はじめにちゃんとアタリをとることで、絵がキャンパスからはみ出すことがなくなった(←すごく初歩的なこと)


・元絵とのズレや間違いに気づきやすくなったことで修正にかかる手間・時間が大幅に短縮された、


・また、これにより絵の練習に対して「辛い」と感じることもだいぶなくなったとも言ってました、


よかったですね。めでたしめでたし^_^

(ちなみに模写が楽勝で出来るようになった彼は今、オリジナルの絵を描けるようになるべくやさしい人物画を使って人体構造を勉強中です。また上達過程など記事にしたいと思います)


もう1人(10代女性)の方は後日連絡があり、そこには練習中の模写の絵が添付されていました。↓

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まだ未完ではありますが、これはとてもよく出来ています。
なぜなら全体像(シルエット)をほぼ完壁に捉えることができているからです。

全体像を正しく捉えることができているなら、細かい部分の描き込みは単なる時間の問題です、途中でめんどくさくなって投げ出したりしなければ上手な模写作品が出来上がります。

ともかくほんの数日前までの彼女の模写作品↓と比べると、目覚ましい進歩と言えます。

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線ではなくシルエットで捉える方法もある

彼女は線ではなくてシルエットで全体像を捉える方法の方がやりやすい様です。


絵が上手い人が実際に描いてる姿をみてみよう

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独学で絵を描いていく場合、もしかすると「手の動かし方(ペン捌き)」ってゆうのは実際見てみないと永久に分からないままかもしれないですね……

シャシャッ、スッスッと迷い線を重ねてモチーフの形を徐々に形成していくという描き方…

これは絵の描き方の基本と言っていいと思います

多くの人がこうやって描いてると思います、
(一部の熟練者は長〜いストロークで迷いのない綺麗な線を一発で引く技術を持ってたりしますが、それは難しいので今は気にしなくていいです^_^)

この描き方は、僕も子供の頃絵を描き始めてかなり早い段階で実際に見た覚えがあります、
小学校に入学する頃には既に知ってたと思います

誰が描いているところだったか覚えてないんですが…

クラスメートだったかな…

スッスッ、
シャッシャッ、
シャカシャカッ

手慣れたその手付きがなんかカッコいいと思って
見よう見まねでやるようになった所、描きやすかったからその後もその描き方で描くようになり、今もそのままです…^_^
なので長いストロークで綺麗な線を引くことは出来ません、

もしかしたらこの体験がなかったら僕も絵の描き方が分からないままだったかもしれません…

なので「模写が出来ない」という人に関わらず、絵を始めてまだ間もないという初心者の方は、一度上手い人が描いてる姿を生で見てみたほうがいいかもしれませんね…

書籍からは学べない貴重なことが学べる可能性は高いです

ただ、なかなか身近にいないんですけどね…絵が上手い人……

動画はとても勉強になる

今ならYouTubeを利用すれば見ることが出来るかもしれないので探してみてください


最後に(よく観ることも忘れずに)

上手に模写をやるには手の動かし方も重要であることが分かったんだけれども、それと同じくらい「モチーフを注意深くよく観ること」もやはり大切です、

モチーフをちゃんと観ずに勝手な思い込みや手癖で描いていては、どんなに華麗なペン捌きをもってしても上手に描き写すことは出来ないですからね


というわけで、今日は絵を描くための基本、「迷い線とアタリを使いこなそう」というお話でした。

ではまた^_^

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マエコ
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