『超「時間脳」で人生を10倍にする 苫米地英人』を読んで
苫米地氏は1日5,6時間しか働いていないそうです。
まずこれが衝撃。
あんなに働いているように見えるのに。
その秘密のひとつはここにありそうです。
「同時に20から30の仕事を走らせている。」
午後4時にオフィスへ行き、午後11時に仕事を終了するそうです。
そんな働き方をしている氏は以下のようなことを述べています。
「絶対的なものさしとしての時間は存在しない。」
「時間は幻想である。」
「私たちが認知しているのは、「体感時間」である。」
どうやら、本書を読んでいると、その「体感時間」を拡張させことが非常に重要になりそうなことがわかってきました。
そのためには、以下の3点がポイントになりそうです。
・スコトーマ
・クロックサイクル
・グレインサイズ
・スコトーマ
体感時間を拡張させるには「脳のタスク処理の速度を上げる」必要があります。
そのためには「スコトーマを外す」ことが必要です。
スコトーマとは「心理的盲点」のことです。
脳は「重要ではない」と判断したものについては、「意識しない」という性質をもっています。
スコトーマとは、こうした意識しないポイントのことを指します。
わたしたちが情報を取捨選択する際、固定観念や先入観により、盲点になる部分がありますよね。
こうした盲点を取り外すことが「スコトーマを外す」ということです。
スコトーマを外すことで、可能性が大きく広がります。
よく、コンフォートゾーンということばを聞きますが、現状のコンフォートゾーンから抜け出すためには、スコトーマを外すことは欠かせない要素になりそうです。
・クロックサイクル
「クロックサイクル」とは、「命令を完了するのにかかるクロック数」のことを言います。
タスク処理スピードを上げるためには、この「クロックサイクル」を上げる必要があります。
苫米地氏によると、クロックサイクルは「6倍速」までは上げることができるそうです。
極端なことを言うと、物事を全て6倍の速度でできるようになれば良いということです。
そのためには「10分を1時間と考えて行動する」ことが有用であると氏は尾述べています。
物事の並列度を高めたり、無意識化したりすることも、このクロックサイクルは上げる上で重要なポイントとなりそうです。
・グレインサイズ(抽象度)
「グレインサイズ(抽象度)」とは「1回のアクションで処理できる情報量のこと」です。
これをどう増やすか。
「自分のゴールを臨場感をもって感じ、スコトーマ(心理的盲点)を外そうすれる」ことが重要だそうです。
・本の読み方
続いて、「体感時間」を拡張させるための方法として、本の読み方を紹介しています。
「本の同時読みが有効であり、1冊は右手で、1冊を左手でめくる。」
「1行ごとに読まず、全体をイメージする感覚で読む。」
わたしも読書法についてはいろいろな本を読みました。
速読も挑戦してみました。
でも、速読はうまくできませんでした。
ただ、大量の本を読む中で、全体でイメージする感覚はなんとなくわかってくるものだという実感をもっています。
わたしも本を読むときに、1行ごとに読むことはそれほど多くありません。
横に目を動かしていく感じで読むことが多いです。
氏が言うように全体をイメージする感覚で読むのは難しいですが・・・
本の同時読みについては、メンタリストDaiGoさんもおすすめしていたのを覚えています。
頭の中でいろいろな知識や思考が交錯する感覚がいいようです。
ページを見ただけで内容が一瞬で理解できるようになるそうです。
・右手と左手で別々のことをする。
五感をフル稼働させる重要性を氏は説いています。
並列で終わるタスク処理のプロセスを無意識化することが重要。
抽象度を上げる=見渡す情報量が格段に多くなる。
「無意識化さえできれば、100個ぐらいは同時にコードを走らせることができる。」
こういうことが人間には可能だと知ることがまず第1歩でしょう。
ただ、並列度を上げるよりもグレンサイズを上げる方が体感時間を拡張してくれるようです。
タスクの処理速度を上げるためには、常にフレームを更新する必要があると氏は述べています。
自分のフレームを疑うこと、幅広い知識に関心を持つこと。
これが必要だそうです。
フレームが強くなればなるほど、人はそのフレームに束縛され行動を制限されてしまいます。
だから、過去のフレームにとらわれないようにしなければならない。
そして、常に自分のタスク処理スピードが遅すぎることを疑わなければならない。
同レベルのグレインサイズで、別のフレームを構築し臨場感を高める必要がある。
そして、もともとのフレームと、先ほど構成した別のフレームを統合させ、もっと大きなフレームをつくる。
これがグレンサイズを上げることにつながる。
奴隷の人生を送らないために、真のゴールを設定する必要があります。
真のゴールをどのように設定するか。
氏は以下のように言っています。
①「want to」であること
②遠ければ遠いほど良い
③臨場感を強める
②について
現状の外側に設定する。
③について
高次元のゴールを設定する。
時間は未来から過去に流れている。
過去は書き換えることができる。
過去とは「その人の記憶の中にある起こった出来事に対する現在の解釈」だから。
未来の自分の臨場感を強めるためには、現在進行形で感じることが必要。
「今の自分が最高」だと思って生きればいい。
時間の概念から自由になる= 永遠の生を手に入れること
さあ、時間に縛られず生きているという実感を持つために、今の自分を生きましょう!