見出し画像

FRBが利上げを見送る方針:インフレと金利の関係を知って賢く投資

みなさんもニュースなどでご覧になったかもしれませんが、
FRBが利上げを見送る方針であるようです。
FRBは過去数回、インフレ抑制のために連続して金利を上げてきました。
しかし、現在の経済状況では、いくつかの要因からFRBが利上げを見送るとの見方が強まっているとニュースが出ています。

FRB利上げ見送りの見方強まる。人手不足に改善の兆しなどから

※NHK NES WEBより

なぜ今回利上げを見送ることになるのか?
これが普段の生活にどんな影響があるのか?
投資はどうしていけば良いのか?

など見ていきましょう!

FRBが利上げを見送る方針

2022年から連続して利上げをしてきましたので、いつかは止まるだろうと思っていましたが、それが今きたということですね。
利上げを見送るということは、インフレが解消されてきたということです。

FRBは、人手不足が改善し、インフレが抑えられる傾向を見ています。これらの要因から、市場では金利の引き上げを見送る方針が浮上しています。

最近の経済データでは、インフレの指標である消費者物価指数が、食品やエネルギーを除いた指数を含む多くの部門で安定化しています。

さらに、就業者の割合が増加し、賃金の上昇もピーク時よりも穏やかになっています。これらの兆候から、FRBはインフレ圧力が一時的である可能性を評価しているようです。

FRB(The Federal Reserve Boardの略)は、日本における日銀と同じ、米国の中央銀行制度の最高意思決定機関で、日本語で「連邦準備制度理事会」と呼ばれます。

SMBC日興証券HPより引用

ゴールドマン・サックスの意見

ゴールドマン・サックスの専門家たちは、FRBの動向について意見を持っています。彼らは、10月31日から11月1日に行われるFOMC(連邦公開市場委員会)で、金利を上げる可能性は低いと考えています。また、9月19日から20日のFOMCで経済の見通しを上げると予測しています。

11月については、労働市場が改善し、物価の上昇が抑えられるなど、金利の上げを見送る理由があると考えています。しかし、FRBは当面の柔軟性を保持するつもりで、金利や経済の見通しについて詳しく示します。

FRBの決定とは?

アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)は、お金の動きをコントロールする役割を果たしています。
FRBは、19日から2日間にわたり金融政策を決定する会合を開催します。この決定がどのようにあなたのお金に影響を与えるか、見てみましょう。

FRBは、お金を管理し、経済を安定させるために時々金利を変えます。
金利の変化は、銀行がお金を借りるときやお金を預けるときに影響します。

金利が上がると、貯金にお金を預けることが得になり、借金をすることが高くつくことがあるからです。

例えば、
銀行に10万円を預けた場合、年間の利息が低金利では500円だったとします。
しかし、金利が上がると、同じ10万円の預金でも年間の利息が3,000円に増えることがありますし、金利が下がれは年間の利息は200円に下がることもあります。

※2023年9月現在都市銀行の普通預金の金利は0.001%のため
10万円を預けた場合の年間利息は1円です。

逆に、借金の利息率が上がると、借金の返済にかかるコストが高まります。住宅ローンの年間金利固定金利で2%だった場合、金利が上昇して年間金利が5%になると、住宅ローンの返済額が増加します。

このように、金利の変動は貯金と借金に影響を与え、家計に直接的な経済的影響を及ぼします。

実際に日本でも住宅ローンの固定金利は上昇傾向にありますし、変動金利についても5年ごとの見直しの際に大幅に金利が上がるということも考えれます。

FRBの動向で日常の生活にすぐに支障が出るわけではありません。
しかし外貨を保有している。もしくはこれから外貨投資を始めて将来の資産形成をしようと考えている方は、FRBの発表には注意深く確認しておく必要がありますし、今後投資を始めようと思う方もタイミングを逃さないようにしましょう。
今のところ外貨に縁がないという方も日本にも影響は遅れてくる傾向はありますので、将来予測する上でもアメリカの動向はチェックされると良いかもしれません。

インフレと金利の関係を理解しよう

金利とインフレの関係を理解することは、賢明な投資のカギになります。
インフレは物価が上昇し、お金の価値が減少する現象です。

FRBはインフレを抑えるために、金利を上げることがあります。これは、高金利でお金を借りることが難しくなり、消費が抑制されるためです。
逆に、デフレ(物価の下落)が起こると、FRBは金利を下げることがあります。これは、低金利でお金を借りやすくし、経済刺激を促進するためです。
詳しくは、インスタグラムで解説しておりますのでお時間のある方は確認してみてください。
為替と株価と金利の関係〜アメリカが利上げでインフレ対策する仕組みを解説〜

こういったことがわかると、金利の上昇・下降を予測することができ、
どのように投資をしていけば良いのか参考にできます。

例えば、
金利固定の債権投資をする方はこれからインフレが抑えられる(利下げ傾向)にあるのであれば今のうちに投資した方がメリットを受けやすくなりますし、デフレ傾向にあるのであれば、ちょっと待ってみようかな?
もしくは株式中心に投資をしてみようかな。といったこと流れになるかなと思います。

インフレと金利の関係を理解し、FRBの決定を注視することで、投資戦略を賢く構築できるようになります。
投資を始める際には、この関係性を考慮し、リスクを管理しながら、長期的な視点を持ちましょう。
そして、常に新しい情報を学び、お金を適切に管理することを忘れないでください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?