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東京都の存在感の低下!?      世界主要都市5位→21位

英シンクタンクによると世界主要都市の最新ランキングで5位だった
東京都が21位にまで大きく後退しました。

東京都小池都知事が就任当初から国際金融都市を目指し、
令和3年11月には「国際金融都市・東京」構想2.0を発表しています。

しかし結果は散々。

なぜこういった結果になったのか?
ランキングが下がることで私たちにどういった影響があるのか?
どうすれば再び上位に戻ることができるのか?

東京都のランキングは下降の一途

10年前の2013年時点では東京都は世界で6位と上位にランクインしていました。しかしたった10年でトップ10どころか21位まで落ちています。

日本人特有の考え方

金融だけの問題ではないのですが、今回は金融をテーマに考えていくと、
リスクを恐れる日本人ならではの考え方がこの結果をもたらしている可能性があります。

ここ数年でつみたてNISAやiDeCOのおかけで預金より投資という考えは広まってきているのですが、それでも圧倒的に銀行への預金をしている方が多くいます。

日本は世界的にも預金率が突出していますね。
預金率は54.3% で資産の半分以上を現金預金で持っていることになります。

それに比べアメリカの預金率は13.7%で多くの資産を投資信託・株式・保険で保有していることがわかります。
※世界主要都市の1位はニューヨークです。

日本も保険・年金の保有率は低くはないのですが、株式や投資信託の保有率が圧倒的に少ないことがわかります。

2021年のデータということもあるのでもう少し投資信託の保有率が増えている可能性はありますが、それでもアメリカやヨーロッパには追いついていないでしょう。

しかし「国際金融都市・東京」構想2.0には、日本人個人金融資産は約1900兆円あると言われており、この54.3%が原因・預金ということでこれを投資に回すことでチャンスはあると書かれています。

現金・預金を持つことのデメリット

現金・銀行預金を持つことはとても安心感はあるのですが、
長期的に見ると大きなデメリットになり得ます。

理由としては、インフレーションによる現金の価値の低下が考えられるからです。

2023年4月の消費者物価指数は全国コアCPI(除く生鮮食品)は前年比+3.4%全国新コアコアCPI(除く生鮮食品・エネルギー)は前年度比+4.1%と前月よりも0.3%微増しています。

ここ数年の物価上昇の勢いは止まりません。
今後も止まることなく上昇し続ける可能性が大いにある中、お持ちの資産の状況はいかがでしょうか?

仮に預金のほとんどを銀行の普通預金に置いていても0.001%の利息しかつきませんので、100万円預けていても1年で100円程度の利息がつくだけです。

値上げの波が再襲来!2023年6月に値上げされる商品とサービスにも記載しておりますが、6月から映画の料金が100円上がっています。

カップ麺も年間に3個以上購入したら100円を超えてしまいます。

何が言いたいかというと、普通預金の利息では物価上昇に到底敵わない時代に突入したので、預金も物価上昇と同等もしくはそれ以上に運用できるところに預けておかないと、せっかく貯めた預金の価値がどんどん下がっていってしまいますよ。ということです。

タンス預金をしている(現金を自宅で保管している状態)の方もたくさんいらっしゃるようです。
利息も付きませんし、昨今盗難のリスクもありますのでオススメしません。

世界主要都市ランキング降格の影響は?

世界主要ランキングが大きく下がったことについては残念だけど、
実際私たちの生活や日本経済はどうなっていくのでしょうか。

国際的な信頼性の低下

単純にランキングが下がっている都市に対して投資をしようとは思いにくいですよね。東京都は日本の首都にあたりますので、自然と

「日本、大丈夫?」

と国レベルで問われるわけです。

今までの貿易についても輸出入が減少する可能性もありますし、新たに輸入しようとしても信頼性や信用度が低いと積極的な取引も行われなくなるかもしれません。

人材の流出の懸念

優秀な人材ほど自分を一番評価してくれる場所に行きます。
世界的に評価されていない都市にとどまるより、海外に出て評価(給与やプロジェクトや役職など)してくれる場所に行った方が良いと思います。

実際に長時間低賃金化してきている日本で働くより海外に出て働いている人も出てきています。

優秀な人材ほど外に出ていってしまうため、そうでない人材が残ってしまうことで企業価値なども下がり、業績にも大きく反映されるため賃金が上がることがなく、むしろ下がっていきます。

観光客やビジネス客の減少

魅力的に感じない都市に行こう!と思うわけがありません。

現在はコロナ明けで観光地には海外からの旅行客が沢山いて、多くのお金を落としてくれます。
これが長く続いてくれるといいのですが、このまま魅力的な都市でないと思われたら・・・。

円安・物価上昇・少子化

日本はこれからも多くの問題を抱えています。
賃金は上がらず、退職金ももらえるかわからない中、増税も検討されている。高齢化が進み莫大な医療費をカバーするために健康保険料や医療費の負担も増えるでしょう。

そこへ物価上昇や電気などのエネルギーも高騰で支出が増えます。
日本国内だけではどうにもならない状態で世界主要都市ランキングが下がることは大きな問題になる可能性があります。

世界主要都市ランキングを上位に戻すためには

世界主要都市のランキングは、様々な指標や要素を総合的に評価して決定されます。
一般的には、以下のような要素が考慮されることが多いですが、具体的なランキング方法は各調査機関や組織によって異なります。

世界の主要都市の「総合力」を経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、 交通・アクセスの6分野で複眼的に評価し、順位付けしている。

「国際金融都市・東京」構想2.0より

※詳しい内容についてはChatGPTに書いてもらいました。↓↓↓

  1. 経済(Economy): 都市の経済力や競争力を評価します。主要な要素には、国内総生産(GDP)、経済成長率、労働市場の活力、企業の数や規模、金融セクターの発展などが含まれます。経済の活力や多様性、グローバルなビジネス環境の強さなどが評価されます。

  2. 研究・開発(Research & Development): 都市の研究開発活動やイノベーションの能力を評価します。主要な要素には、大学や研究機関の数や品質、研究予算の割合、特許出願数、科学技術の進歩などが含まれます。研究と開発の活動が盛んであり、技術革新や産業の発展を支える環境が評価されます。

  3. 文化・交流(Culture & Interaction): 文化的な活動や国際的な交流のレベルを評価します。主要な要素には、博物館や美術館の数や品質、文化イベントや祭りの規模と多様性、国際会議や展示会の開催数などが含まれます。都市の文化的な魅力や交流の活発さが評価されます。

  4. 居住(Livability): 都市の住みやすさや生活の質を評価します。主要な要素には、住宅事情、教育・医療の充実度、治安の水準、環境保護や公共施設の充実度、文化的多様性の受け入れなどが含まれます。住民の生活の質や福祉が評価されます。

  5. 環境(Environment): 都市の環境保護や持続可能な開発の取り組みを評価します。主要な要素には、大気・水質の汚染状況、廃棄物管理、エネルギー効率、公共交通機関の利用率などが含まれます。環境への配慮や持続可能な発展への取り組みが評価されます

  6. 交通・アクセス(Transportation & Accessibility): 都市の交通網やアクセスの便利さを評価します。主要な要素には、公共交通機関の充実度と利便性、道路網の発達度、空港のアクセスと便益、交通渋滞の度合いなどが含まれます。都市内外へのアクセスのしやすさや効率性が評価されます。

知って、意識して、行動する

例えば私が1人で世界主要都市ランキングを上げるための行動をしたところで、何も変わることはないでしょう。

しかし、「東京都のランキングが下がったんだ〜」とニュースや記事を見て終わるのではなく、なぜそうなったのか?このままだと自分の生活にどう影響があるのか?など情報収集して、何ができるのかを考え行動することが大切です。

金融であれば2024年から新NISAが始まります。
まだ投資を始めていないという方はこれを機に経済や金融の勉強をしながら始めることをオススメします。

リスクがありますので確実に資産が増えるとは断言できませんが、経験や知識は必ず増えます。
ここがポイントで、日本は特に金融教育をしてきていないので金融や経済の知識が増えることで必然と世界のマーケットにも目が向きます。

日本だけで考えるのではなく世界の情報を収集し実行し発信していく人が増えれば自然とランキングがこれ以上下がることは防げるのではないかと思います。

これから少子高齢化が顕著になってきます。
ご自身やご自身の子供・孫の代に日本が先進国から大きく遅れを取ったり、世界的に魅力のない国にしないためにも今から学んで行動していきましょう。
私も頑張ります。



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