反戦平和の歌1 拝啓大統領殿

拝啓大統領殿

1,大統領殿 お暇があれば  
  読んでくれるだろう この手紙を      

  僕は今 戦場へ行く  
  徴兵カードを もらったところ       

  僕は逃げる 戦いたくない        
  哀れな人を 殺したくない         

  大統領殿 腹を立てないで  
  聞いてほしいい 僕は逃げる        

2,おやじは昔 戦場で死んで  
  子ども達は 泣きじゃくってた

  女手一つ 苦労していた 
  おふくろも今は お墓の中

  爆弾を もてあそび 
  ぼくの心を 奪っていった

  旅に出よう 明日の朝にも 
  僕の住み慣れた 家をあとに

3,世界中 すべての兄弟に 
  僕は言おう 言って歩こう

  人生を 大切になさい 
  僕らは みんな兄弟だ

  血を流すなら あなたの地を 
  猫かぶりの えらい方々

  僕は逃げる 武器は持ってない 
  憲兵たちよ 撃つがいい
作詞:ボリス・ヴィアン(フランスのトランぺッター、ジャズ批評家、歌手、詩人、画家など)1920~1959 映画「死刑台のエレベーター」では音楽をマイルス・デイビスに依頼したプロディーサーでもある。
作曲:ハロルドBバーグと共同
・フランスが統治していたインドシナでの独立戦争(1954~1962)終盤に作られた。・原題は「脱走兵:Deserteur」・最初に歌ったのは、シャンソン歌手のムルージ、ほかの歌手は歌詞が過激だったためためらう。この歌は、軍人出身のドゴール大統領に向けて作られた、と言われている。
・レコード発売はアルジェリア戦争(1954~1962)しかし、アルジェリア戦争激化とともに「脱走兵」は放送禁止に。「大統領殿」と邦訳したのは、高石ともや



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