ほんとうに飲食店が新型コロナの感染源になっているの?
私が住む長崎県でも感染拡大が広がり、県独自の特別警戒警報が発令されることになった。
その説明のために1月6日に県知事の記者会見が行われたが、そこで話された内容があまりにも国の分科会が言うことと違っていたので、驚いた。
リンク:KTN(テレビ長崎)の記事
特別警戒警報が発令されても、飲食店に対する営業自粛や時間短縮の要請は行われてない。それに関して質問があったが、知事は「飲食店が主要な感染源になっているというエビデンスが長崎県ではない」という理由で、営業自粛は求めないという回答であった。さらに記者から「さらにステージが上がっても営業自粛は求めないのか」と質問されたが、知事は「総合的に考える」としか答えていない。
長崎県では、陽性者数が会見の前日に過去最高を記録し、会見日も2番目の陽性者数であった。そういう状況でも、長崎市民に対する「不急不要の外出自粛」のお願い程度で、飲食店に対する営業規制は行われなかったのだ。
特別警戒警報発令に伴う要請(長崎県HPより)
1.県外との不要不急の往来を控え、県外にお出かけの際には、会食の機会を避けてください。
2.長崎市内での不要不急の外出を控え、人との接触を極力減らしてください。
やりとりの中で、「都会では感染経路不明者が飲食店における感染だというエビデンスがあるのでしょうが、長崎県においては、感染経路不明者は、本当に感染経路がわからない」との話があった。
長崎大学には感染症の研究拠点があり、そこが県の方針決定にも参画している。科学的なエビデンスは長崎大学が提供しているので、知事の言葉に間違いはないだろう。
私は東京の事情はわからないが、ほんとうに東京では感染経路不明者は飲食店が感染場所だというエビデンスがあるのか、かなり疑問視している。感染経路不明者の感染場所が飲食店でないのであれば、東京でも飲食店は主要な感染場所ではなくなる。真相は、単に飲食店を悪者にして、そこを攻撃することによって首長が仕事をしているふりができ、政府の新型コロナ対策分科会がそれに加担しているだけではないか、という感じがする。ほんとうに飲食店が原因なのであれば、そこを潰せば感染は収束するはずなのに、最初から尾身会長が「収束には数ヶ月かかる」と予防線を張っているのは、飲食店が大きな感染源ではないと考えているからではないだろうか。
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