朝日新聞が「感染原因はエアロゾルだ」と主張し始めた
朝日新聞が新型コロナの感染原因としてエアロゾルだという記事を立て続けに掲載している。
時系列順に紹介する。
コロナ、おしゃべり感染なぜ(2021年5月4日 5時00分)
クラスター発生のカラオケ店、記者が店内へ カギは換気(2021年5月4日 19時08分)
しゃべるだけでマイクロ飛沫、泡がはじけてやってくる?(2021年5月5日 16時00分)
私は感染原因は飛沫ではなくエアロゾルだということを繰り返し主張してきた。そして、飛沫対策をやめるだけで、社会はかなり明るくなるということも合わせて考えている。
飛沫対策と接触対策をやめて、アクリル板を外しマスクも外し、過剰な消毒をやめたら、どれだけ人々の心は開放されるか、容易に想像できるだろう。そしてこのままでは、今年の夏はマスク着用を原因とした熱中症で倒れる子どもが多発する状況は免れられない。いったい何のための感染対策なのか、考え直すべきである。
話を朝日新聞の記事に戻す。重要なのは2番目の記事。クラスターが発生したカラオケ店の状況を紹介している。要約すれば、「いくら飛沫対策をしても換気が不十分だったからクラスターが発生した」ということだ。室内は広く、ソーシャルディスタンシングも無意味だった。
もし社会を正常化させたいと思うのであれば、各マスコミがこの朝日新聞の動きに追随すべきだ。マスコミが動けば世論は動く。アクリル板は換気を悪くして逆効果だ。人と人との距離を取っても効果はない。マスクはエアロゾルを通すから意味がないし、熱中症の原因になるし唾を受け止めてエアロゾルの発生源になるから、マスクもやめよう、という流れに持っていけば、どれだけ社会が正常化するか。
政府は一度言い出した感染防止対策を自ら取り下げるのは難しい。役所は過去の政策が間違いだったとは絶対に認めたがらない。だから、アクリル板とかマスク一辺倒だった飲食店の感染防止対策に、巧妙に換気を入れ始めている。
世論が換気重視だ、ということになれば、間違いなく政府も乗ってくる。是非、朝日新聞以外の報道機関も、「感染原因は飛沫よりエアロゾルだ」という流れに乗って欲しい。