作ったDMが売れた話
現在大阪のstudio diffuse make+ で開催中の
池口友理 展覧会
「コピペ」
コピー機としてのわたし
という展覧会のDMをはじめ、展覧会自体も色々と企画させてもらいました。
その中で今回作ったDMをなんと会場で販売してて、
10セット程度ですが用意したものが、もうすでに半分以上売れてるんです。
作家さんやデザイナーさんや展覧会などに行く方はDMを売ることの不思議さがわかると思います。
なんせ、宣伝用に作るチラシみたいなもんですから。
最近では著名な方か、ファンの方、よほどデザインなどが良くないとそうそう手に取ってもくれないDMがいくら安価とは言え、なぜ売り物になるのか。
今回の展覧会はその辺の仕組みからデザインしたからです。
まずは作家の作品性であるオリジナルを自ら複製するという手法、それも全てアナログで。
1枚目に描いた「マスター」と呼ばれる絵を観ながら、どんどん描いて行き、作品によっては100枚描いたりします。
この手法がとてもユニークで大好きだったので、まずは展覧会のテーマとタイトルを「コピペ」にしました。
このタイトルにはもう一つ狙いがあって、作家さんやクリエイティブに関わる方にはこの言葉にとても敏感だろうと思って名付けました。なにせオリジナリティを大事にする人種なので、気をひけるかなと笑
そして、タイトルが決まると同時にDMのデザインのアイデアが出てきて、作家さんに「メインビジュアルもコピペして、9つそれぞれ印刷しませんか?」と企画を持ちかけました。
もちろん予算もかさむし、恐らく何も言わなければ気付かれもしないアイデアなんですが、仕掛けてるこちらは大盛り上がりで採用されました。
そこからは納得のいくメインビジュアルが出来るまで、ひたすら描き直してもらい、都合6〜7案くらいは蹴りました。笑
作家さんもさすがに追い込まれてきたのか、終盤かなり不安がっていましたが、最後に上がってきた案が抜群に良くて、内心即決だったんですがとりあえず3案に絞って色々検証やらして本決まり。
そこから慣れてないSNSの活用方法も色々アドバイスして、インスタのプロフィール画面の9つのグリッドも作品9種で埋めましょうとか、アップするペースはこれくらいでとか決めました。
ちょっと話が逸れましたが、9種のDMは色んな相乗効果があって、その一つに作家さんがギャラリーやショップにDMを置いてくださいと言いやすい。
これは、このDM実は9種類あって〜・・・から話が弾み、だいたい18枚ずつ配ることができました。
そのおかげもあって900枚刷ったDMが仲間の多大な協力もあり、2週間掛からず全て配り終えてました。
2つ目はタネがわかってから他のパターンと見比べたくなる(複数枚手に入れたくなる)
コレは実際効果抜群で、まさに展覧会始まってからDMが売れるという奇想天外な話はこーやって出来ました。
そうやって話のネタを作ることで、作家さんがお客さんとのコミュニケーションのタイミングを持ちやすくするデザインにしました。
その他にも今回の展覧会では色んな仕掛けをしてるので、また追々書かせてもらいます。
では、7月21日まで大阪のstudio diffuse make+で開催されていますので、ぜひお越しくださ〜い!
////////////////////////
2019年7月13日〜21日
11時〜18時
休廊日7月16日
@STUDIO DIFFUSE MAKE +
////////////////////////
#illustration #illustrator #art #design #drawing #artist #painting #artwork #contemporaryart #contemporarypainting #japan #osaka #yuriikeguchi #現代アート #アート #大阪