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ART MAGAZINEに参加しました。

ここ数年、職場から歩いていける距離に友人が個展やグループ展を開くギャラリーがある。あまりそれっぽい匂いのないモールの地下に、唯一ガンガンに香るエリアがあり、目当ての展示があるときを狙って伺う。
ART Lab OMM

いつも代表の滝本さんや、ディレクターのRocket Jackさんとあれこれデザインとかアートの話で盛り上がってつい長居する。

滝本さんから、去年のおわりか今年のはじめくらいだったか、アートワーク先行のタブロイド型のフリーマガジンを作りたいと構想を聞かせてくれた。
アーティスト10人を起用した内容に、インクの株式会社T&K TOKAさんと、印刷の有限会社サンクラールさんを巻き込んだ、かなり実験的なモノにしたいと。

話を聞くうちにそのマートマガジンの創刊号にセレクターとして、作家として参加してみない?とお誘いを受け、ぜひ!ということで参加させていただいてます。詳細はコチラ↓

7色刷り・10名のアートワークのフリーアートマガジンを発行します。「PLANT ARTMAGAZINE」
第一弾は「アート」と「インク」と「印刷」と。
T&KTOKAのインク7色で刷る10のアートワーク

イラストレーション、グラフィックデザインからコンテンポラリーアートまで、様々なジャンルで活動する作家・クリエイターの方に参加して頂いています。

A3サイズ、タブロイド製本で各ページをシートとしてきれいに分離・保管が出来る様に。
また、アートワークと情報を分離する事で、額装して飾れる仕様にしています。
そして表紙は3色のインクが刷られる毎に混ざり合うミックスプリントにチャレンジする事で、1冊ずつ変化していく特別なマガジンを目指します。
デジタルの話題が多くなる中で、紙とインクという特別なマガジンを制作する事が面白いと思っています。
どちらにも意味があり、制作の中に物語があります。
この1年は、感染症拡大防止の処置、緊急事態宣言等でアートだけではなく、様々な出会い方、楽しみ方が変化している中、私たちが発信するマガジンが「誰かの何かのきっかけ」になれば嬉しいです。
部数も多くはありませんので、大阪・東京・台湾で数カ所の設置となるかと思います。
5月のリリースまでワクワクしながらお待ち下さい。
リリース後から制作ストーリーなど、追加情報も出していきますのでお楽しみに!

*ART Lab OMMホームページより

その日のうちに友人の作家のふるやみかさんに声をかけました。

我々は何者であるかを名乗らなければ、存在は認識されないのか。
ふるやみかは女性として生まれ、「女性」の強制への解放から「男性」ホルモン注射を1年間投与し男体化した。しかし、男性として認識されるようになると次は「男性」への強制が始まる。ふるやは常に変わらないはずであるのに、常に「何か」に強制されてしまう。規則や規律で固められた社会は、必要以上に性の選択が求められている。
これはセクシャルマイノリティだけではなく、全人類に言えることだろう。
​トイレのマークから生まれたヒトガタのモチーフを“SOTAI”(素体)とし、文化・人種・性別等のあらゆる人の枠組みを形態と色彩で反映させ、記号化されてしまう人を表現している。個々で独立するSOTAIは隣り合うSOTAIと響き合い、孤独と共生を表している

ふるやさんのステイトメント。*ホームページより

“男女”という単純な性の種類では収まらない様々な間の性、または、はっきりとしているわけではない性自認との向き合い・うつろいを、今回の印刷の複雑さや、事前に聞かされていた蛍光インクを1色ずつ入れるところに3色の蛍光インクを入れることで1枚目〜1000枚目で起こるブレ・グラデーションなどの“遊び”により、より複雑に予想できない結果が出て、同じように見える“みんな”に対して、もっと丁寧に目線をおくり、よりよく観て、属性では測れないマクロとミクロを行ったり来たりするようなことを期待してセレクトさせていただきました。

自分のアートワークはここ最近ハマっている“ベンチ”にしました。
メッセージを添えてシンプルに。

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印刷会社さんと色々相談させてもらいながらちょっと無茶をしたり、
まだ実物が見れてませんが、近いうちに入手予定なので、僕の手持ちの中からご興味ある方にはお渡ししようと思います。

自分以外の作家さんの方もとても豪華なので是非!
実物を手に入れたらまた改めて書こうと思います。


掲載アーティスト
上田バロン|Emiko Kojima|河崎ヒデオス|キタイ シンイチロウ (DEVILROBOTS) |小瀬古文庫 |ふるやみか|maeda toshiyuki|Yuhei Takahata|ロケット・ジャック|わんぱく中年とのまる

カラー
(T&K TOKA)
◎表紙・P4/9/12
7色刷り(内 蛍光色MIXプリント):C・M・Y・デビルブラック・蛍光VIVA DX150/300/500(MIXプリント)・タイガーシルバー・スーパーグロスニス
◎基本ページ
7色刷り:C・M・Y・デビルブラック・蛍光VIVA DX150・タイガーシルバー・スーパーグロスOPニス

設置
大阪・東京・台湾を予定

協賛
株式会社T&K TOKA

Publishe : PLANT + 有限会社サンクラール
Planner,Editor:JAMWORKS+RJ Graphics
Producer : Koji Yata & Akio Takimoto
Artdirection and Design : Akio Takimoto
Selector : ART Lab OMM/ロケット・ジャック(P09)/maeda toshiyuki(P04)
Printing : 有限会社サンクラール

*文中写真はすべて滝本さん撮影

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