チェルシー戦

3/18(月)のチェルシー戦、

主にチェルシーに対するエバートンのディフェンスの仕方について書きました。

オフェンスについても少し。

ディフェンス

噛み合わせ:

エバトンディフェンス時のシステムの噛み合わせですが、チェルシー433に対してエバトンは442なのでジョルジーニョが余ります。

画像1

これに対してエバトンは前回同様ジョルジーニョに対してFWが1人つくという形。

ただ前回と違う点は、シグルズソンがマンマークしているところ。

前回はたまにDCLがジョルジーニョについているシーンもありましたが、今回は完全にシグルズソンのマンマーク。というか DCLはカバーシャドウ以外でジョルジーニョをあまり意識せずFWのプレッシングに専念していました。(このシーンでもDCLはジョルジーニョには寄せずCBにプレスに行く。)

これはDCLが前線の起点として計算できるようになったのでDCLを前に残すという意図があったと思います。

ジョルジーニョをマークすることで、相手の攻撃をサイドに誘導していました。


奪いどころ:

奪いどころは主にサイドとジョルジーニョの箇所。

まずサイドはいつも狙っている場所です。

ただ普段と違うのはサイドバックにボールが入っても高い位置からプレスに行かない。ダビド・ルイスがボールを持ってハーフウェイラインを超えたところでリシャリソンがプレス、DCLがプレスバックで狙っていました。

もう一つはジョルジーニョのところ。

こちらは前回同様、2FW、2CHでジョルジーニョ囲んで入ったら挟んで奪ってショートカウンターという意図が見られました。


チェルシーの攻撃:

前回はジョルジーニョ封じで中央を防がれ守備ボックスの外からの攻撃でなかなかいい形が作れなかったチェルシーですが、今回はサイドチェンジからライン間HSやチャネルを狙った攻撃でチャンスを作っていました。


エバートンの対策:

前半は上記の攻撃でチャンスを作られていたエバートンですが、

後半は開始早々点をとったこともあってかディフェンス時にSHがあまり高い位置まで

追わずに、サイドチェンジに対応してHS、チャネルを使わせないようにしていました。

こちらがわかりやすいシーンです。まず、前半の対応です。

前半はバークリーの低いポジション取りに対してリシャリソンが寄せたことで

リュディガーのサイドチェンジを受けたアロンソにコールマンが寄せることとなりライン間のHSを使われてしまっています。

一方、後半はバークリーの低いポジション取りに対してはゲイエが寄せ、

アロンソにはリシャリソンが寄せ、HSを使わせませんでした。

前半のチェルシーの有効な攻撃に対して、後半しっかり対応できたことが無失点につながったと思います。

オフェンス

ビッグ6に対しては無理に繋いで攻撃を組み立てることはないエバートンですが、

今回うまく行っていたパターンがありました。

それはサイドチェンジから右サイドを崩す攻撃です。

チェルシーのプレッシングの方法としてはファーストディフェンダーのFWが逆サイドにいる場合は、CHがCBまでプレスに来ます。それにより中盤が薄くなったところを攻めるという攻撃です。

以下のシーンではエバートンの左サイドにイグアインが寄り、キーンにボールが渡ったためCHのバークリーがプレスに来ました。バークリーはゲイエを隠しながらプレスにくるのでアザールがリシャリソンとコールマンの2つのコースを見ないといけなくなります。HSに通すわけにはいかないので、コールマンのコースを開けて高い位置でコールマンがフリーでボールを持つことができました。

24:50あたりでもほぼ同じ崩しがあったのでもともと狙っていた攻撃だと思います。

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