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『情報発信のプロがやっている 読書を自分の武器にする技術』(尾藤克之著・WAVE出版)
本を生きていく力に変えるための知恵!
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帯に書かれたフレーズが力強い。
情報方の時代だからこそ身につけたい
本を生きていく力に変えるための知恵!
著者は、尾藤克之氏。『東洋経済オンライン』、言論プラットフォーム『アゴラ』『JBPress』『J-CASTニュース』などのメディアで執筆する識者で著書22冊。
影響力の高いコラムニストとして知られる。
尾藤氏は読書感想文が表彰された小学生の時から「スキミング読み」をしていたという。
要点を効率的に理解する読書とはどのようなものか。読書を通じて、本を”生きていく力に変えるための知恵”を、タテ軸・ヨコ軸で見ていきたい。
*タテ軸・ヨコ軸の趣旨は↓
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ちなみに、今回は一通り付箋を貼ったあと、著者の言葉に則って書き込みもしながら読み進めていった。
本はキレイに読むものではなく、なるべく汚く読むようにしてください。本をノート代わりにしてどんどん書き込むことです。
普段あまり本に書き込むことはないが、やってみるとなかなか面白い。
もともと、タテ軸(共感ポイント)でフセンを貼ることで共感したポイントを拾い上げるとともに、微妙な違いによって思考を深めることができるのではと考えていた。
しかし一通り貼り終えて、2度目に読んだ時に書き込んでみた。すると「共感しつつも、自分の考えにはなかった微妙な違い」を浮き彫りにすることができ、興味深かった。
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タテ軸〜共感ポイント
共感したポイントをいくつか挙げてみよう。
楽しくなければ読書とはいえません。本を読んで、著者に共感した箇所があれば「読書は成功」といえるでしょう。ですから、気軽に読書そのものを楽しむスタンスが大切なのです。
おお、これはうれしい。ではすでに、成功♪
●理解の確認
アウトプットすることで、自分が本から何を学んだかを理解できます。
●情報の記憶
アウトプットすることで、自分が読んだ情報を記憶しやすくなります。
本を読む時は著者になる。
〜著者に寄り添って読むことで自分なりの解釈が生まれてくるのです。ではどうすれば妄想力を鍛えることができるでしょうか。
なお、妄想力を鍛える方法として次の3つが挙げられている。
著者について調べてみよう
著者が何を伝えたいのか考えてみよう
読了後に著者と対話をしてみよう
著者の考えが色濃く反映された本には、読者にこうした行動を起こさせる力があるのかもしれない。特に、3。私は過去にある本を読んで「なぜこの本ともっと早く出会わなかったのだろう」と悔いたことがある。1冊読んだ内容が素晴らしく、次から次へその著者の本を読んだ。しかし、著者は数年前に亡くなってしまっていた。だから特に、この3は身につまされる。著者も読者も、今同じこの時間を共有しているからこそ、リアルな対話ができるのだと。
私も数冊ながら著書があるので、読者のフィードバックをもらうとやはりうれしい。あらためて、この3つは心がけたいと思う。
ヨコ軸〜発見ポイント
今回は、発見ポイントが特に多い。つまり、新たな視野を広げてくれる要素が数多くあったといえる。いくつかあげてみたい。
ビジネス書には「類似ポイント」があり、排除できない要素が存在するのです。そのため、ビジネス書は読み飛ばしても内容を把握することが難しくありません。
第1章に書かれている内容が予想を超えて充実していた場合は、第2章も続けて読みます。逆に第1章の内容が乏しければ、その本を続けて読んでも期待を上回る事は99%ありえないため、その時点で本を読むことを辞めてしまってもかまいません。
とりわけ、目次読みは「その本を読む前の準備体操として大切な作業」だと著者は断言している。
書き込む方法ですが、キレイに要点を整理して書き込んではダメです。「漢字は一切使わない」「殴り書きにする」ことを徹底してください。
重要な2割を見つけるために、本のウェブ分の3分の1を読んで、内容を把握する。そして重要な2割は楽しんで読む。
この後「3分の1リーディング」 を体感するための実践編が続くが、なるほど確かに全て読まなくても理解できることがわかる。
最後に、本書の中で最も興味深かった発見ポイントは……
知識と経験と知見はどう違うのでしょうか?それぞれの定義と特徴紹介します。これらを理解すればもっと物事を深く知ることができるでしょう。
この前置きの後、3つの違いについて詳しく述べられている。
知識は認識によって得られる客観的で確実なもの
経験は行動によって得られる主観的で個人的なもの
知見は見聞によって得られる自分の知識や経験を超えたもの
第6章では 著者の手元にある読書術の本の中から、36冊が 5体系の分類で紹介されている。 奥深い読書の世界……自分に向いているのはどんな読書法だろうか。目的によっても異なると思う。はじめに書かれていたように、目的に合った本を選ぶことが何より大切だと感じた。
読書を自分の武器にしたい人に迷わず本書を薦めたい。