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人の進化の一つの形「人工生命」

これは、サービスが終了したg.o.a.tにて「Wed, 06 Mar 2019 11:50:40」に掲載した内容です。(当時の情報なので、2022年11月現在とは違うこともあると思う。)

ある方との会話から・・・

私も自身でいろいろ思いついて調べるのが好きだけれども、この『ある方』というお方も独自の発想で、いろいろと示唆を与えてくれるので、私にはとても嬉しい存在である方のお一人です。私の記述には、この『ある方』からの示唆で書いていることが多くあります。

先日、大阪のアンドロイドの教授の話を聞いてね。(恐らく、大阪大学の石黒教授のことと思われる)今は、ただのAI(人工知能)だけど、これがさらに進歩・進化すると「人工生命」になると思うのよ。私たち人間は、せいぜい生きて125歳まで。でも、AIは死なないでしょ?それに、私たちは病気や怪我をするけれども、AIは部品を交換できるよね?これが、驚異的なスピードで進化しているのを知っているでしょう?AIは自ら意志を持ち、「人工生命」になると思うのよ。その時我々はどうする?

会話の内容はこんなことだった。私自身も程なく50歳を目前にして、生の終焉を想像しないではないので、面白い問いかけだった。

大阪大学教授 石黒浩
「人は死ねない恐怖に怯え、ロボットは葬式を迎える」

パラリンピックの陸上競技世界最高記録は、オリンピック競技に肉薄し、機能や性能を制限しているために現状記録にとどまっているが、さらに改良することで記録更新は目の前にあると言われる。

50歳を目前にして、肉体的には10代20代の子供たちが羨ましい日々であり、やたらと老眼の話題を同年代に尋ねる始末。「いやぁ老眼大変ですよね!こんな字読めないですもんね!」なんて、あの渡辺謙さんのCMに拍手したい気持ちを、若い頃の自分に重ねてみる。あの頃は、上司に「文字が小さくて見えないから大きく印刷して」と言われて、こんな字が見えないの?歳はとりたくないもんだな・・・と思っていた。

石黒教授の記事を拝見すると、確かに「そう遠くない未来の社会では、今よりはるかに進化した義手や義足、人工臓器、脳とつながるAI技術、ゲノム編集……といった技術が当たり前に使われるようになっているでしょう。」と話されている。「さらに想像力を膨らませて、「数十万年後の死」を考えてみましょう。もしかすると人類は身体の完全な機械化によって死を克服し、地球の外で暮らしているかもしれません。そうなると人間は肉体では定義されなくなって、物事の概念を理解するとか、哲学を持つという精神的な活動のみが大事になると思います。その世界では裕福であるかどうかは問題にならないかもしれません。」とも語られている。

私たちは、新たな技術を手に入れ、機械が故障した時にパーツを変えて調整するように、手足はもちろん臓器に至っても新規開発された機械に交換して、生を謳歌する時代が来るのかも知れません。その時には、もちろん脳にまで改良を加えて、コンピューターがネットワークにつながりあらゆる言語を使ってあらゆる情報を入手するかのように、日本語だけではなく英語、フランス語、ドイツ語、中国語だってなんでも操りながら、ありとあらゆる情報を取捨選択して、目の前の事象を乗り越える時期が来るのかも知れません。

東京大学・池上教授の「ALife」とは

東京大学の池上教授は

【アンドロイドオペラ特集(1)】オルタ3に初搭載された「ALIFE Engine」とは? 人工生命とは何か、東京大学 池上教授インタビュー

にて、「ALife」(人工生命)について語られています。「AI」は、人がやっていることを自動化するために開発・運用されていくものですが、「人工生命」である「Alife」は、自動的ではなく自律的なアルゴリズムの研究です。』と述べ、『「科学技術は進めば進むほど生命化していく」というのが私の考えで、いずれいろいろなものに生命的な要素が必要となり、生命性が入ったものを使うことで日常生活が少しずつ変わっていく』と語っています。冒頭のAIが進化していくと・・・というあたり、池上先生の研究のべーすなのかも知れません。

映画の中のAI

現在上映中の映画『アリータ: バトル・エンジェル』(まだ観てない・・・)、ずっと前から続く(まだ続編ある?)『ターミネーター』、私が見た映画の中では『A.I.』、ウィル・スミス主演の『アイ,ロボット』、故ロビン・ウイリアムズ主演『アンドリューNDR114』も思い出す。

子供の頃から、漫画やTVで色々見た中でも、やっぱり『鉄腕アトム』の時代はいつ来るのか?『ドラえもん』の時代は来るのか?想像が掻き立てられた。直接AIとは繋がらないかも知れないが、『仮面ライダー』は改造人間だったし、『人造人間キカイダー』や『新造人間キャシャーン』だっていた。

生命の進化

ここで、地球誕生から生命の進化をWikiを使って勉強してみたい。

地球史年表

地球の誕生は、おおよそ46億年前。そして、地球に初めて生命(原始生命)が誕生したのが、おおよそ40億年前だ。無機質の熱せられた天体は、程よい太陽からの距離に生まれ、そこから数億年を経て徐々に冷えていく。そして、原始生命の誕生だ。原始生命って良く分からないけれども、言わば無機質の大地に「有機体」が生まれたと言っていいだろう。

そして、数億年して最近の類が発生する。今でも、深海部の熱泉の湧くあたりや火山帯で発見される好熱性、あるいは光合成によりエネルギーを得るのではなく、化学物質からエネルギーを生み出す生命体だ。そしてシアノバクテリアが続き、ようやく20億年前あたりに現在の生物の細胞の基本となるミトコンドリアや葉緑体を持つ真核生物が登場する。そこからさらに10億年を経て、多細胞生物が出現し、軟体生物、外骨格をもった生物(カニ、エビのような生物?)と続々と登場するが、その間地球に酸素を生み出し続けたのは植物プランクトンや海藻の類だったのだろうか、いわゆる陸上植物が登場するのは、それからずっと後の4億年前あたりとなる。

   46億年前:地球誕生
     ↓
   40億年前:生命誕生
     ↓
   20億年前:真核生物
     ↓
   10億年前:多細胞生物
     ↓
    4億年前:陸上植物

少し遅れて、節足動物が上陸し、3億年前あたりに前後して両生類爬虫類が上陸する。2億年前あたりに恐竜が登場するが、人類登場に向けた最初の分岐(初期の霊長類)が登場するのは、ずっと後の6〜5千万年前ということのようだ。

ここまでに、数十億年という単位から2桁違う数千年という時間軸に変化をする。

初期の霊長類は、その後分化を続け、サルの進化の一方で、『最古の類人猿』が発見されたのが2,500万年前の化石であり、すでにその他の脊椎動物と異なり、知能を有し、社会的な生活をしていた。

その後、1,000万年前あたりに「ヒト族ゴリラ族に分岐したと推定」され、700万年前あたりに「ヒト亜族チンパンジー亜族に分岐したと推定」されるそうだ。そこから、現在の人類につながる2足歩行が進み、骨格と脳のボリューム拡大が進む。アウストラロピテクスは370〜100万年前、北京原人が50万年前、ネアンデルタール人が23万年前、「ホモ・サピエンス」がようやく20万年前に出現する。

日本の縄文時代が1万6,500年前に始まり、最近の歴史の教科書ではこの頃から農耕が始まっていたとする説もあるようだが、私たちが小中で勉強した農耕が開始される弥生時代が3000年前くらいとなる。

  初期の霊長類:6〜5千万年
     ↓
  最古の類人猿:2,500万年
     ↓
  ゴリラ族が分岐:1,000万年前
     ↓
  チンパンジー亜族分岐:700万年
     ↓
  ホモ・サピエンス:20万年前

生命誕生から、40億年経過しようやくホモ・サピエンスが20万年前に登場した。現在、西暦2019年、日本の歴史で数えるなら皇紀2679年である。初期の霊長類からホモ・サピエンスまでの進化に6〜5千万年、チンパンジーからの進化に700万年を要した。そして日本人は、2679年を経て今に至る。

進化のスピードは早まっている

人に近い進化だけを見てみても、初期の霊長類から最古の類人猿へ進化するのにおおよそ3000万年を要したが、そこからゴリラ族が分岐するまでには1500万年、そしてチンパンジー亜族が分岐するまでに700万年、350万年前のアウストラロピテクスへの進化過程は、倍、倍、倍のスピードで進まっている。

倍々と加速していくスピードは、50万年前の北京原人、25万年前、12万年前、6万年前、3万年前、1万年前、5000年前・・・そう5000年前には古代文明が起こり、栄枯盛衰繰り返し、2679年前に日本の初代天皇・神武天皇が即位したと言われ、近代18世紀の産業革命、19世紀の高度経済成長、20世紀のコンピューター革命、21世紀の今へと続く。

私たち人類は進化するのか?それとも、分岐して新たな種が生まれるのか?

これの解は持ち合わせていないが、もしかすると人が生み出したコンピューターやAI、そしてロボットがその解となってしまうかも知れない。前述の『ターミネーター』では「スカイネット」と称するコンピューターシステム(いわゆるAI)が暴走し、ロボットが人類社会を征服する構造であった。
我々「人」が、地球における繁栄を謳歌し、ある意味野生の動物や植物を追いやってその勢力を拡大してきた歴史を振り返ると、その構図が「人対動物」→「AI対人」=ターミネーターの世界ってことにならないか?

こんなサイトもあります。
人間の進化の謎や過程を解き明かそう!知っておきたい人類に起こった出来事』では、「人類は今でも急速に進化を続けている」と書いています。

あるいは、『シンギュラリティは来ないし、完全自動運転も実現しない人工知能ブームの先にある豊かな未来のかたち』と解く合同会社アイキュベータの松田雄馬氏は最後に日本を代表する大哲学者・西田幾多郎大先生の、僕が大好きな言葉があるとして 「しかし、我々はいつまでもただ、西洋文化を消化し、吸収していくのではなく、何千年来、我々をはぐぐみきたった、東洋文化を背景として新しい世界的文化を創造していかなければならない」という言葉を紹介しています。

私は、50歳を目前としてあと30年=80歳くらいまでは、普通に行けば生きているだろう。2050年くらいかーーー健康的な生活を続けていれば、100歳まで生きているかも知れない。2070年・・・下手したら125歳まで生きてるかも知れない・・・2095年。欲をかいて、22世紀を覗いてみたいと考えるかも知れない・・・2100年代。

その時にどうなっているのでしょうね?

余談:「エーライフ」とみて、最初に思い浮かんだのがこれ。

SEGAソニックアドベンチャーに登場する「チャオ

http://sonic.sega.jp/sonicadv/chao/img/chaomain.jpg


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