人の本音を引き出すキセキの質問力
相手に何か尋ねても「うん」とか「いや、違う」くらいで会話が途切れたり、「わからない」と言われてしまったりすることってありますよね。そんなモヤモヤ感を解消し、良好なコミュニケーションを図る質問力をご紹介します!
1.コミュニケーション力を高める3つのA
部下の指導、取引先との交渉、営業リサーチ・・・僕たちは様ざまな場面で駆け引きが必要です。また、ビジネス以外でも、人付き合いにおいて本音と建前を使い分けていると思います。
でも、それってスゴく心が疲れませんか?
中にはこうした日本人特有のコミュニケーションがストレスとなり、うつ病などの病気になってしまう人もいるのが現状です。
そこで、コミュニケーション力を高めて、ストレスフリーな会話ができる方法をお伝えします。
人との会話をスムーズに運びたいとき、3つのAを意識すると上手くいきます。3つのAとはAnswer(答える)、Add(加える)、Ask(尋ねる)です。
まず、相手に何か質問されたら、YesかNoもしくは意見を答えます。次に、その答えに何かしらのことを付け加えて、最後に相手にも意見を求めるのです。
例えば、「◯◯さんってカレー好き?」って言われたとします。「(Answer)いや、あまり好きじゃないなぁ。(Add)でも、シチューやハヤシライスは結構好き。(Ask)△△さんはカレーマニアなの?シチューやハヤシライスは嫌い?」
このように、3つのAを意識すれば会話は必ず成立しますし、相手と気が合う話題を見つけて楽しむことができますよね。
2.質問力の重要性
「3つのAを意識すれば、会話そのものはスムーズに運ぶかもしれない。でも、なかなか心を開いてくれない人も結構多いのでは?」
確かに、個人情報や承認欲求といった背景から、本音をペラペラしゃべる人は少ないでしょう。ですが、やはり本音で話せない人間関係では、長続きしないですよね。それに、相手の本音がわかるからこそ、相手に手を差し伸べることができるというものです。
そこで、必要になってくるのが質問力です。
そもそも相手が本音で話してくれないのは、様ざまな思惑が働いてしまうからです。
例えば、美味しいレストランがあるからと、友人を招待したとします。そして、相手に「美味しいでしょ?」とか「このレストランどう?」と聞いても答えづらいと思います。
なぜなら、「美味しいでしょ?」という質問は同意を求めていますから、もしマズかったら回答に困ってしまいますよね。また、「このレストランどう?」も答える範囲が広すぎて、どこからどこまで話せばよいかわからないのが相手の本音なのです。
コミュニケーションに問題ない人にしてみれば「そんなバカな!」と思うのですが、消極的・内向きな人はすぐにこうした悩みを抱えてしまうんですね。
だからこそ、質問力を鍛えることが大切なのです。
3.消極的・抽象的な相手の心を開くミラクルクエスチョン
では一体、どんな質問をすれば相手は心を開いてくれるのでしょうか。いくつか具体的な事例をご紹介します。
ケーキ屋さんのオーナーにコンサルティングをしていて、相手の思い描く理想のケーキ屋が見えてこないとき
“◯◯さんが考える素敵なケーキ屋さんってどんなケーキ屋さんですか?”
素敵なケーキ屋さんの定義はケーキ屋さんが100人いたら100通りの意見があります。そのため、相手の具体的な気持ちを聞くには、WHクエスチョンを上手に活用することが大切です。
結婚したい人に理想のパートナー像を尋ねていて、なかなか本音が出てこないとき
よく「どんなタイプが好きですか」と聞く人が多いですが、この質問は意外に「優しい」とか「カッコいい」といった抽象的な答えしか返ってこないんですね。
そこで、、、
“結婚相手に求める年収はいくらくらいが理想ですか?”
“休みの日はどんなことをして過ごすのが理想ですか?”
みたいに尋ねれば、具体的な答えが返ってくるはずです。具体的なことがわかれば、マッチングする相手を紹介してあげるなど、相手のことを考えた行動が可能ですよね。
こうしたやりとりをすることで、相手もあなたを信頼してくれますから、良好な人間関係を築くことができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。僕たち日本人は本音と建前を使い分けることが当たり前になっているせいか、真剣に本音と向き合うことが少ないように思います。でも、人は本音に沿って行動することでストレスフリーな生活ができるのです。あなたもぜひ質問力を養って、良質な人間関係をつくってくださいね。
さて、最後はお決まりのパターンですが、僕の電子書籍では信頼できる人間関係を築くノウハウや思い通りの人生を歩む心理テクニックを紹介しています。興味のある方は一度のぞいてみていただけると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。