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day6:高知~四万十(の手前)

前田です。今日もお願いします。

24.(高知県)高知市

よし。出発。6時半起床。諸々支度や計画立てて8時出発。
まだすごい外は寒い。手がかじかむ。何℃なのかは知らんが、
とにかく寒い。

今日は560km地点まで行く予定。

さっそく高知城と県庁発見。

見に行かないけど撮っておくだけです。城があるのいいよね。

そして多分これも大好きな人にはたまらないものなので、
撮るだけ取っておきました。

いろんな国道の起点であり、終点である石碑。

凍えながら、歩を進めていく。
寒すぎてテンションがダダ下がり。

コンビニでカイロを求めるくらい。久々に買った。
ホット系の飲み物を飲んで体を温めても、温まらない。

禁断の言葉が口をつきかける

「もうやめたい。。」

足が痛いから。おしりもいたいから。
腰がつり始めているから。
仕事の準備をそろそろしなきゃ。

いくらでも出てくる理由が僕を攻めてくる。

けど、そのときに見えたのがこれ。

松山だ・・・。

はじめてみえたゴールまでの距離。
さっきまでの負の感情が一気に吹き飛ぶ。

松山ー---!!!!


あとはゴールするだけ。

後半はペースが落ちることで、
完走できないかもしれないってday2のときに思ったが
(ヤマダ電機・BOSE問題で ←まあイヤホンを今買うなって話なんすけど)ここまできたら、残り3日。


絶対完走したい。


ここからは本気で漕ぎました。
2時間立ち漕ぎ。
景色は一切みず、立て札もとらず、とにかく漕ぐ。

なにやら坂がきつくなってきたけど、
どんなに足がきつかろうが、息が切れようが、
とにかく漕いだ。

ってことで、以下3つはほぼ記憶ありません。

25.(高知県)土佐市

ひたすら漕いだ。記憶なし。

26.(高知県)須崎市

釜揚げうどん食べたかった。。無念なり。

27.(高知県)中土佐町

坂がえぐい。えぐすぎるが、足がパンパンになるまで漕いだ。

28.(高知県)四万十町

この最初の坂がきつかったなー。けどさすがは電気自転車。
僕一人で無理なときにいつもサポートしてくれて、いいタイミングで
ぐっと力を貸してくれる。

試乗もせず、要件だけ伝えて、提案されるがままに購入した、
正式名称:TREK verve plus 2。

銀色ボディがゆえ、適当(おっと失敬)につけた、”銀兎馬”という名前。
※詳細は以下の記事をご覧ください(とてもくだらないのでご注意を)

正直、僕は赤色ボディがよかった。
だから購入時になんの思い入れもなかった。

けど、こいつ無しに今の僕の旅は無い。
山の中でday3のとき、放り出されたときは
本当にどうなるかと思ったけど、10kmに及ぶ漆黒の山中の下り坂から救ってくれたのはこいつ。
day4で室戸岬の超絶きれいな夕日をみれたのもこいつのおかげ。

上り坂も下り坂も平坦な道も凸凹した道も
すでに500kmを共にしてきた。

そんなこいつに、僕はいつしか感謝が芽生え始めていた。

ただの機械なのにね。

もはやだれが何と言おうが銀ちゃん(最近こう呼ぶようになりました)
同志です。

そんな銀ちゃんとの今日の共同作業はこれ。

この最初のやつのてっぺんが地元で有名な七子峠。

なんとか登り切り、午前中に50km達成!

たった50kmで、電池もえぐい消費量。
峠を越えたー-!!!

景色がえぐいことになってた。

これ、全部1時間で登ってきたのか。。。

必死だった。それは僕だけではなく、銀ちゃんもそう。

峠近くで、電源補給できるとこをくまなく探し、なんとか一か所みつけた。

銀ちゃんもランチ中。かわいい。

僕もこの旅初の甘いものに手を出した。

うますぎたミルクソフト300円。

充電も完了し、あとは四万十(残り60km)を目指すのみ。
一心不乱に午前中同様漕ぎ続ける。

一番広い歩道だったトンネル。つくってくれた方本当にありがとう

数多くの絶景を無視し、ひたすらに漕ぐこと40km。2時間。
あっという間に残り20km!

これは奇跡の、日が沈む前に110km走破できそうだ。

少しだけ余裕がでてきたので、景色を撮る。

やっぱりきれい。

洗濯岩的な。宮崎にもこんなのあるよね。青島だったかな。

すごいゴツゴツ。

残り10km。ホテルも予約し、今日は極めて快調って思ってた矢先・・・。



ガリッ!



急にペダルが動かなくなった。


どうした銀ちゃん。。。

もはや、痛そうに泣いているように見える。。かわいそうすぎる。。

動かない原因を必死に調査。

チェーンが外れて、ガード用の板と挟まってしまった模様。

原因がわかったため、あとは割りばしだの、
細いものを駆使して、ハマったチェーンを取ろうとするも
力及ばず。

1時間ほどもがいていたが、進展なし。
日は暮れ、急激に暗くなり、寒くなっていく。


まいったな・・。


けど、これも含めて、楽しもう・・。


そう思ってた矢先に


「大丈夫ですか?」


車から一人の女性が降りてきて、声をかけてくれた。


「私にできることがあればなんでも言ってください」

状況を話した結果、近くに自転車屋(今日は閉まっているが)があるため、
自転車をいったんここに置き、僕をホテルに届けてくださることになった。

来た道を逆走し、お子さんいるのに帰りが遅くなるのも構わず、


「昔、人に私も何度も助けられているので、
 ようやく助けられるって思いました」


と。


女神かよっ!


そして僕は予定時刻通りにホテルにつくことになります。
(銀ちゃん、明日必ず迎えにいくから待っててね。。)

さて、こうなったら気分転換して、うまいものだ。

うまいものもってこいっー!!

居酒屋いなか(高評価だったので、予約してました)へ。

※この旅で初めて高評価店に入れました。
 いままでことごとく満席です、と断られ続けてました。

コンビニのおにぎり生活で凌いでいた身からすると贅沢すぎて。。

きゃー。おいしいものを食べさせていただき〼

といってでてきたのが、こいつ。ヒラメ。

ごめんなさい、飯テロチックで。むちゃくちゃうまい。。

あとかつおのたたきも定番だが、おいしすぎますね。

明日はおそらく午前中はつぶれるだろうけど、
なんとか銀ちゃんを修理して松山を目指さなきゃ。
果たして最終日に間に合うのか。

追伸 送って頂いた方には手厚いお礼をもちろんしましたw

ほんとにありがたやです。お世話になりました。

day6おわり。