FOOTWORK vol.1連載09『空き家探し』

空き家対策

ここ数年、空き家問題がメディアに頻繁に取り上げられている。誰も住んでいない空き家は放置すると、そのまま廃屋となってしまう。そこで土地を有効に利用していない空き家に対し、行政は増税することを決定した。それに伴い、各地で空き家対策が積極的におこなわれるようになった。
昨年の１月、僕は檜原村を訪れた。檜原村でも空き家対策をはじめるという情報を仕入れたからだ。もしかすると、すぐにでも借りられる家があるかもしれないと思った。
数日前に大雪が降ったが、空き家対策の担当者の方の車に乗せてもらい、村が管理する空き家を何件か訪れた。
そのなかには、囲炉裏や民具が残された古民家もあった。そういうところを借りて、自分たちでDIYすると面白いかもしれない。古いものに触れながら、学習する環境を整えることができる。これは、かなり魅力的な教育環境だった。
担当者の話では、２０１６年４月から空き家を、東京都からどんどん紹介するらしかった。だが、それ以降一向に空き家の表示数は増えなかった。都知事が変わって、手間取っているのかもしれない。