ガールズキャンプ
ガールズキャンプ初日の晩御飯は、天ぷら定食。
前日とれた湘南のかますを小4・6が3枚におろし、一方で他の女の子たちでレンコンと天ぷら粉の準備。
僕がいっきにそれらをあげているうちに、彼女たちは裏の畑で焚き火の火をおこしにいく。
自分たちがうまく火をつけられないのをチャッカマンのせいにしつつ(こんなことをここで言うとあとで波状攻撃されそうだが…まぁいいや。)数十分後に無事火がついた。前日雨が降っていたので、木が湿気ていたから仕方がないだろう。
夜の焚き火は彼女たちだけでおこなうのははじめてだ。しばらく火から離れず、じっと火を見て座っていた。火の踊る姿を目に焼き付けて就寝。
翌朝5時起床。
男子たちよりもすくっと起きて、支度をはじめるが、おしゃべりをはじめてなかなか朝食の手伝いをしてくれないので結局男子と変わらない。
指示して、朝食に果物・ヨーグルト・ホットサンドを平らげ、早速各自やりたい学習時間に入る。
短編集や岩波少年文庫『走れ走って逃げろ』を耽読する子。四谷大塚の理科社会を読んで要約する子、作文を書く子とそれぞれやりたい学習やるべき学習にとりかかる。
昼食はエビ天・かき揚げそうめん。今日もまた川へ行く。
昨日もそうだが、暑い中、川で遊ぶのを一番楽しみにしている。少しケガしそうな動きをするので、こちらはヒヤヒヤするが、本人たちは完全開放状態。女子がいないと男子がのびのびするのと同じように、女の子もそうだったのだと実感する。
帰ってきたら、昼寝して、学習を再開し、焚き火。
今晩はダッチオーブンでチーズミートドリア。ご飯を食べながら、2日間のことをフィードバックする。
最後に、『小学校6年分の算数が教えられるほどよく分かる』の「割合」を会読。焼き芋を食べながら。
この本を選んだ狙いは、独学でどんどん算数ができるようになってもらうことにある。この本は、親が、子供に算数を教えるのに役立つ本としてつくられているが、子供が読むにも適している。生徒という視点ではなく、算数をもっと俯瞰して眺め、全体像がわかれば、算数の単元の細部も良く理解できるようになると見越している。
「いつか自分たちがお母さんになったときにちゃんと子供に教えられるようになってほしい」というと納得していた。
算数は、用語の定義を正確に理解することが肝心だ。これが分からないと、問題を解くこともできない。ルールがあいまいのままゲームに参加できない。ということはつまり、論理的に考えられると同時に、漢字もすらすら読めなければいけない。
会読すると、よく読める子とそうでない子の差がはっきりつく。しっかり読めるようになれば、おそらく算数もよくわかるにちがいない。それを確かめて会読を終了。
こうして2日目が終わった。とにかくガールズキャンプは短い。各自の課題を見つけ、改善策にとりかかりはじめて終わる。だが、その短期間でも、今まで数年接してきたが、気づかなかった彼女たちのいいところにも気づき、指摘してあげられたのは大きな収穫である。