デザイナーは占いからターゲット設定の基本を学べる
なんともヘンテコでインパクト重視なタイトルをつけてみました。「どういうこと?」と惹きつけてれたらバンザイですが、どうでしょうか(笑)
さて、今回はデザインと占いについて考えていきます。お客様の未来をデザインで見るとかそういうのではありません(笑)
デザインと占い、この2つに大きな接点はないと僕は思っていますが、占いというものからデザインを理解するヒントはあるのではないかと考えました。その考察を記していきますね。
占いを信じますか? なぜ見ちゃいますか?
実は僕は、あまり占いを見ません。ごめんなさい。見ないからって占いを信じていないわけではありません。信じる信じないは、そのときの気分で決めちゃうのかなって、そういうスタンスです。なんというか、良い内容は信じたいし、悪い内容は信じたくない。そんな気持ちでいると「別に占い見なくていいやん」っていつの間にかなっちゃいました。
でも見る人の気持ちはわかるというか、理解してると思っています。
・自分に良いことを知りたい
・ちょっとした参考にしたい
・気持ちを高めたい
・不安な気持ちを解消したい
・誰かに相談して助言がほしい
・習慣でなんか見ちゃう
といったところでしょうか。初詣などで毎年の恒例としておみくじを引いたりもしますよね。
自分に対する指標を知りたいっていうのが、まとめると占いに興味がある人に共通する部分でしょうか。
そう、ここがまさにデザインを理解するヒントとなっているのだと僕は考えました。
占いで伝えていることって、スッと自分に入ってくる
占いで自分の直近の行動に対する指標を知りたい。それって自分の先の出来事を少しでもハッキリとさせておきたいということなのかもしれません。
「対人関係に難あり」とか「車移動に気をつけて」とかそういうのを知ると気が引き締まるということもありますよね。そしてこの占いのメッセージって、スッと自分に入ってきませんか?
はい、ここです。「スッと自分に入ってくる」テストに出ます。
なぜかっていうと、自分ごととして受け入れるからですね。「魚座のあなたの運勢は!」、「10月生まれの人は!」なんて言われたら、当てはまったら聞いちゃうし、「そうか」と受け入れてしまいますね。
占いで言ってることを、自分ごとに捉えているからです。
自分ごとに捉えてもらうって難しいんですよ
自分ごとの捉えているから、スッと入ってくる。なんて当たり前のことなんだと思うでしょ。これってね、デザイン物でそれをしようとすると難しいんですよ。物を売るときにしようとすると難しいんですよ。マジで。
自分ごとに考えてもらうこと、それすなわちターゲット設定なんですよね。誰に向けて〇〇をしてほしいかを設定するものですね。
よくターゲット設定をすることってデザインだけじゃなくても言われることですよね。ちょっと「売上が上がらないんだよね」みたいな相談をすると、「ターゲットはどうしてます?」みたいなの返ってきます。すぐそういう話になるくらい基本中の基本みたいな。でも、果たしてちゃんとそれができてる人ってどのくらいいるでしょう? 実は苦戦してる人多いと思います。
なぜかって、伝えたい人/売りたい人って大勢いるからなんです。そんなん数も多いのに皆が同じ意識じゃないのに、ターゲットってどうやるのよってなっちゃうんですよね。慣れていくとそういう思考もしっかりできるんですけどね。
相手が一人だったらそれが可能でしょう。あの人を落とすならこうだと戦略も立てられます。それが占いの場合は広い対象に向けて扱ってるはずなのに、一人ひとりが自分ごとに捉えます。血液型なんて、A・B・O・AB型の4種ですよ。それでも私はこうなんだと受け入れる。なんてスゴイんだ!
占いほど、わかりやすくターゲット設定ができていて、それを対象に伝えられているものはない
なんてスゴイんだと言ってる僕の文章を読んで、「そんなん生年月日とか星座とか血液型とか自分に当てはめてるから、対象の人はそれを受け入れるやろ」と思った人。そう、そのとおりです。
自分の情報に当てはめてる…これですよ。
ここに辿り着いているかどうか、ここにターゲット設定と、そのあとの設定したターゲットへの伝え方が関わってきます。
よくペルソナ設定だけ頑張ってるけど、それをデザインに落とし込んでいない人もいます。行為としてペルソナ設定をしたけど、それが後へと繋がっていない。ターゲット設定に失敗していると言えます。
ここでペルソナ設定、ターゲット設定が失敗している人は、その設定したターゲットに、「自分のことだ」と当てはめてもらうことまでできていないんです。
朝の情報番組での占いで「今日の1位は牡牛座のあなた!」って言ってることを、デザイン物でできてますか?ってことです。めっちゃ簡単すぎる例えですが、この簡単なことでもしてない人がいるんです。
占いの伝達方法をデザインへ落とし込む
なーんとなく、今回僕が伝えたいことが見えてきました。え、見えてこない? まぁまぁもう少しお付き合いください。ここで、占いの伝達方法を習って、デザイン物を作るときをイメージしてみましょう。
いくつか段階を踏むとわかりやすいので、見ていきましょう。
第1段階<何をこれから言うか伝える>
占いでは、今から何に対しての占いかをまずは伝えてくれますね。今日の運勢とか、血液型で性格がわかるとか、手相からあなたの未来を見ましょうとか。
デザイン物も一緒。このチラシで何を見せたいのか、このWebサイトでは何を見せたいのか、そこをまずは伝えないといけません。当たり前だって?実際できてますか?
第2の型<誰に向けて伝えたいのか明確にする>
大まかに何を伝えたいのかを示せれば、次は誰に向けたことかを明確にします。占いでは5月生まれの人に向けているのか、AB型の人に向けているのか、恋愛関係で悩んでいる人に向けているのか。その点を明確にしています。
デザイン物も一緒。美容系のチラシであれば、その中でもどんな層や何に悩んでいる人に向けているかを伝える必要があります。ランディングページでセミナーの告知をするときに、ちゃんと受けるべき人を示さなければなりません。当たり前だって?実際できてますか?
第3の型<何をすべきか、してほしいかを伝える>
誰に向けての占いかを明確にできれば、その人へのアドバイスや未来のことを伝えますね。会議での発言に気をつけてとか、中華料理を食べると吉とか。良いことが起きないからこうしてと伝えることもありますね。ラッキーアイテムはこれとか。この水晶を買いなさいとか(笑)
デザイン物も一緒。商品を買ってほしいのか、まずは一度店舗に来てほしいのか、無料の体験をしてほしいのか、サンプルを請求してほしいのか、ターゲットが何をすべきか、何をしてほしいかを伝えることが最重要です。当たり前だって?実際できてますか?
3つの段階を踏まえて考えていくのが、ターゲット設定の基本。そしてデザインの基本
もうちょっと細かに見ることもできますが、まずは3つに分けました。どうでしょう、占いからわかりやすいヒントがあるでしょう??
当たり前のことじゃないかと思った人は、ちゃんとできているなら結構。でも自分を思い返したら「こういうことを考えられていたか、ちゃんと表せていたか」に不安があるなら、占いの流れを見直すとよいでしょう。
自分ごととして捉えてもらう。これが占いからのヒントです。
あとは、ラッキーアイテムを身に着けてもらうのか、売りたい商品を買ってもらいたいのか、の違いです。
最後に占いとデザインの大きな違いがあります。占いは結果がどうであれ、占いの通りにいかなくても、「違った!」なんてことはあまり気にされないので、ここがおもしろい要素ですね。デザインの場合は結果も大事。ここに繋がられるかがまた、おもしろい要素だったりします。
さて、タイトルからこんな内容を予想しましたでしょうか(笑)占いだけじゃないです。世の中で成り立っている様々なことから自分の仕事のヒントになることはたくさんあるかもしれませんね。イジョウ!
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