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読書感想文:変な家

前々から気になっていたこの本を、お隣のママから借りた。
2家族での新年会としておうちにお呼ばれした際に本棚に置いてあったのだ。

最近はもっぱら自己啓発やハウツー系の本を読むことが多くなっていて、小説からは遠ざかっていたが、30分くらいでサクッとよめた。

エンターテイメントとして深く考えずに読むと、シンプルにおもしろかった。
友人の引越し先の候補である家の間取りから好き勝手に推測を広げていっているうちにとんでもない大事に巻き込まれていく。というドラマっぽい展開にわくわくした。
表面化しきっていない事情などがありそうな描写もあり考察が盛り上がりそう。
昨年実写化されたことも知っていたが、この間取りの家が実際に映像になるとどうなるのか気になる!

(検索して初めて予告を見ました。佐藤二郎さん適役・・・!)

ただこの家が建てられるにいたった経緯などを考えてみると、違和感も。
※ここから先ややネタバレを含みます。
奇妙な間取り図をもとに推理を展開していくという設定上、そんな家を建てられる財力と一般人とは違った思想を持った人間が必要になってくるため、宗教色が出てくるのは想像に難くない。
一般的なミステリーにも言えることだが、事件の動機が宗教的な思想であると割と何でもありでちょっとずるいなと感じる。
読者側は一般的に常識と言われる範囲であれこれ考えながら読み進めるので、そこを逸脱してしまうと推理するのは難しい。
続編もでているとのことなので、こちらはもう少し納得感のある理由によるものだったらいいなーと思う。

でも久しぶりに小説を読む、肩慣らしにはちょうどよかったです。
一人暮らしの頃、本屋さんで1-2時間かけてじっくり2-3冊選んで読むのが好きだったのを思い出しました。
ここ数年はバタバタしてそんなこともできていませんでした。
今年は小説を読める余裕を作っていきたいです。

おわり

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