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どんな料理に見える?

日本にずっと住んでいたのなら、この料理はどう見えるのだろうか。
私はすでに、その概念を忘れてしまった。

不思議なことだ。
改めてこの料理を考えてみると、
日本的考えでいうと、醤油をかなり使った料理と
認識されるのだろうか。

忘れてしまった。
何もかも。日本でいた年月を忘れるほどに
私はここに住んでいるのだろうか。

人の認識とは恐ろしいことである。
この料理を知ってしまえば、これが
どんな味なのか想像できてしまう。

想像できる味を果して
「うまい」と感じるのだろうか。

例えば中国で
「好きな料理を注文して良いよ」
と言われるが、気づけば
だいたいの味が分かってしまう。

たとえそれが、2000円のものでも、
500円のものでも私にとっては、
そこまでの差はない。

「期待を裏切る」という感覚に
飢えているかもしれない。
それは時間が経って埋めてきた
貴重な経験かもしれない。
大切にすべきものかもしれない。

ただ、私には物足りない。
もっと知らない世界を
もった彼らの当たり前の世界を

そんなことを思いながら
これをほおばる。

懐かしい「木须肉盖饭」を
思い出しながら。

知り合いに指摘されたのは
「醋溜木须」ということ。
果たして「醋溜木须」と「木须肉」の違いが
日本人の中にどれだけいるのか

気になるところである。
マニアックな話になってしまった


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