「満たされる」からの解放
今日の晩ご飯を食べ終わった後に感じたことである。
食べている途中では、「まだ食べられる」と思って、どんどん次を食べたくなる。そして、食べ終わって感じるのだ、「食べ過ぎた」と。
こうした、「満たされる」という快感は人を惑わせる。
「あともう1回」、「あとちょっと」、「もう少し」こうした魔法の言葉を私たちは自分に言い聞かせ、もしくは友達から言われ、しぶしぶ納得して(心の中は分からないが)付き合っている。
ただ、後から振り返ってみると、良い結果につながった試しがあまりない。だいたいが、後になって後悔するものである。だからこそ、人は難しい生き物と言われるのかもしれないし、どうしようもない生物と言われるかもしれない。
ただ、「満たされる」と思うときは、不思議と幸せな気分に浸り、高揚感がある。この高揚感が忘れられず、次に起こったときは以前の興奮を想像し、もう1回と思ってしまうのだろう。
もちろんそれが悪いと言っているのではない。狩猟民族の時は、次、いつ狩りが成功するか分からない、だから食べられる時にたくさん食べるという考えがあっても、別におかしくはない。
だが、私たちは今の現状を認識しなければならない。私は何をして、今後どうするのかを考えて行動しなければならない。もちろん、全部考える必要もない。重要な決定をなす時に間違えないようにしなければならないだけだ。
今日もまた、「満たされる」の欲望に駆られる。
そろそろ卒業しなければ。