【11-20位】第2回ROESGランキングの企業を調べてみた
企業の収益力を示すROEと、企業のESG課題への取組みの両面から企業を評価する指標「ROESG」の国内ランキング50位までの企業を調べています。
前回はランキング1-10位の企業。
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今回は以下のランキング11-20社について調べてみました。
11位 リクルートホールディングス
12位 日産化学
13位 アステラス製薬
14位 シスメックス
15位 ブリヂストン
16位 富士通
17位 アサヒグループホールディングス
18位 塩野義製薬
19位 ヤマハ
20位 伊藤忠テクノソリューションズ
マテリアリティの種類
各社のマテリアリティを「E:環境」、「S:社会」、「G:ガバナンス」に収益力として「P:経済(Profit)」を独断と偏見で分類してみました。
ランキング1-10位と比較すると、収益力の指標とした「P:経済(Profit)」が1/3程度少なく、逆に「S:社会」は1.5倍程度多い傾向が見られました。
経営の重点課題に経済的なマテリアリティを特定している企業の方が、やはり収益力が高いのでしょうか?
マテリアリティの数
11-20位のマテリアリティの平均数は17.6個。
1-10位の平均数を比べると平均2個少なくなる結果でした。
マテリアリティを抽象化させたテーマは平均4.7個。
テーマは、1-10位の平均数5.4個と比べても差はありませんでした。
マテリアリティ・マトリックスについて
前回、マテリアリティ・マトリックスを使用している割合が50%だということに驚いていましたが、11-20位は更に少なく30%!
マテリアリティ・マトリックス自体は存在しているっぽいのですが、それ自体を開示するのは減ってきているんですね。
自社の重点テーマをマトリックスではなく、独自の表現で開示している企業も多かったです。
個人的にはリクルートホールディングスの「SDGsドミノ」が、ビジュアルだけではなく「ドミノのようにな連鎖反応を起こして社会的な成果につなげていく」という考え方も素敵だなと感じました。
あと、ヤマハのバリューチェーンを軸にしたマテリアリティは、GRIっぽくて個人的に好きです。
GRIのフレームワークでマテリアリティを特定したことがある人には、きっと分かってもらえると思います。。。
次回は21-30位なんだけど、そろそろ世界ランキングとの比較、ダイバーシティにLGBTは含まれるのか?といった比較とかも進めていきたい。