ただ、見守るしかない
どうなるんだろう……。未来に生きているわたしは、心配で仕方ない。
最近Twitterで見かけるこのつぶやき。はじめは浅生鴨さんがリツイートかいいねをされたことで目にした。
NHK広島の企画として、始まった試み。ハッシュタグの通り、75年前にSNSがあったとして。町に暮らす人々は、どんなことをつぶやいているだろうかというのを、当時書かれた日記や新聞、資料や体験談をもとに製作されている。
75年前、中学一年生だった(新井俊一郎さん)シュン@nhk_1945shun
新聞記者(大佐古一郎さん)、一郎@nhk_1945ichiro、
主婦のやすこ(今井泰子さん)@nhk_1945yasuko
3人の日記をもとにした創作、だけれども創作とは言い切れない。現実に残っている日記に基づいてつくられているため、そこに命があることを思い知らされる。
フォローするのが怖くって、でも心配になって見に行ってしまう。
シュン君は、8月6日に広島の両親のもとに一時的に帰れる、とつぶやいている。一郎さんは召集令状を受け、8月17日には部隊へ参着するようにと指令が来ている。やすこさんは、結婚して二年目。おなかの中には赤ちゃんがいる……。
みな、広島の市街地に住んでいない、ということだけれど……。
8月6日、広島で起こるできごとを、事実として、わたしは知っている。けれど、当時を生きている人たちに、それを知らせるすべはない。「この世界の片隅に」を見たときも胸がちりちりと痛んだけれど、その時とおなじ気持ちになる。
Buzzfeedでも取り上げられていた。こちらは、この企画の背景などもまとまっています。
彼らは明日、どうなるだろう……。明日が過ぎても、その後の暮らしは? 家族は? 考えると尽きないが、ただ見守るしかない。
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