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KING OF DANCE【#まどか観劇記録2020 15/60】

お芝居は生で見たい。
ダンスも生で見たい。

ダンスxお芝居、しかもテレビ番組から始まりフィナーレを舞台で迎えるという作品。
生であることのよさを最大限に活かしきったダンスバトルの熱さもお芝居としての熱量もクライマックスになる舞台、本当に素晴らしかったのでどうにか再演されないかと思っている今日この頃です。

それぞれに事情を抱えたダンサーたちが、ダンスバトル「KING OF DANCE」で優勝(KING OF DANCEの称号)を賭けてひたむきにダンスに向き合うというストーリー。

予選リーグの戦いはテレビ番組で、決勝トーナメントは舞台で行われました。その舞台を見てきたのですが、ガチのダンスを久しぶりに浴びるように観ることができて大興奮して帰ってきました。

演劇を見ているのだけれどダンスを見てもあり、KING OF DANCEという舞台作品を観に来たのだけど、KING OF DANCEというダンスバトルの観客でもあって、それを自覚させる演出まであるからもう最高に興奮します(何を言っているか伝わりますでしょうか。笑)

半分以上がダンスシーンで、ダンスもお芝居も好きな私にとっては最高すぎる演出でした。
しかも出演者のみなさんのダンスが素晴らしくて、少しずつですがお一人お一人の感想を書かせてください。

高野洸さん(高山空役)
演じていても踊っていても自然と目を惹く、華のある存在でした。まさに主役とはこういう人のことだと感じるほど。役柄もあったと思いますが、彼が舞台に出てくると光が当たったように空気が明るくなるのが印象的でした。
和田雅成さん(三浦海斗役)
彼も華のある人。舞台の隅で座っているだけでも存在感を主張する人。長い手足と高身長がダンスで映えます。様々なプレッシャーのかかる難しい役を体現されていたのが印象的でした。
丘山晴己さん(真城博一役)
大人の魅力。舞台上に丘山さんのいる時に安心感ときたら。ダンスの技術的な素晴らしさに加えて、役柄にもあった、他のメンバーにはない大人の落ち着きや色気の混じったダンスが印象的でした。渋くてかっこよかった。
青木陣さん(HIDE役)
作品中最も心境の揺れ動きが激しかった役。強いメッセージを届けてくれたのは彼の演技だったと思います。ニコニコしながら激しいブレイキンの技を決めていく様がものすごかった。
丞威さん(来生駆役)
ムービーメーカー的な芝居での役割とダンスの安定感が印象的でした。体の使い方、動き、間の取り方が個人的にかなり好きでした。あ、この人ダンスうまいんだなと瞬間でわかる動きというか。
福澤侑さん(D2役)
なんだかやばいキレの人がいるぞ、と。気づくと目が追っている。こんな動きをする人、ふたりといないと思うほど異次元なダンスでした。特に、D2の転機となるソロシーンは圧巻でした。鳥肌もの…!
楢木和也さん(J-1役)
梅棒メンバーとしてダンサーだけでなく振付も行う楢木さんならではのジャンルにとらわれない幅広いダンスが圧巻でした。ストリートダンスという枠では生み出せないショウケースのシーンが好きです。
辻諒さん(AL太役)
かわいらしい見た目に反してゴリゴリにダンスを踊る人だなと。身体能力どうなっているんだろうかと何度も。。。一度見たら忘れられないキャラの思い切った演技も印象に残っています。
SETOさん(NAOTO役)
実際にダンスバトルやクラブシーンを勝ち抜いてきた人はなにか纏うオーラが違いました。踊っている時の余裕、そして余韻。「勝ったその先に表現したいもの」というのは作中のセリフですが、SETOさんのダンスがセリフ以上に物語っていたように感じます。こういう方々が日本のダンスシーンを作ってきてくださったんだなあ。
荒木宏文さん(時本修武)
ダンスをここまで全面に出した作品で唯一踊らなかった人。笑。とっきー(役のあだな)がいつ踊ってくれるのかと待ち構えていた私でしたがついぞ…。むしろ芝居だけでその存在感を知らしめたということがすごすぎたと思います。
アンサンブルの仲田祥司さん、五十嵐胤人さん、本間勇二ロイドさん、宮島亮さん
あるときは別の参加チーム、ある時は関係者、ある時はカメラマン、など右へ左へ大活躍なアンサンブルの方々の存在も印象に残った作品でした。


こんな贅沢なメンツのダンスが、舞台の何か所かにカメラが設置されていて、ダンスシーンについては客席から自分の目で見ている画角以外に横から上から後ろからの画角の映像がバックスクリーンに映し出されていて、もう本当に目が足らない。

しかもエンディングが2種類あるんです。決勝での2チームのどちらが勝つかわからない。そんな演出もあって、当日券やキャンセル待ちも瞬時にソールドアウトになるほど。
こういうのはやっぱり生で見たいですよね。そして、着席率半分の客席ではなく、満席の客席で熱量で盛り上がりたかったなとどうしても思ってしまいます。
だから、いつかまた満席の劇場で公演ができるようになった時に再演をしてほしいと思うのです。

感想アップがぎりぎりになってしまったのですが明日の楽日はライブ配信があるのでぜひ見てみてください。


ライブ配信のチケットリンクはこちら↓

こちら今回のチケットについてくる非売品のパンフレット。
インタビューも演出家吉谷光太郎さんのメッセージもアンケートなどの構成も素晴らしかったです。

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おすすめの作品などを教えていただけるととてもうれしいです。