進撃〔巨人学解釈〕【巨人は再び誕生するのか:有機生物起源種編】
ラストシーンでの
「巨人は再び生まれるのか、
歴史は繰り返すのか」
という大きな問いについて
『有機生物の起源」
をもとに書きます。
(過去に「オディハ編」も書きましたが
どちらかと言うとこっちが本命です)
【contents】
❶「有機生物起源種」
❷目的は「増える」ため
❸「求められたから存在する」
❶「有機生物起源種」
起源とされたこのひとつの生物から
今日の我々に至る。
これがすべての「起源」、
「有機生物起源種」
とする。
❷目的は「増えるため」
生命の目的は「増える」こと。
始祖ユミルは
生命の危機に陥っていた
=「増える」性質に反していた
その為、「増える」ために
この「有機生物起源種」は
「巨人の力」を「手段」にして
生命の危機に陥る始祖ユミルに
不死身の強い体を与え、
繁栄(増えること)に向かわせた。
始祖ユミルが
「力を求めた」から、
たまたまその「手段」として
巨人が生まれた、という考え。
❸「求められたから存在する」
ヒントは作中に撒かれていた、
オニャンコポンの発言
「俺達は皆求められたから存在する」
「巨人の力」も、
生命の目的「増える」に反していた
始祖ユミルが、有機生物起源種が、
「求めた」から誕生した。
そして物語の最後、
「巨人の力」と化した
「有機生物起源種」は、
「力を求めなくなった
ユミルの意思」により
遂に「巨人の力」ではなくなった。
しかし
「巨人の力」ではなくなった
もともとの「有機生物自体」は
エレンの生首に生息したままで、
そのまま一緒に
あの丘の木に埋葬された。
「有機生物起源種」は
その丘の木の洞にひっそりと寄生し、
またその時を待つ。
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二万年後といわれる世界
廃れた世界で「何か」を求めた、
犬を連れた少年が
その大樹へと辿り着く。
「その少年が何を求めるのか」
巨人が再び誕生するのか、
歴史は繰り返すのか、
また全く別の生命が誕生するのか。
それは
その少年次第である。
これが「進撃の巨人」の結末の、今回の結論。
『進撃の巨人』は
読者それぞれの結末の解釈があるのも
この作品ならではの特徴であり、
これは自分の今の解釈を
記録しておく用でもあります。
「進撃納め」として、
映画🎞️「THE LAST ATTACK」2回目を観に行って、まとまった考えでした。
公式のように最後といいつつ
またすぐ読んだり考えたりするんやろうけど。
最高の作品です。
以上!
(引用 : 諫山創先生『進撃の巨人』講談社)