ラリーガ第三節 レアルマドリードvsラスパルマス レビュー
模索中。
マドリーは4-3-3、ラスパルマスは4-1-4-1。
マドリーはモドリッチトップ下の4-2-3-1といった方が適切かもしれない。
第三節にして早くも守り方のテンプレートを確立されたマドリー。ラスパルマスも使用してきた。
SBを内側に絞らせて大外はSHがケア。これが対マドリー用守り方。SHの上下動が激しかったり、攻め残りがいないから攻撃力が低下したりするけど、守れるからこれでいい。
今シーズンはこの守りをどうやって崩すかがカギとなる。前説はギュレルとフランガルシアに汗かき役をやってもらうことで何とかしたがこの試合ではどうしたのだろうか。
前半のうちから手を加えたアンチェロッティ。
今回の汗かき役はバルベルデとブラヒムに設定。そしてヴィニシウスはエンバペの近くに置いてエンバペの孤立を解消。
この修正自体は個人的には好印象。とくに、ヴィニシウスが戻る必要がなくなり、ブラヒムがそのまま左に戻るから、守備面で安定するようになった。攻撃面は相変わらず選手のコンディション不良で手詰まり感を感じたまま。
後半はブラヒムとメンディを下げてロドリゴとフランガルシアを投入。
前半同様ヴィニシウスは中央よりでプレー。
後半に関しては、個人的にはかなり良かったと思う。特に途中交代のロドリゴとフランガルシア。この2人はチームのために走ってくれる。エンバペやヴィニシウスが走らない分、誰かが余分に走らないといけない。その役割を担ってくれる。フランガルシアは序列が変わりそうな予感を感じさせる。
ここまでの3試合、特にこの試合を通して感じたのは、アンチェロッティの試行錯誤。様々な形で何とかチームを機能させようと試している。チームの中心にいるのは間違いなくヴィニシウスとエンバペ。今はこの2人の共存で他の選手が割り食っている印象の方が強いが、最適な形を見つけるまでは我慢の時間。あまり悲観はしていない。ケチャドバは近い。