ラリーガ第二節 レアルマドリードvsレアルバジャドリード レビュー
得られたものが多い試合だった。
マドリーは4-4-2、バジャドリードはとりあえず4-5-1表記にしておく。
マドリーは前節レッドカードのメンディと怪我のベリンガムがお休み。代わりにフランガルシアとギュレルを起用。
これぞラリーガ下位グループの戦い方と言わんばかりのバジャドリード。
基本は4-1-4-1で、押し込まれると片方のSHとアンカーのユリッチもDFラインに吸収されて6-3-1、若しくは6-4-0になる。
異常な密集度で攻撃を受け止めるバジャドリード。代わりに失うのは攻撃力。勝ち点1を確実に奪うという意志の強さを感じる。
相対するマドリーはベリンガムの代わりにギュレルが入ったことで右起点の攻撃が増える。
前半はバジャドリードの堅守に手も足も出ないマドリー。ギュレルがいることで右起点の攻撃が増えたのはいいものの、上手くかみ合わず攻めきれない。特にカットインからの左足を封じられたギュレルはかなり苦しそう。
後半、アンチェロッティが行ったのは役割分担。
一番大きな修正は、「役割:汗かき役」をしっかり用意したこと。右はギュレルで左はフランガルシア。役割としては、上図のようなランニングをタイミングよく行い続けること。これによって、相手SBが引き付けられて、ワイドのヴィニシウスとロドリゴが仕掛けやすい状態をつくることができる。バルベルデ砲で先制できたのは運がよかったのもあるが、つかみ取れたのはしっかり修正したアンチェロッティの実力である。
引いた相手を崩す解を見つけたのは今日の大収穫。ただ、今日はギュレルとフランガルシアがたまたま先発で、汗かき役を簡単につくれたが、メンディとベリンガムにこれをさせわけにはいかないのでそこをどうするか。
途中出場のエンドリックとブラヒムも結果を残せてよし。あとはエンバペの覚醒待ち。