依存・自立・相互依存〜心の成長ステージ〜 byうさみ 【人間関係のための心理学】
Madoyaca代表の宇佐美円香です。
あなたは自分のために自分らしく生きていますか?
この記事では「人の心の成長ステージ」について詳しく解説していきます。
あなたは今、仕事・パートナーシップ・プライベート・自分自身どこのステージにいるでしょうか?
心の成長ステージとは?
心の成長ステージとは
人はそれぞれ個性があり1人1人異なるので、簡単に分類できるものではないことが前提ですが、他者や環境への「依存の度合い」を依存と自由の観点から分類し、他者と関わる際の意識状態レベルのこと。
ステージは階段ではなくその時の心のあり方で常に変動し、置かれた環境や状況でも常に移り変わります。(流動的)
苦しみの原因の根っこは共依存?
他人や環境を1番に考え、自分のために生きられず、人間関係に苦しんでいる状況はとても苦しく、「共依存」と呼ばれることもあります。
愛情不足や自己愛の欠落したもの同士がお互いに相手に依存し合う関係性で、自分自身への愛情不足かつ他人に依存して満たしてもらう状態でもあります。
よく、恋愛は恋の病、共依存は愛の病とも表現されますが、まさにお互いの「愛の欠乏感」を依存し合うことで補おうとしている(が補えていない状態)です。
不足した愛やお金を求めて他人に依存しますが、相手は親子やパートナーだけでなく友人知人、他人とも共依存関係に陥る可能性があります。
共依存を抜け出すには、自分自身の人生を生きると自分に約束(腹をくくる)ことが大切です。
ステージ1・2の依存ステージ、自立ステージはまさに苦しいステージ。共依存関係に陥ることも非常に多く、自分の依存を上手く扱えません。
解説動画
※宇佐美が開催したオンライン講座の切り抜きです
ステージ1 依存ステージ
依存ステージとは?
自分では何もできない、誰かになんとかしてもらいたいという状態のステージです。私たちが生まれた時、仕事やパートナーシップ、スポーツなど、何かを始める時は必ず依存からスタートします。自分主導で動くことができず、主導権を誰かに明け渡している状態とも言えます。
相手から何かをしてもらったり、いただいたりした時に、そのことを受け取りたいけれど受け取れません。与えることもできない(無価値感、罪悪感)ので、とてもしんどい状態です。受け取ることができないので、どんどん相手に求めていきます。
不安、怖れの感情が強く、無価値感・分離感・孤立への怖れ・不満・罪悪感・怒りなどネガティブな感情が圧倒的に強くなり、感情に振り回されます。その感情の処理をどうしたらいいか分からず、上手くいかないため自分に自信がない状態に陥ります。
いろんなニーズ(欲求、〇〇してほしい)が強く、それを相手に要求している状態でもあります。
基本的に、被害者マインドなので、自分は悪くない!相手が悪い!と相手を責める傾向にあり、〜してほしい、してくれない、された、などの受け身の思考で過ごしています。そのため、いわゆる「自分が主語になれない」、周りに振り回される「他人軸」の状態とも言えます。
この記事では詳しくは書けませんが、執着、癒着が強くなりとても辛い時期でもあります。
悪いところばかり書きましたが、この依存ステージにいるときは、良くも悪くも無邪気さ、可愛らしさ、従順さ、素直さなどの魅力があるとも言われています。
解説動画
※宇佐美が開催したオンライン講座の切り抜きです
ステージ2 自立ステージ
自立ステージとは?
誰にも頼らず、1人で生きていけるようになることを頑張って目指す状態です。このステージで特徴的なのは「思考」を使って感情を抑え込み、傷つかないようにしてしまうことです。
怒りのエネルギーで依存から自立することも多くありますが、自立したての頃は依存心が残っていて期待を持つことも多く、期待が裏切られて傷ついて、どんどん悪い意味で自立していってしまう傾向にあります。
ポジティブな自立とネガティブな自立
ポジティブな自立とは、前向きな思いから「自分でやりたい!」「自分でなんとかしたい!」という欲に基づいて自立することです。
ネガティブな自立とは、後ろ向きな思いから「誰かに頼っても無駄だったから1人でやるしかない」「誰も当てにならないから自分が頑張らなければいけない」「依存は辛いだけだから自分でなんとかしなければいけない」というような感じで、思考で傷つかないように自分を抑圧している自立のことです。
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