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私はなぜうちよそ文化に馴染めないのか

 うちよそ文化に馴染もうとしては失敗している お久しぶりです 補語です 画像はうちの子(UTAU音源)です

 うちよそ(うちの子よその子の略、自作キャラクター同士で様々な関係を創作する合作の一形態)、やった事がありますか?私は何度か内輪でやり、その全てにおいて自主脱退や関係性自体の破壊を繰り返してしまったため、相手を傷つけないために基本的に関わらない事を決めています。
 それにしてもまあ私のうちよそ適性のなさは酷い。どれだけ世界観や周りの動きにそぐうキャラクターを考えて出しても遠巻きにされる、「期待しています!」と言ってくださった方も私がいざブツをお出しすればその瞬間に凍りつく。まるで変な事を言っては周囲に凍りつかれる現実の私と同じ……例え適性がないと言っても限度があるでしょうに……という訳で、今回は私のこの驚異的なまでのうちよそ適性のなさについて考察していきたいと思います。

ちなみに当記事で挙げる「うちよそグループ」の特徴についてはあくまで私が関わってきた限りのグループの特徴であり、すべての「うちよそグループ」がそうであるとは思っておりません。

私が関わってきた「うちよそ世界観」と私の幼少期

 私は、幼少期から本当に内向的で自己完結した人間でした。未就学の頃より遊びは読書とお絵描き。無駄にあった識字能力を活かしてラー油のラベルすら読む活字中毒。本当に申し訳ない事なのですがそんな私に親しく話しかけてくださる方に対してもうっすら「ひとり遊びの邪魔」だと思っていたようです……タイムスリップして殴りに行こうかな……発病時期が早まるだけか……
 とにかく本当に他者と遊んだ記憶がほぼありません。数少ない他者と遊んだ記憶は全ていいものではあるのですが、それによって不足した「他者との遊びの経験」の中に「おままごと」があります。これが私がうちよそ文化に馴染めない理由の大きなものであると思います。

 私が関わってきた「うちよそ」文化というのは、「同性同士や信頼し合える関係性の仲の人間とロマンティックラブイデオロギー的な関係を、自作キャラクターを通じて擬似的に楽しむ、いわば小さな共犯関係」が主なものでありました。それはそれはすごく、「おままごと」の世界観を源流にしているようにみえませんか?そのようなレギュレーションで許されるキャラクターとは、「女役」か「男役」か「子供・ペット役」、またはそのどれかを兼任できる何かです。
 私の作るキャラクターは、今まで全てにおいてその役割の他にいました。具体例を出しましょうか、私のキャラクターは「ライバルと河原で殴り合う男」、「誰とも分かり合えない暗い女」、「声がついてなお性別がわからないし立ち位置的に母親でも父親でも子供でもない人外」などです。おままごとにそのような存在がいたら……と考えれば明白でしょう。そのような存在は文脈を擾乱する邪魔者でしかありません。
 私は、その生育過程と元々の気質により、そういった「擬似ロマンティックラブイデオロギー」の文脈を持たずに、というか理解できず、自らも望まずに育ちました。その時点で周囲とは情緒的文脈の乖離が生じており、そのために私が関わった限りでの「うちよそ文化」には馴染めずに育ったのでしょう。周りが当たり前に持っている価値観(ロマンティックラブイデオロギーとそれへの憧れ)を、私は持たずに育ったのです。誘ってくださった方々も私がそこまでそういった価値観が本当に一分もわからない人間であることは想定外だったでしょう。怪物は私です。本当に申し訳ないと思います。
 私の適性に関わらず私の周囲にはそういった方が集まりがちです。恐らく中性的な態度をとっているように見える私に、シンパシーや魅力を感じてくださっているのです。ですが、そういった方々は得てして「肉体性にとらわれずに自由に関係を築きたい」というのが主眼であり、それは「肉体性にとらわれたくない」私と限りなく酷似しているのですが、私はそれ以上にそういった、ロマンティックラブイデオロギー的な外向的社会性にかけているのです。

 

現在の私

 私は、いまだにロマンティックラブイデオロギー的なものの全てが理解できずにいます。性的対象に強引に迫られればわかるとかそういうものではありません。乳児はその肉感とそれに見合わぬか弱さのバランスが怖すぎて本当に嫌ですし、それ以外の人間は対人恐怖の観点から純粋に怖いです。それと生来の自己完結的な性分が合わさり、少なくとも今は擬似的にですらロマンティックラブイデオロギーに関わることはできないかと思います。私はあなた方の使う符牒を理解することができないため、最悪の場合、あなた方の世界を壊してしまう可能性があります。あなた方の気持ちがわからなくて、寄り添えなくてすみませんでした。

私はどこにいけばいいのでしょうね。まだ探しています。

終わり



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