空を旅するキツネ
こんにちは
空の旅人、キツネです。
たくさんの質問をありがとう。
今日は、みんなからいただいた質問の中から
「空を旅することは楽しいのか?」
ということについてお応えするよ。
「空には雲の他に、特に何もないのに、
なんで楽しいのですか?」
って意見がすごく多かったんだけど
僕が旅している空は、そりゃあもう、
これ以上ないってくらい楽しいところなんだ。
地上から見る空とは違うってことだよ。
地上では、夜にならなきゃ見えないお星さまも
空を旅する僕には、
昼間っから訪ねていくことができるのさ。
その星たちはね、人間みんなのふるさと星なんだ。
人間は誰にでも、ふるさとの星があるんだよ。
その人がどんな人生を送っているか、
どんな気持ちで毎日生活しているかが
その星では物語となって語り伝えられるのさ。
僕は、そんな、みんなの物語を聞くために、いろんな星を訪ねて
空を旅しているんだ。
君の今日の一日も、
夜になれば、君のふるさと星で歌われ語られるんだ。
もちろん、僕との出会いもね。
君の毎日は、これからもずっと物語になっていくよ。
君の星は、君だけの物語を語り続けるのさ。
聞く人がいないのに、なんて思っちゃいないかい?
とんでもないことだよ。
聞く者がいないなんて、あり得ない。
星は、星同士が互いの物語に耳を傾け合っているのさ。
そうして生まれる星たちの声がハーモニーを奏でるんだ。
そう、星は歌っているんだよ。
君の毎日は、歌そのものさ。
僕はこれからも、空を旅し続けるよ。
空は、人の心が、外にあふれ出たものだから
胸いっぱいに空気を吸って吐いてごらん。
澄み切った真っ青な空は、君の心さ。
君のところにもまた立ち寄るよ。
今日は楽しいひとときを、ありがとう。
空の旅人、キツネでした。