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蝶のキッスを受けて 花は 世界を 反転させる 花が、あなたに キッスしたなら もう 「あなた…
世界は、君が思っているより ずっとずっと広い 誰かの後を追うなんて 馬鹿げたことさ 小さな…
「見ているもの」と「見られているもの」との 交換可能な世界が 開いている その扉は 「見…
キューブの中は 息苦しいだろう ずっと 水底に 沈んでいるようなものだから 君が 疲れ果…
ドアノブに おそるおそる 手をかけた君 鍵は、君の腕の中を 伝って降りてくる まわしてご…
ほら、見ていてごらん 風が 変わるよ 神々しいほどに 潔く 舞い散る 言の葉の 踊り子たち…
女神は 不自由だった 自由は、つかみ取るものではなく 追い求めるものでもない 常に リリースし続けるところに 現れる状態だと 知っているから どこにも つかまらない だれにも 掴ませない 風となった女神は やっと 不自由を 解放した
これまで 渡ることばかり 考えていた 「橋」だったが この橋は、誰も渡らない 水を渡すため…
「月影」を「月の光」 「人影」を「人の姿」と訳すのは あまりに乱暴ではないか? 同じ「かげ…
かくり世の 道なき道を 儚きものら 闊歩する 唄はば さざ波 うつし世に 風の吹く日は
額に 二つの瘤を持つ 仔猫がいる この瘤は、角を折られた跡なのだ 立派な角が 生えるはず…
玻璃の珠が 世界を映す あなたという花を 中心にして 全方位に 開かれた 裏返った宇宙
イルカは、かつて 水中を出て 地上の奥深く、森にまで進出した種族 なのに何故、再び海に…
木が まとう光は たとえ 目隠しされたとしても あなたの皮膚が 感じ取る あなたの肌が見る その光は あなたを森へと いざなうのだ