泥泥泥日記 5日目
9月29日
7時に復耕ラボを出発して町野を目指す。町野がひどいとみんなが言っている。町野に来てくれとみんなが言っている、ので目指す。2日前くらいにそこにボラセンが立ち上がったと聞いた。ボラセンのある東陽中学校に行く。受付に行くと簡単な個人情報を記入して、スムーズに現場に促される。車一台しか通れない狭い道を進んでいくと、途中から石が積もりその上を水が流れてる川のようなところの行き止まった。流石に家の前の土砂がどかされてないので、流石に人いないかなと思って上がっていくと、家の前に洗濯物が並べられている。おばあさんは川に洗濯を、だ。これが同じ2024年の日本の風景なのか、中にいるお母さんは、昨日ボランティアの人がやってくれたんだよと、磨いた床を見せてくれたが、隣の部屋は床下に土がびっしり入ってる。今は仮設住宅にいて、ここに帰ってきたいというが、そのためには泥を出さないと。とりあえず、車に積んでた水と古タオルを渡して分かれた。どうするんだろう?
頼まれた仕事は、農業倉庫前の土を出して欲しいとのことだった。倉庫前に溜まっている泥を出して、倉庫のシャッターをあけると中にもかなり入り込んでいた。泥まみれになった大量の荷物を外へ出し、床をきれいにする。
まだ水道が繋がらないので、高圧洗浄機が使えない。一回外に出したものを、ゴミと分別してまた仕舞う。これで1日終わり。はー大変だ。
15時30分くらいに早上がりになってしまったので、ボラセンに戻る。
同じ地元の農家の小島さんが、輪島の栗園で援農をしていて、終わってからボランティアをしている。久しぶりの再会。いくつか見て回って、分かれてから町野を下る。そうすると曽々木海岸に出る。大谷側は崖が崩れ、道が寸断。そこから流れ出た木々が、海に流され、浜に上がっている。
西の空に日が沈み、世界を染める。こんな風景が好きで奥能登に通っていた。違うのは打ち上がった大小様々な流木がなかったことくらいだ。
しばしの間、こんな時間いつぶりだろうと浸る。
帰ってあみだ湯、今日も一日。
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輪島市町野
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