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泥泥泥日記 3日目

9月27日

全身泥だらけ部隊


 朝7時に三崎の家を出てすずキッチンでお昼のお弁当を買う。ここはお世話になってる坂本信子さんが代表を務めるオープンしたばかりの仮設店舗だ。朝5時から開いているのでとても助かる。1時間くらい車を飛ばし、三井ののと復耕ラボに到着。知った顔が何人かいて、少し安堵する。
8時45分に朝礼をし、いくつかの班に分かれて出発をする。僕らは三井の拠点から近いお宅へ伺って、状況把握。家のすぐ裏が丘になっていて、土のブロックがごそっと滑り落ち、外壁にぶつかっている。1メートルくらい下を流れる水路が埋まってしまって、これでは次の大雨でまた浸水してしまう。
現場の指揮をとりながら、粘土質の土をひたすらスコップでかき出しす。
水を吸った土は重く、スコップにまとわりついて離れない。仕方ないので手で外しながら下へ下へとかいていく。午前中は土のしつこさにみんな心折れかけてた。目標が見えない。お昼にみんなで相談して、側溝の蓋を開けるとこまでやろうと、なって気合いを入れ直す。側溝の蓋の間に鉄パイプを挟み、てこで蓋を起こす。すると溝いっぱいに泥が詰まっていたのでかき出し、なんとか上から下まで繋がったのだが、水は流れず。それに次に海人が降ったら、今日書き出した部分もまた泥に浸かるのだろう。
なんとも割り切れない想いで、現場をあとする。かいてもかいても終わらない戦い。

拠点の復耕ラボに帰ってきて、ドームハウス内に新しくできたお風呂に入る。これは前回大工の宮坂さんが作っていたもので、僕も3日ほどお手伝いした風呂だ。その時は、地震から8ヶ月経ち輪島のボランティアニーズも落ち着いてきた頃だった。なので生活拠点の質の向上をする、と言っててゆったりしてるなと思いつつ、8ヶ月経ったことを感じていた。が、これは作っといて良かった。広くて、羽を伸ばせるいい空間になっていた。
みんなでご飯を食べ、団欒して眠る。復興ラボは昼はガツガツ、夜は楽しくを掲げている。楽しくないと辛い泥かき続かないもんね。

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のと復耕ラボ


すずキッチン


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