編集者用語でこいばなするとこうなる
まず、恥ずかしいのでこれを上司や取引関係のかたに見られないことを心から祈ります。
編集者用語というか、出版用語だと思うのですが、制作物を川上から川下まで担う人間が恋愛話をするよこうなるよ、というおふざけです。茶番なので、どうかご笑覧くださいませ。
ある冬の日、私が今の彼と付き合うことになりそうなときに、同じ課の先輩とこんなふうに会話していました。
(*茶番会話のスクリプトのあとに解説付きで再度記載してあります!)
ーー先輩とお酒を飲みながらーー
先輩「それでまどかちゃん、最近プライベートな制作物は進んでる?」
ま「プライベートな制作物。笑 そうですね、企画とラフは通って、初校やら再校のやりとりだったんですけど、今は再校戻しが済んで入稿待ちって感じがします。」
先輩「おー!それで残業ちょっと減ってきたのね、よかったね。入稿はいつごろになりそう?」
ま「それが、まだ入稿してないのに北海道に旅行することが決まりました、どうしよう笑」
先輩「え、待って、それはもう後工程の話じゃん。これから色校や念校もあるのになんでそんな勇み足?w」
ま「お互い溜まってるJALマイル使いたいねって話になって。でもそうですね、それまでに入稿したいなー」
先輩「そうね、色校戻すまでに校正とか吟味にかけてファクト全部つぶしていかないと。」
ま「たぶん、このままだと色校校了です。」
先輩「優秀ね。それで、予感の入稿日はいつなの?」
ま「入稿はベタにクリスマスイブですかね、、倒れても多分年明け入稿です」
先輩「OK、そしたら年明け出社日に顔色でスケジュール通りに進んでるか伺うね」
ま「また入稿したら報告します」
先輩「まどかちゃんのことだからいきなり下版しそう」
ま「いやいや笑 そこは冷静に。万が一年明けに私が下版ですとか言い出したら印刷までに止めてください笑」
▼以下解説付き
先輩「それで最近はまどかちゃんプライベートな制作物(恋愛)は進んでる?」
ま「プライベートな制作物。笑 そうですね、企画とラフは通って(お互いの素性は知り終わって)初校やら再校のやりとり(デート期間)だったんですけど、今は再校戻しが済んで(デート期間が終わって)入稿待ち(告白待ち)って感じがします。」
先輩「おー!それで残業ちょっと減ってきた(山は越えたから、あとは流れに身を任せる)のね、よかったね。入稿(告白)はいつごろになりそう?」
ま「それが、まだ入稿してない(付き合い始めていない)のに北海道に旅行することが決まりました、どうしよう笑」
先輩「え、待って、それはもう後工程(付き合い始めた後のこと)じゃん。これから色校(恋人のイベントや営み?)や念校(友人や両親に紹介するとか、一緒に住むとか)もあるのになんでそんな勇み足?w」
ま「お互い溜まってるJALマイル使いたいねって話になって。でもそうですね、それまでに入稿したい(付き合い始めたい)な」
先輩「うん、色校戻すまでに(付き合い始めてからは)校正とか吟味にかけてファクト全部つぶしていかないと(周りにちゃんと信頼できる人かどうか確認してもらわないと)。」
ま「そうですよね、たぶん、このままだと色校校了(告白されて即OK)です。」
先輩「優秀(もう自分の判断基準はクリアしている)ね。それで、予感の入稿日(告白される日)はいつなの?」
ま「入稿(告白)はベタにクリスマスイブですかね、、倒れても(もしその日が過ぎても)多分年明け入稿(には付き合い始めている)です」
先輩「OK、そしたら年明け出社日に顔色でスケジュール通りに進んでるか伺うね」
ま「また入稿したら(正式に付き合うことになったら)報告します」
先輩「まどかちゃんのことだからいきなり下版(婚約)しそう」
ま「いやいや笑 そこは冷静に。万が一年明けに私が下版ですとか言い出したら印刷(結婚)までに止めてください笑」
こんなふうに茶番な飲み会をしてました。
先輩は、最近「そういえば下版(婚約)いつ?もしかして企画(恋人になる前)に戻りそう?」なんてLINEしてきます。早くお会いしたいので、出社してください、センパイ。
*このときは、出会いから付き合い始めまでを企画〜入稿に例えて話していました。制作物の種類(教材なのか、チラシなのか、雑誌なのか)によって初校や再校、や入稿や念校の概念は少しずつ異なるのですが、私のいる畑は念校・再念校まで出すことが普通なので、こんな会話になっています。
おそらく教材や保険約款書などの公的出版物を作る人にとっては、下版直前まで修正があるなんてあり得ない、と感じられると思うので、そこはどうかご愛嬌でお願いします。
さ、おふざけ失礼いたしました。
大学生のときからずっと憧れていた「編集者」という仕事、楽しんでいます。30歳までにWEBも誌面もディレクションできる編集者になりたいです。
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