緊張はしない、でも怖気付きはするから
龍馬さんへ
こんにちは。先日、企業のグループディスカッションがありました。
6人で40分間の討論。みんな優秀な人たちでした。論理展開が上手な人、まとめが上手な人、説得するのが上手な人、大役をスルッとこなす人、いわゆる空気を読んだ発言をするのがうまい人。
帰り道、私は少し俯き加減に歩きました。「にこにこして聞いてるだけで終わっちゃった」「どうしてあんなに絶妙のタイミングで突っ込んでいけるんだろう」「あんなに優秀な人たちと選考を受けているのか」「果たしてこのまま進めるのか」「もっと場数を踏んでおけば良かったのかな」と、自信をなくした時間でした。
龍馬さんは生前、怖気づいたことはありませんでしたか?不安になったり、自信をなくしたときはどうしていたの?
私は、自分よりはるかに優秀な人たちに囲まれると、自分の強みが見えなくなったり、戸惑うことがあります。正直なところ私は自分のことをあまり他人と比べようとせずに生きてきましたが、それでも「私よりあの人の方がこういうところに長けている」ということには気がつきます。そしてその瞬間、自身の能力や知識量の差を感じます。
「堂々としてる」だとか「物怖じしない」「人見知りしない」「好奇心がある」「筋が通ってる」、幼いときからそう言われてなんとなく納得していたのは、もっとその能力の高い人たちを私自身が知らなかったから。そういう人たちが多く集う場に身を置こうとしなかったから。だから今、まさにその場に身を置いておっかなびっくりになっているのだと思います。
ああ、龍馬さん。
きっとそんな中でも自信を取り戻せるきっかけになるものは、即興で見繕ったものではなく、一定期間ずっと続けてきたことやもの、なのですね。
なにか想いを込めて継続してきたものがひとつでもあれば、自信をもつことはできるのかもしれませんね。頑張ろう。今日会った人たちみんな優秀でかっこよかったなあ。素直で率直だったなあ。
龍馬さんの周りには、素直で率直な人はいましたか。それとも、強かで世渡り上手な人が生き残っていった時代だったのですか。きっと龍馬さんなら、自信をなくしたときはお龍さんに話したり書簡を認めたりしてたのかな。そうして気持ちの高まりや沈みを共有してた。仲睦まじいお二人だなあ、やっぱり素敵です。
優秀な人たちに囲まれても怖気付かないためには、なにかひとつでも、意思をもって継続したことに自信をもつこと。これが怖気付きから解放される心持ち。
それもできればカタチになってるものがいいなあ。記録しよう。
まどか
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