龍馬さんの字から感じたこと
龍馬さん
ご無沙汰してます。まどかです。
先日、両国の博物館で龍馬さんの認めた書簡や愛刀「陸奥守吉行」を見てきました。
刀の名前が「むつのかみよしゆき」なんてかっこいいですね。
吉行は、美しく黒光りしていて威厳がありました。その真っ直ぐな刀に私はしばらく見惚れてしまいました。
一度火事で燃えたときに、曲線を失い真っ直ぐな刀になったと記載がありました。腰刀としてはもう使えないんだろうなあ。
そして数々の書簡。その量に驚きました。
でも、乙女姉さんや妻おりょうさん宛ての書簡と、海舟先生に宛てた書簡は素人目で見ても丁寧さが違いました。少し笑いました。
会場には龍馬さんの書簡のほかにも、幕末の偉人さんたちの書簡も展示されていました。
久坂玄瑞や勝海舟、武市半平太の、美しく均等な字体たるや。
龍馬さんの誤字脱字の多さ、文字の大小の差たるや。笑
一緒に行った友人も私以上に龍馬さん好きな人ですが、彼はこの字の特徴が印象に残ったそうで帰り道もずっとその話をしていました。笑
ほかにも、寺田屋の女将お登勢さんがあなたの妻おりょうさんに宛てた「龍馬さんは無事です」との旨の手紙や、乙女姉さんの書簡などがあり、各人の書簡からあなたの人柄や人望が伺えました。
遊郭に行って夜遊びしていたことに対しておりょうさんが機嫌を損ねた、と綴った書簡もあり、その人間味が感じられる状況をイメージしたら、ちょっと微笑ましい気持ちになりました。
龍馬さん、あなたは愛され、大切に思われていたのですね。
そして同時に、やはり、常に安否を慮られていたのですね。
亡くなる1週間前に出張で出かけた福井での書簡や記録をみて、私は胸が熱くなりました。きっとわかっていたんですね、もうすぐ殺される身だということを。
だから、あのとき、11月の寒い日に、たいそうな風邪をひいている体を圧してでも福井に赴き、資本金願いの仲介面談をし、書簡を認めたんですね。
茶目っ気ある書簡も、切羽詰まった状況での書簡も、どれも龍馬さんの「伝達したい」という気持ちが伝わるものでした。
あなたの字は力強く、自由です。勢いよく書いています。
その字からは、「伝えたい」という強く思いが感じられます。
「こう言えば伝わる?この絵で伝わってる?」という、書いているときの思いがこちらにも伝わってくるのです。
亡くなってから今年で150年。
今回の展示会で、また龍馬さんのことが好きになりました。いつか霧島に行ける日を楽しみにしています。
まどかより
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