筆箱紹介10
窓と申します。
受験期に無性に妖怪ウォッチがやりたくなる現象なんなんだよ。
▫️ペンケース
Luddite/ベンディペンケース
ボトルグリーン
3度目の登場。今年の使用率は暫定1位。
このペンケースの筆箱紹介で初の100スキを達成したのもあって愛着があります。
抜群の収納力と五つのペンポケットをもつ保護性能にも優れたペンケースです。開けば簡易的なペントレーとしても使うことができます。
前回はペンの取り出しやすさを紹介しましたね。
では今回は僕がいろんなペンを使ってみて感じた、このペンケースのペンポケットの優秀さを紹介しましょう。
ステッドラーやロットリングに代表されるローレット加工が施されたペンは、高い滑りにくさを持つ代わりに仕切りのない筆箱に入れると他のペンを傷つけてしまう欠点があります。それを防止するためにペンシースに入れたり鉛筆キャップを利用して保護したりする方法がありますが、この方法にも弱点はあります。
それはかさばること。
シース一つなら大したことはありませんが、二つ三つとなるとかなり筆箱の容量を圧迫します。そもそもあまり身近に売っているものではないので、なかなか手に入れるのが難しい場合もあるでしょう。
こういうときベンディペンケースはとても便利です。ペン全体を覆う、一つ一つが独立した形状のポケットなのでローレットグリップのペンや傷をつけたくないペン一つ一つをシースなどで防護する必要がない上たくさん入れることができます。改めて考えると本当に優秀なペンケースです。
さらに脇のポケットに数本ペン入れとけば立たせることもできます。なんでもできるなこいつ。
デニム生地のものと帆布製のものがあり、カラーバリエーションも豊富です。通常のカラー展開に加え、限定色やユナイテッドビーズの先染めストライプが使われたコラボバージョンもあります。
僕のボトルグリーンは590&co限定のカラーで、革製のタグがついている特別仕様。これは590&co本店はもちろん、オンラインショップでも購入することができるので、ぜひ自分の気に入る色を探してみてください。
コラム 〜ポケットの使い方〜
ベンディペンケースには一本差しポケットと二つのサイドポケットの三つの収納スペースがあり、その自由度の高さから使い方にも個性が出ます。
今回の筆箱紹介では、見出しの下にそれぞれのしまい方の説明を載せていこうと思います。
使用用途などから配置を考えているので一つの参考にしてみてください。
▫️MP
MPは3本。取り出しやすいよう一本差しのポケットに入れています。使用頻度の高いものを端に入れると、開く時に手前に来るので取り出しやすくなります。一本差しのポケットは後述するものと合わせて四つ使用しています。一つ空きを作ることで筆箱の形を崩さず、スナップを閉じやすくすることができます。
ぺんてる/GRAGH1000 FOR PRO
0.4mm B
もちろん今回も居ます。
いやーどうしましょうかね。流石に言う事が無くなってきました。
愛着についても書きやすさについても語ってしまったので、デザインについて触れますか。
1986年から世に送り出されたグラフ1000。その品質と機能美が認められ、世界中のプロに選ばれているシャープペンシルの完成形。
1986年にグッドデザイン賞を受賞、1997年にはロングライフデザイン賞も受賞しています。
ペン全体が黒で統一されており、非常にスタイリッシュ。マットブラックの先金は、ペン先が不用意に光るのを防いで製図に集中できるようにする役割があります。
ステップヘッド状の口金はペン先まわりの視界を良くしてくれます。今ではよくあるこのフォルムを製図シャープペンに取り入れたのは、実はぺんてるが初だとか。
あらゆるこだわりが詰められたまさに「for pro」なシャープペンシル。
その人気は今も衰えるどころか増すばかりです。
エボナイトグリップがより一層スマートなデザインにしてくれています。使い込んで軸もツヤツヤになっているので、パッと見ではグリップとの境目が分かりません。
キャップの色もアクセントになっていて、端から端までグッドデザインです。
塗装の剥げと消えかかった印字が四年間の使い込みを物語ってくれています。なんならもう少しで五年目です。中2のときに友人に買ってもらい、それから使わない日はほとんどありませんでした。
このペンへの愛着は約十回におよぶ筆箱紹介で散々語ってきました。
ボロボロの姿は努力を続けてきた証。このペン自体が僕の自信になっています。
SHARP Tank/チューニングシャープ
0.4mm B
韓国の筆記具工房シャープタンクが制作しているPG5対応カスタム軸。
正式名称はサイトを見る限り「シルバーグリップ含浸シャープ」というらしいですが、馴染みがなさすぎるのでチューニングシャープとしています。さらにXだとシャープタンクという名前なのにメーカー名はHOBBY TANKとなっています。謎。
PG5だけでなく、今は廃盤となってしまったグラフペンシルシリーズの機構と組み合わせることで様々な芯径のシャープペンシルとして使用することができます。
僕はPG4の機構を使って0.4mmのシャープペンシルとして使用しています。
0.5mmより細く、0.3mmより折れにくい。筆圧の強い僕にとってこれ以上ない最高の芯径です。
このペンは僕が今のような投稿を始める前から目標としていたもので、手に入ってからは毎日使い倒しています。
僕が一番気に入っているのは軸の形です。綺麗に加工されたキングウッドの正十二角形に、僕はひどく惹かれました。
ストライプが好きだったり多角形が好きだったり、僕はスパッとしたデザインが好きなんですかね?
さて、前回から変わった点に気づいたでしょうか。ノック部に注目してみてください。
先日購入代行をしてもらい、以前から欲しかったhandwoodさんの一体型ノックカバーを手に入れることができました。
最高にかっこいい。
なにせスマート。軸全体がゴツゴツしていますから、このスマートさがより一層際立ちます。
見た目は最高ですが、想像以上に重量があります。実はノックパーツも購入しているのですが、両方つけるとなんと重心が1センチずれます。
二つともつけようとすると高重心になるうえ全体の重量も相当なものになってしまうので、現在はノックカバーのみでの使用をしています。
グリップにはスターリングシルバーが使われており、格子状に溝が掘られていて滑りづらく、握り心地が良いです。
3ヶ月前に入手してからほぼ毎日使っていたせいで、グリップがかなり黒ずんできてきました。研磨によって黒ずみは取れるそうですが、あいにく今はその余裕がないので受験が終わるまではこのまま使用していこうと思います。
果たしてどこまで黒ずむのか。次の筆箱紹介まで楽しみにしていてください。
STAEDTLER/925-25-05 アクリル
0.5mm B
ステッドラー925-25の軸をカスタムしたものです。
美しいの一言ですね。とても綺麗で、使っていて楽しい。オリジナルのアルミ製からアクリル製に変わったことによって軽量化されていて、取り回しも良くなっています。
使いやすく、モチベも上がる。最強でしょう。
先月これを衝動買いしてしまったがためにいよいよ貯金の底が見えてきました。沈まれ物欲…。溶けるな理性…。
僕は使い込まれたローレットグリップの触り心地が大好きなので、これも早くその段階に"成らせる"べく、最近はこればかり使っていました。そのせいで少し手が痛いですが。
先日単体で紹介した記事を書いたので読んでみてください。頑張ったのであわよくばスキもしてください。
▫️BP
BPは4本。単色の3本はパッと見で分かる革製タグがついている方のポケットに入れています。多色はMPといっしょに使用することが多いので、一緒に一本差しポケットに入れています。
uni/uni-ball signo RT1
0.4mm ターコイズブルー
旧型です。先日出かけた時に見つけました。
こういうものは意外と田舎より都会の方が残っていたりしますね。
旧型の軸は現行のものより透明度が高く、より青っぽい色です。
この色がとても好きで、前から欲しいと思っていました。念願の入手ができてとても嬉しい。
リフィルはエナージェルのターコイズブルー。
発色良し、掠れなし、乾き早い。最高です。
覚えたい重要ポイントを書く際に使用することが多いです。
シグノRT1はエナージェルの他にもサラサやユニボールワンなどのリフィルを使うことができるので自分の好きなインクを入れて使用することができます。
このペンはグリップの丸っこい形状上少しペン先の視界が悪いのが欠点ですが、エナージェルの特徴であるニードルチップがそれをカバーしてくれます。エナージェル最高。
グリップは新型のもの、内部のバネはサラサのものと入れ替えています。シグノRT1は新型と旧型でかなりペン先の精度に差があります。また、サラサのバネはシグノより柔らかいので、ノックが軽くなって快適になります。
安価で簡単にできてとても使用感が良くなるのでおすすめです。
uni/uni-ball signo DX
0.38mm 青
2本目のシグノ。青のリフィルを入れて丸付けと直しの際に使用しています。
キャップ式やノック式などシグノにはいくつか種類がありますが、そのどれもが良いデザインと高い品質を兼ね備えています。
キャップ式のボールペンはブレが皆無であることが最大のメリットです。このペンも例に漏れず圧倒的な安定感で筆記をすることができ、僕はこれに慣れてしまったがために他のボールペンのほんの少しのブレにも違和感を持つようになってしまいました。恐ろしいペンです。
キャップ開閉の手間がデメリットではありますが、僕は丸つけの際は基本ペン先は出しっぱなしで使うのであまり面倒に思わず使えています。
さらにキャップが小さいため片手で開けられて、そのまま軸の尻にポストして違和感なく使うことができるのでそこまで不便には感じませんでした。
ガワに使っているブルーブラックの軸は中学のころから使い込んでいるのでグリップの形状が僕のペンの持ち方に少し変形しています。
使い込まれた道具の魅力に勝るものはありません。
PILOT/Laureate ストライプ
0.5mm オレンジ
PILOTが昔販売していたキャップ式ボールペンである、ローリートのストライプ柄です。
軸全体にストライプ模様のエッチング加工が施されていて、デザインが良いことはもちろん、エナージェルなどのc300系のリフィルが使えることから愛用者の多いボールペンです。
c300系って新幹線みたいな名前ですけど、ここではボールペンの規格を指します。サラサやエナージェルなどの大体のゲルインクボールペンがこの規格に該当します。
エナージェルのオレンジを入れて暗記用のボールペンとして使用しています。エナージェル万歳。
なにげにグラフ1000と同じくらい固定メンバー。あらゆる点が僕の好みに刺さってるんですよね。
まずはデザインですが、凹凸の少ないスマートなデザインと等間隔に施された黒蝕刻が僕の好みにブッ刺さっています。抜ける様子はありません。
嵌合式のキャップはクリップが滑り止めになってくれる為、片手でも楽に開けることができます。
キャップを閉じる際の「パチッ」という音がなんとも快闊でクセになります。
書き味に関してですが、買った当初は細いグリップに慣れず僕の中で「デザインは良いがあまり書きやすくはない」という評価でした。
それが半年以上使い続けてきた結果、手に馴染んだのかかなり書きやすく感じるようになり、今では「デザインは良いがとても書きやすい」という評価です。
あれ?最高では?
複雑な機構もなく頑丈なつくりになっている為壊れる心配もありません。使い続ける限りそばに居てくれる、頼もしいペンです。
PILOT/細字ストライプ 2色
0.5mm 赤・0.5mm 青
PILOTの廃盤振り子式ボールペンです。1000円モデルの3色タイプをよく見かけますが、こちらは700円モデルの2色タイプです。
初めて手にとって使った瞬間に爆速で一軍の座に躍り出ました。とても動作が良い個体らしく、心地よいノック感が癖になります。
精度も悪くありません。筆記する際に小さくカチャカチャと音が鳴りますが、違和感を感じるほどではありませんでした。
2+1DXや1+1DXと比べるとさすがに劣りますが、あそこと比べること自体が間違いな気がします。
赤と青のリフィルを入れてノート取りに使用しています。
二色しかないため一色の振り子の適応範囲が広く、机に置きながらコロっと転がせば赤、またコロっと戻せば青、と非常にストレスフリーに使うことができます。
さらに僕の大好きなストライプ柄。素晴らしいじゃあありませんか。
短めな軸は手に収まりやすく、先述したノック感の良さも相まって非常に使用感が良いです。
ずっと触っていられます。なんなら気づくと手の中にいます。取り憑かれてんのか俺は。
これは友人であるてぃらみすから貰ったものです。親切にも僕の使いたい色の新しいリフィルを入れて送ってくれました。しかも応援の手紙まで添えて。恐ろしい男です。
先日彼が自身のパイロットの振り子式に対する愛を語った記事を投稿したので、こちらも是非読んでみてください。
▫️小物
小物類はタグのついていない方のポケットに入れています。ポケットの形が崩れてしまわないよう少なめにしています。
ZEBRA/CHECK PEN-α
青
引いた箇所が赤シートで隠せるようになる学生御用達のマーカーペン。もはや語ることはありません。勉強をする人間は全員買いましょう。
もうちょいかっこよくできたんじゃないかと思うデザインも、毎日使っていれば愛着も湧きます。むしろレトロチックで良いんじゃないでしょうか。もうレトロって言っておけば全部なんとかなるんじゃないでしょうか。
五十音/エクステリバー
Tombow/ゴム付き鉛筆2558
真鍮製の鉛筆補助軸。短くなった鉛筆を挟んで使用します。
いぶし銀調の色彩と風合いを再現した「古美仕上げ」が施された風格にあふれるデザイン。
このあまりに秀逸なデザインから一時期入手困難になるほどの人気が出ました。早めに買えていて良かったです。
鉛筆は家にあったもので特にこだわりはありませんが、鮮やかな橙色が洒落ていて気に入っています。
鉛筆はマークシート式の試験の際に使用しています。これまでは試験がある日だけ筆箱に入れるようにしていましたが、あまりにも入れ忘れることが多いため入れっぱなしにすることにしました。
その他
・ホシヤ/keep
軽い力でよく消え折れにくい、優秀な消しゴム。
硬めの消し心地も好みです。
大きいおかげで減りが遅く、普通に使用していたら一年半は持ちます。なんなら先にスリーブがお釈迦になりそうです。
廃盤なのか廃盤じゃないのかよくわかりませんが、ストックがあるのでガンガン使っています。
・無印良品/三角クリップ
僕の筆箱紹介の幽霊部員こと三角クリップ君。相も変わらず正式名称はわかりません。
問題集の取り組んでいるページにブックマークとして挟んでいます。大きめなおかげでまとめてたくさんのページを挟むことができ、便利です。おそらく今は青チャートに挟まっているはず。
・ダイソー/付箋
重要なところや先生に質問したいところなどに貼っています。使う参考書や問題集が多いので、そこそこ減ってきました。
なんの惜しみもなく使えるのは、特にこだわりを持たないことのメリットです。
・Luddite/THIS INDUSTRIAL
0.4mm B
デザインが非常にスタイリッシュ。
気を抜くと芯を補充するためにキャップを外しているときにどちらが上か分からずに芯をぶちまけてしまうくらいには、スタイリッシュ。
あとがきとおしらせ
以上、筆箱紹介10でした。
今回は文字数が7000ちょいになりました。お得用筆箱紹介です。業務用スーパーとかに置いてもらえませんかね。
長い記事を最後まで読んでくれてありがとうございます。自分としては満足のいくものにできたかな、と思っています。
良ければXやインスタなどで宣伝してもらえると嬉しいです。踊り狂います。
すでに夏休みが終わってしまった方もいるでしょう。皆さんは有意義な夏を過ごすことが出来たでしょうか。
僕も先月は色んなことがありました。
一つは、インスタで行われたフォトコンテストで優秀賞をいただくことができたこと。またもや最優秀賞は逃しましたが、あの時点の精一杯を出せたので満足しています。
ただ置いて撮るだけでなく、コンセプトを前提にして色々と考えていく撮り方を学べました。僕は基本行き当たりばったりなので、とても得難い経験が出来たと思います。
あとは初めてのエンカをしたり、違う方向性の記事を書いてみたり。リアルが忙しいのは受験生なので当たり前ですが、合間合間で様々な挑戦ができました。
そしてお知らせですが、前回の筆箱紹介で言ったように今回の記事から投稿をお休みしようと思います。
細々と続けていくのも考えましたが、僕はあまり器用な人間ではないので諦めました。
もう残り半年もありません。
残った時間に僕の全身全霊を注ごうと思います。
活動を続けた約半年間、とても楽しい時間を過ごすことができました。
受験後に帰ってくるのを待っていてください。
ではここらで切り上げましょう。
またね。