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怪我との向き合い方を考える。

おはようございます!

日本の梅雨ほどではないですがオタワもこの頃雨続き。そろそろまたゴルフにでも出かけたいところです。。。

さて今週のノートは「怪我」について。
ここで書かせていただくものはあくまでも僕個人の意見ですが、ここ数年大きな怪我が続いていたのでその時の自分なりの経験、そして対応をシェアしたいと思いました。

僕自身は

2020年10月:左足首骨折
2021年11月:左アキレス腱断裂

と、2年連続で三ヶ月以上の離脱を経験しました。

アスリート、そしてアスリートの周りでサポートしている親御さんやトレーナーの方々などにも是非読んでいただきたいです🙇🏻‍♂️

怪我直後の心の整理。

まず少し僕自身の経験について。

2020年の怪我も2021年の怪我も似たようなシナリオだったのでこの記事では2021年のアキレス腱断裂の際の経験を元に書いていきます。この時の怪我の詳細は先週の記事を参考にしてみてください↓

先週の記事でも説明しましたが、シーズン開幕わずか数週間後の試合での出来事でした。相手のスケートの刃がアキレス腱にあたり、即チームドクターの元へ。

怪我をした直後は本当に色々なことが頭の中をよぎります。怪我の度合い、これからのシーズンの見通し、悔しさ、怒りなど。当然激しい痛みを伴うことも。こんな状況の中冷静さを保つことは難しいかもしれません。正直その場での対応はとても短い時間のことなのであまり触れませんが、怪我後初めて現実と向き合わなくてはいけないのが医者から診断を聞くとき。

レントゲンやMRIなどの正確な検査を終えたとしましょう。

長期離脱を告げられるこの感覚は他に比べられる例えが頭に浮かびません。
頭の中がポカーンとする感じ。怒りやパニックというよりはショックで言葉が出てこないという方が正確かなと。

この状況が一番絶望的だと思います。どうすることもできず、ただただ松葉杖で車に戻って行ったのを覚えています。

ここでは自分なりの悲しい時の対応が大切かなと思います。泣きたければ泣き、叫びたければ叫ぶ。僕自身は人と話すことが助けになるので、近しい人と会話をするのも当然アリ。

ここからがタイトル通り、「怪我との向き合い方」。まず最初に↓

怪我を受け入れる。

誰もが自然に最悪と感じる怪我。

どのように怪我を受け止めれば良いかは各々違うと思います。ただし確信していえるのは怪我はスポーツの一部であるということ。

試合中に隕石が落ちてきたわけではなく、プレー中は常に怪我をする可能性があるというのが現実。試合に勝つこともあれば負けることもある。嬉しいこともあれば悲しいことも。怪我も同じです。何も痛い思いをせずに試合を終えることもあれば、アキレス腱を断裂することも。

僕は普段からこんな風に考えて練習や試合に取り組んでいます。明日が最後の練習になるかもしれない。少しクレイジーに聞こえるかもしれませんがあり得なくはないことです。アスリートである以上は常に向き合わなければいけない可能性。

こんな怪我ですが、実際起きた時にはどのように受け止めれば良いのか。

「なぜ自分にこんなことが」

そんな風に思うこともあると思います。練習中の味方や試合中の相手を責める気持ちも出てくるかもしれません。

どんなに不運、または最悪の場合悪質なプレーによる怪我でも起きてしまったものは後戻りできません。怪我をしないことに越したことはありませんが、僕が大切にしているのが日ごろのスポーツに対する取り組み。特にトレーニングです。

肩の怪我を最小限に抑えるために普段から肩の安定性を上げるエクササイズを取り入れる、押されたときに簡単に倒れないように体幹を鍛える、慢性的な怪我を抑えるために関節の可動域を広げる、などなど。

怪我を受け入れるにあたって大切なのがこの日ごろの行い。怪我をした際に

「普段からもっとトレーニングしておけば良かった」

そんな風に思えてしまうことは問題なのかなと。日頃からやれることをやり、それでも起きてしまう怪我は本当にどうしようもありません。怪我に限らず、シーズンを通してのパフォーマンスの面でも同じだと思います。

怪我を含め、何かが起きた時に悔いが出ないようにするにあたって一番簡単で大切なのかなと思っているのが日ごろのトレーニング。

受け入れることは簡単ではありません。弱音をはくなと言っているわけでも決してありません。ただし起きてしまったものはどうしようもなく、受け入れることしかできないのが現実。

僕はこのような考えを持ってスポーツに対して取り組むようにしています。次に話したいのがリハビリ期間の僕なりの対応方法↓

整理整頓。

少しメンタルが落ち着いたところで大事だと思っているのが怪我のステータスの整理。

「0〜X週間が絶対安静期間、Y週間目から歩行可能、Z週間目から練習再開予定」

と言ったように回復に向けたタイムラインをしっかり整理整頓することを第一にしました。

この期間では何ができて、何に気をつけなければいけないのか。怪我とは長い戦いになることが多いので、一つの大きな回復期間と考えるのではなく、部分的な細かな回復の積み重ねと考えて少しづつ過程を進めていくことがメンタル面の大きな助けになりました。

僕の場合は最初の一週間は絶対安静で経過監視、そして二週間目からは上半身のトレーニングが許可されました。裸足で歩くまではまだ数ヶ月ありましたが、少なからず体を動かして汗をかくことができたのはとても嬉しかったのを覚えています。

今の自分には何ができて何ができないのか。しっかり整理していると置かれた状況の中でやれることの幅も広がると思います。

下半身の怪我をした場合には上半身の足りていない部分の強化をする。過去の自分の試合を見て、復帰後はどのようにプレーを改善できるかを考える。チームの練習の手伝いをするのもあり。

案外自分のためにやれること、そしてチームに貢献できる点はたくさんあるんです!

怪我をしていようが健康であろうが、時間は必ず経過するもの。この大切な時間をどのように使うかは個人次第。怪我のステータスが整っていると自分にやれることが見えてきます。

ただし、何も悔いもなく、怪我の整理整頓できていても必ず度々向き合わなければいけないのが「恐怖」。

怪我直後からはじめ、リハビリ期間においても不安や焦りが訪れることは間違いありません。そんな気持ちとはどう向き合えば良いのか。↓

「恐怖」と向き合う。

怪我においてほとんどの場合が「初めて」であること。
同じ怪我を繰り返す事もちろんありますが、ほとんどの場合が初めての怪我なのではないでしょうか。

この「初めて」が恐怖を引き出す原点だと思います。何か分からないことがあると必然的に出てくる不安。怪我に限らず、自分には分からないことと向き合わなければいけない時は少なからず焦りや不安が出てきますよね。新しい職場に初めて行った時、新しい学校へ入学するとき、などなど私生活でも「初めて」における不安は誰でも向き合っているものだと思います。

怪我においてその「初めて」は自分の身体のことであり、今後のアスリートとしてのパフォーマンスにも影響する可能性があるもの。

「なぜふくらはぎに力が入らないんだ?」
「X週間も経ったのにまだまともに歩けないのはなぜ?」

僕は回復の過程の中で度々この恐怖や不安を経験しました。

「Wifiがおちた時はモデムを再起動すれば良い」と言ったように解決策がわかっている場合は問題が起きても冷静でいられますよね。ただし自分で問題解決できない場合は皆さんもまず人に聞くことやネットで調べることをしませんか?

怪我も同じだと思います。分からないことがあったら人に聞くことがめちゃくちゃ大切だと僕は思っています。ネットで調べてわかることなら簡単ですが、怪我に関しては個人個人ユニークなことも多いのでそう簡単に答えが出てこない場合の方が多いかと。

ここ2年の怪我を通し、分からないことや不安なことがある場合は専門知識がある人に相談することが何より効果的だと感じました。これはリハビリにおける実技的な意味でもそうですが、メンタル面でも本当に大きな助けとなりました。僕の場合はチームの医者や、過去に面倒を見てもらったオフシーズンのトレーナーの方々など。周りに信頼でき、そして助けてくれる人たちがいることは本当に幸せなことです。そんなサポートシステムをどんどん使うことも回復の一部だと思います。

不安なことも多い中、焦っても良いことは何もありません。周りの助けも惜しみなく活用し、しっかりと治して復帰することを心がけましょう。

おわりに。

怪我との向き合い方いかがでしたか?僕なりの考えですが少しでも参考になれば良いなと思ってシェアさせていただきました。

本当にポジティブが捉えづらい怪我。当然健康でいることが第一です。
ただしアスリートである以上は常に向き合わなければいけません。一生怪我をしない人もいますが、起きてしまった時にどうすればいいか。日頃から少しだけでも頭に入れておくとトレーニングやスポーツに対する取り組み方も良い意味で変わるのではと思っています。

そして最後に少し話したいのが、

"Everything happens for a reason"

という英語のフレーズについて。日本語で言う人間万事塞翁が馬かな。
自分に起きることは何が良いことで何が悪いことなのかは最後まで分かりません。NCAA1部の大学に入学が決まった時は最高の瞬間かと思いきや、実際行ってみればうまくいかないことだらけ。リンクへ行くのが楽しくない日々が続いた一年でした。挙句の果てにはカットされ、今後どうなるのかと不安な日々も続きました。ただしロングアイランド大学からのオファーがなければ今自分がカールトン大学にいることもない。素晴らしいコーチ陣やチームメイト、そして一生の友達となる今のルームメイトたちと出会うこともなかったでしょう。怪我も同じだと思います。

あの時あの試合で怪我をせずにそのままプレーしていればどうなっていたかは分かりません。最高のシーズンを終えて今頃リハビリもなく普通に生活してるかもしれませんし、その試合の翌日階段で転んで頭を打ってより大きな怪我をしていたかもしれません。当然仮説でしかありませんが、要するに自分に起きることはコントロールできないことだらけ。出来事に留まるのではなく、置かれた状況にどう対応し、どう活かすかは自分次第。怪我に限らず、望まないことが起きてしまった場合も

「これはあくまでも人生の一部」

と、克服した先には必ず成長した自分がいると信じて向き合ってみてください。

自分に起きる出来事を受け入れられ、それに対応できるように1日1日頑張りましょう💪

僕なりの考えでしかなく、いろいろな対応方法もあると思うので皆さんも自分の経験などぜひ僕にもシェアしてください🙌

今週も読んでいただきありがとうございました。それでは皆さん良い一週間を〜🤗

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