女流棋士としての最終局
白玲順位戦最終局。相手は島井さん。
年が同じで、プロ入りはだいぶ先輩。とても仲良くしてもらい、高知のご実家に泊めてもらったことも。20代の頃は研究会などでたくさん指した間柄。
久しぶりの対局だけれど、きっといつもの相穴熊になるだろうなと予想していました。
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女流棋士規定による引退(降級点3回)で、引退決定の通知を受け取ったのは3/3。発表になったのは4/3。
それより遡ること半年、ここで負けたらたぶんアウトという対局があったのですが、その直前に新型コロナ感染。すぐあとにドイツ出張が入っていたため帰国翌日からの2連戦となり、スケジュールと精神面が嵐のようでした。
その対局に負け、降級点を覚悟してから確定まで、そして発表になるまでにそれなりの長い期間がありましたが、制度上、人に言いづらい面があって複雑な気持ちを抱えこむことに。
引退のお知らせが公開されてからはその心苦しさはなくなり、決められた日に向かって寿命が一日ずつ削られていく感覚でした。
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7/10、最終局当日はいつもの対局とあまりかわらない状態で対局室へ。朝日新聞の村瀬さんとカメラマンの野澤さんが写真を撮ってくださいました。
お互い指しなれた序盤から、こちらが駒組を少し工夫して想定通りの局面となり、中盤は指しやすさを感じていたのですが、その後の踏み込みが足らずに敗戦。
感想戦後の取材で、引退に関してのインタビューにこたえたものの、頭の中が将棋の内容と悔しさでいっぱいで、適切な言葉になっていたかどうか…。
そして将棋会館を出ようと玄関に向かったら、なんと社団戦ねこまどチームの皆さんが迎えてくれました!!
平日だというのに、しかも何時に終わるかわからないのに…(!!)
本当のサプライズで、とっても嬉しかったです。
23本の白バラの入った大きな花束と、2000年のスパークリングワイン。
たくさんのプレゼントをいただいて、みんなと話しているうちにやっと
「終わったんだな」と実感してきました。
ねこまどに戻ると、そこにも立派なお花!!そしてお酒!!
そのあとは近くのお店でねこまどスタッフさんをはじめ、集まってくださった方々と乾杯。
将棋のおかけで出会えた方々に囲まれ、ねぎらいの言葉をいただいて、23年の締めくくりとして最高の一日でした!!
ここから新たなステージ、再出発。
さらに活動範囲を広げていきますので、
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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