5年ぶりの手書きスケジュール帳で感じるときめき
娘の高校留学を機に2023年4月、メルボルンに移住しました。高校卒業までの期間限定の海外暮らし、残り412日のあれこれをnoteに綴ります。
半額で見つけた美しい手帳
久しぶりに手書きのスケジュール帳を使っています。
5年前まではずっと手書きでしたが、特に理由もないまま、スマホのカレンダーに切り替えました。
今年の7月、サウスメルボルンにある素敵な文房具店で買い物をしているとき、たまたま美しい手帳が半額セールになっていました。『LEUCHTTURM1917』というドイツのメーカーで定価が60ドル(約6000円)でしたが、半額の30ドル。色はイエロー、グリーン、ブルー、レッドが残っていて、私は直感でレッドを選びました。
レジでお会計をしていると、「あら、いいお買い物をしたわね」と店員さんがにっこり微笑んでくれたのを、今でもはっきり覚えています。
多忙が楽しかった5年前を思い出す
半額になるのは理由がありまして、購入したのは7月。1年の半分は経っています。
普通なら、“こんな中途半端な月から書くのは今さらすぎるだろ……”と思いますが、私はなぜか、「あと5ヶ月も書けるじゃん!」と喜び、その足で、大好きなMUJIの青ペンをシティまで買いに行ったぐらいですから。
もともと長い間手書きのスケジュール帳を使っていましたから、書きこむことに慣れています。久しぶりの手帳に何を書こうかとワクワクしてページをめくりましたが、「あれっ、もしかしてそんなに書き込む予定がない⁈」と早々に気づいてしまいました。
スケジュール帳をフル活用していた時代は、”1分1秒もムダにしたくない!”とがむしゃらに働いていた頃です。撮影や取材、打ち合わせに原稿の締め切りなど、毎日仕事の予定がびっしりと書かれたスケジュール帳……。予定が書ききれなくて、枠をはみ出して書いていたこともあります。あの頃は、“仕事にはじまり、仕事で終わる”、そんな生活でした。
新調した手帳は、左ページが週間、右ページがメモになっているとてもシンプルな作りです。メルボルンに移住して仕事の内容も量も変わりましから、当時のようにびっしり書くことがありません。
「さてと、何を書いたらいいのやら」
しばらく、空欄のページを眺めていました。そして、やはり習慣でしょうね、原稿の締め切りをぽつり、ぽつりと書き込みました。次に、週2回通っている英語のレッスンとボランティア活動、それから、このnoteの更新日も書きました。だんだん1週間の予定が立っていくにつれて、不思議と私のテンションも上がってきます。
「そうそう、この1週間の予定を立てる感じ、好きだったなぁ」。
当時、月曜日の朝にこの作業をよくしていました。
『その他』のコーナーに書く”やりたいこと”が意外におもしろい
「で、メモになっている右ページをどうしようか?」
またしばらく真っ白なページを見つめていると、いい考えがパッと浮かびました。
「よし、右ページはこの1週間にやりたいことを全部書きだしてみよう」
とりあえず見栄えのいいように4分割(十の字を書く)にしました。それぞれの欄には、『仕事』、『英語』、『健康』、『その他』とテーマをつくり、頭に浮かんだやりたいことをつらつらと書きました。この“つらつらと書く”というのがとても重要で、できようができまいが、さほど関係ありません。まず書いて、視覚としてインプットしておくのです。
来年の手帳、何色にしようかな
7月からスタートして5カ月が経過しました。久しぶりに書いたスケジュール帳、やっぱりいいものですね。スマホでスケジュールを管理していたときよりも『書き込み欄』が多いこともあって、1週間のやりたいことや小さな目標を目にすることで、こまめな振り返りや気づきができます。何より手帳を始める前よりもうんと時間を意識的に使えるようになりました。
余談ですが、1月から6月までのページに関しては、日記のようなもの、5年後の未来像などを妄想しながらざっくり書いたり、noteで書きたいことをまとめたりしています。
来月あたり、またサウスメルボルン の文房具屋さんにでかけて2025年のスケジュール帳を今度は定価で買ってきます。
来年はどんなことを書こうか、今からワクワクしています。
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