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50歳からは”ご機嫌になれる”英会話がいい

娘の高校留学を機に2023年4月、メルボルンに移住しました。高校卒業までの期間限定の海外暮らし、残り471日のあれこれをnoteに綴ります。


娘のハイレベルすぎるシャドーイングにビビる母

昨日のことです。

夕食の後、私はリビングでスマホをいじっていて、その後ろにあるソファで娘もまたスマホをいじっていました。どこの家にもある、なんてことのない光景です。私たちはとくに言葉を交わさず、それぞれの世界に没入していたのです。

すると……。

娘がいきなり、英語をベラベラ話しはじめました。しかも、恐ろしい早さのスピードだったものですから、思わず私の肩がビクッと上がったほど。振り返ると、娘はスマホの画面をじっと見ながら大きな声でブツブツと話しています。時間にすると2分ぐらいでしょうか、会話がピタリと止まったところで本人に聞いてみました。

「ねえねえ、なにしてしてるの?」

「シャドーイング。TikTokで流れてくるんだよ、暇つぶし」

私はTikTokをほぼ見ないので、シャドーイングができるなんて初めて知りました。じつは私、移住してからたびたびシャドーイングに挑戦していましたが、あまりの難しさに挫折(もはや絶望といってもいいです)しました。最後にしたのは、もう3カ月以上も前のこと。それにしても、娘のそれは悔しいぐらいうますぎました。ちゃんと会話を追いかけていましたし、何より言葉がなめらかでスムーズ。まさしく、“カエルの合唱”っていう感じ。

悔しがるんじゃない、娘の成長を褒めようじゃないか

今から1年半前、私たち親子はメルボルンにほぼ同じ英語力でやってきました。私は日本でオンライン英会話をコツコツ続け、今は週2回、近所のコミュニティセンターで英会話のレッスンを受けています。隙あらば地元のラジオ局を流し、英語のアプリを聞いて会話をまるごと覚えるようにしたり……。とても地味ではありますが、自分なりにコツコツ続けています。

今では完全に娘の英語力のほうがはるかに上です。完全に敗北…。先日、シドニーへふたりで出かけたんですが、その時もホテルのフロントで聞き取れない会話がいくつかあったのですが、娘はわかりました。私には早すぎて聞き取れないのに、なぜか娘はちゃんと理解できているのです。17歳と51歳という年齢差というだけではなく、娘のほうが圧倒的に英語環境にいますから当然なんですけど、ね。そんな娘の姿を見て、“おう、よくがんばってるじゃん”と思う反面、“わたし、ぜんぜん負けちゃったな……”なんて、ちょっと悔しかったり。同じ期間、海外で暮らしているのに、こんなにも差がついてしまいました。

英語で話すたびに感じる、若干のストレスの正体

英会話クラスに仲のいいタイ人の友だちが2人います。一緒にごはんしたり、私の小さなアパートに遊びに来てくれたり、電車を乗り継いで日帰り旅などもしちゃう仲です。共通言語はもちろん英語ですが、ふたりとも4年ほどメルボルンに住んでいるので私よりも英語ができます。今日は3人でメルボルンのシティに出かけてランチとお茶をしました。でもここだけの話、”英語で会話をする”ことに若干のプレッシャーというか、ストレスを感じています。2人はとても心がやさしくあったかいので、私が話す文法が散らかっていても、なかなか単語が出てこなくて言葉に詰まってしまっていても、ちゃんと私の次の言葉を待っていてくれます。

ホントにやさしい、大好きです。

51歳が目指すのは、ご機嫌になれる英会話

私、もっと英語が話せるようになりたいです、ホントに。込み入った話はできなくてもいいので、ご機嫌な会話ができるようになりたいです。娘のように流暢なシャドーイングはできなくてもいいです。ただ、英語を話すとき、あの不快なプレッシャーやストレスがなくなればいい。そのためにはぜんぜんぎこちなくてもいいので、“英語を話す”という時間がもっともっと必要です。

きっと大丈夫です、私にはとてもやさしい友だちがいますから。

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